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〈森ネコ家ネコ〉保護ネコ物語②ネコの日

保護ネコ物語①のつづき。

2月22日は、ニャンコニャンニャンの日。

2年前のこの日、でかネコを迎えに行ったのに、
いろいろな事情で、連れて帰らなかった。

その間、このでかネコは、
保護してくれた人の元に戻ったかと思っていた。

でも、

そうではなかった。。

それを知ったのは、2ヶ月後、
実際、でかネコをもらいに行った日だった。

アニマルエイドさんのお手伝いをしてくれている、
うなぎさん、という新しいお宅で、
私のお迎えを今か今かと、待っていてくれたのだ。

ありがたい、と思ったと同時に、
非常にショックだった。


このでかネコに酷いことをした、と思った。

人間に可愛がられ、疎まれ捨てられて、
また可愛いがられ、また放棄され、

何をどう信じればいいのか?

やっと、工事も終わり、
形ばかりの受け入れ体制ができ、
うちに到着した、このでかネコを

「メロディー」と名付けた。

静かな3畳の部屋に、
扉を開けたままのケージを用意した。

その頃の、メロディーのパニックは、
相当なものだった。

一日中、
泣く、 
飛ぶ、
蹴り上げる、
投げ散らかす。。

部屋中、
引っ掻きまわし、
ぐちゃぐちゃ、
めちゃくちゃ。。

そんなメロディーの酷いパニックをおさめたのは、

なんと、セバスチャンだった。

この頃のセバスチャンは、
やっと部屋をウロつくようになっていたが、

セバスチャンの夜鳴きは、
夜中から朝方まで続き、
私は、眠れない日が続いていた。

「ニャオニャオ怪獣」と呼んでいたくらい、
酷いものだった。

セバスチャンも、不安に苛まれていたのだ。

私は、どうしたらいいか、分からなかった。
そんな中、でかネコを迎えに行ってしまったのだ。

私は、なるようになれ、という気持ちだった。

メロディーが、パニックを起こして、
暴れている間、

セバスチャンは、自分の夜鳴きを忘れて、
心配そうに、メロディーのケージの側に
立っていた。

そしてお互いに、優しく鳴き合っていた。

「大丈夫?」
「大丈夫じゃない。」

まるで、私が悪者かのように、
助け合うような、鳴き声だった。

悪者であってはいけないよ、私。。

とうとうお互いの姿が見えるように、
布を退けた。

お互い見つめ合うと静かになり、
安心の空気を共有しているようだった。

その日から、セバスチャンの夜鳴きは、
ピタリと止まった。

しかし、翌日から、セバスチャンは、
ヤラシ〜おじさんパワーを発揮して、
メロディーを追うようになった。

メロディーは、セバスチャンに向かって、
すごい形相で、シャーシャー!と
威嚇するようになった。

ひえ~、コワッ!

それなのに、セバスチャンの方はというと。。

逃げる素振りもせずに、
そんな姿のメロディーに見惚れていた様子だった。

「怒っている君も、かっわい〜!」みたいな。。

変態チックだが。。

メロディーが、セバスチャンを
噛む、蹴る、なぐる。。の
虐待を繰り返していても。。だ。

変態ネコだ。。きっと。。

その傍らで、
ああ。。どうしよう。。どうしよう。。と私。

数日経ったある日、
私は、あることを決めた。

ネコ宣言をしたのだ。

保護ネコ物語③に続く。

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