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〈Artな心理〉法律から見た犬の騒音 その①けたたましい声

朝5時

病気明けの私は、後遺症の喘息が出てしまい、
少し休みたいと思っていた。

大月市真木の家で休んでいた。

しかし、今朝は、隣人で飼っている
大きい犬が、鳴き出した。
ついで、
小さい犬たちが、ギャンギャン泣き叫んだ。

この大きい犬は、
そこのご主人と散歩するので、
時々目にする。

でも、小型犬たちは、見たことがない。

2年前に、引越し挨拶に行った時は、
ひとつのケージに、小型犬が1〜2匹、
入れられていた。

ケージは、2段か3段だったか、
積み重ねられていた。

その時も、小型犬たちは、
ギャンギャン泣き叫び、
窮屈そうで、息苦しそうだった。

私は、その光景を忘れることはできない。

リフォームが終ったこの隣人宅から、
今朝、久しぶりに、
激しい犬たちの声が聞こえてきた。

狂ったように泣いている。

ギャンギャン
キャンキャン。。

5時30分をまわったが、
あまりにもうるさくて、

気が変になりそうで、
隣家に行った。

いつもは閉めてある裏口ドアが、
網戸だけになっていた。

はは~ん、
ここから、犬の泣き叫ぶ声が漏れたんだな。

この隣人のドアは、
私の家の寝室に面しており、非常に強く響く。

近づくほど、
耳をつんざくような犬たちの叫び声で、
気分が悪くなった。

裏口ではなく、呼び鈴を探しに、
表玄関に回ってみると、
縁側の掃き出し窓から見えた、

犬犬犬たちの姿。

みんな同じ犬種のようだった。
血統書付き、ということか?

以前のようなケージではなく、
小型犬たちは、ひとつの囲いの中に、
10匹ほど入れられていた。

少し身体の大きめの子、2、3匹ほどだけが、
囲いの上から顔を出すことができていた。

囲いは、暗く、狭く、
本当に不憫だった。

囲いに入れっぱなしのようだ。
散歩する姿を見たことがない。 
糞尿なのか、独特の匂いで充満していた。

私は、呆然とその場に立ち尽くした。

と。。!
悲痛な泣き叫ぶ小型犬たちの声に
たまりかねたのか、
ご主人が、犬たちを睨みながら、
近寄ってきた。

私は、窓をノックして、声をかけたが、
ご主人は、気づかなかった。

彼は、犬たちを一喝、怒鳴った。

「たっ!」 (黙れ!なのかな、と思ったが。。)

犬たちは、黙った。

とにかく緊張した空気が張り詰めた。

私までも、怖くて萎縮して、息を止めて、
その場に固まってしまった。

私の姿は、透明だ。。
気づかないで欲しいと、心から願った。

しかしまた、犬たちは、
ギャンギャン泣き叫んだ。

するとご主人が怒鳴る。
それを2、3回繰返していた。

こんな風に、毎日、怒鳴られながら、
生きているのかな。。

10時に裏口ドアを閉めたご主人

ただ私は、ご主人に、
裏口の網戸を閉めて、
鳴き声を軽減して欲しかった。

しかし、怖気づいて、一旦退散した。

犬たちの泣き声は、
朝5時から10時まで、5時間続いた。

なぜ、10時なのか?

ご主人が、雑草取りをしに外に出てきた時、
おそるおそる声をかけた。
9時30分だった。

この裏口ドア、網戸だけではなく、
ちゃんと閉めてくれたら、
犬の泣き声に耐えられるのだが。。
そう伝えた。

すでに、5時間も我慢していた私は、
気持ちが、非常に滅入っていた。

しかし、ご主人は、
目の前にあるドアをすぐに閉めようとはせず、
雑草取りを続け、私の願いを無視した。

自分は、犬たちの声に耐えられず、
あんなに怒鳴っていたというのに、

ご主人は、草取りを続けた。

私は、犬の泣き声に我慢しながら、
そのまま私の家の玄関先に立ち、
ご主人の雑草取りの様子を眺めていた。 

ようやく雑草取りが終り、
彼は、不機嫌そうに、バタンとドアを閉めて、
家に入っていった。

それが、10時だった。

私は、彼に頼んでから雑草取りが終わるまで、
30分間待った。

もしあのまま何も言わなかったら、
ドアを開けっぱなしだから、
1日中、あの犬の泣き叫ぶ声を
聞かされることになっただろう。


ご主人に質問すると、
小型犬は、10匹ほどいるらしい。

散歩は、皆無、
一生涯、あの暗い囲いに入れっぱなし、
とのことだった。


そう言えば、以前、
ここの奥さんから聞いた話しだと、
あの犬たちは、
犬の服を作って売っている、
という名目のモデル犬らしい。

そして時々、品評会か何かに出すためにか、
車で、犬をケージに入れて出かける、
ということを思い出した。


実は私は、20代、30代の頃、犬好きが高じ、
フランスの犬の教育セミナーに参加したり、
パリやナントで開催された品評会に、
自分の犬を出したりしたので、
少しだが、この手は見てきた。

私の犬は、小型犬だった。
毎日散歩して、遊ばせて、ハンドリングをした。
犬の心理も学び、カットなども学んだ。
これらを総称して、ドレッサージュという。
フランス語では、
Dressage du chien やEducation canine
などと言う。

どんな法律があるのか、みてみよう

さて、隣人のご主人の話しに戻す。
彼は、自宅の裏側に、
犬を解放する場所を作る、という
解決策を説明してくれた。

ということは、
あの犬の泣き叫ぶ声は、軽減されるのだろうか?
それとも。。


その②に続き、
どんな法律があるのか、みてみようと思う。

イラストは、ぴよたそさんの素材ページから
お借りしました。
ありがとうございました。

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