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朝日新聞が報道した「平和よみがえる南京」の写真特集。⑨(日本軍による虐殺などなかった証明)を紹介します。



きのうの敵に温情
 
写真特集その二

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 十二月二十二日の新聞掲載ゆえ、二十日ごろの河村特派員の撮 影である        (占領八日目)。
 
 タイトルは「きのふの敵に温情《南京城内 の親善風景〉」である。
 
寫眞説明 ①治療を受けてゐる支那負傷兵
 
 第十三師団参謀長中津三夫大佐の東京裁判で の陳述によると、「南京は十一月下旬より遠 く東南前線の戦死傷者の収容所となり、移転 せる政府機関、個人の私邸まで強制的に病室 に充てられ、全市医薬の香がび浸したる状態 なり。これにより生ぜし死者も亦少なからず ………………」と。

 これを裏付けるように「東京日日 新聞」(のちの毎日新聞)がスクープした某外人日記にも「二十五日(十一月)、戦死傷 者の南京後送で、移転後の政府機関はもちろ ん、私人の邸宅まで強制的に病室に充てられ、全市医薬の匂がび浸し、傷病軍人の町と一変した …………………」とある。
 
 唐生智麾下の守城軍はこれらの傷病兵を置きざ りにして、我れ先きにと退却・逃亡したのである。 この中国傷病兵を、日本軍の軍医や衛生兵がねん ごろに治療にあたっている写真である。 
 “きのう の敵はきょうの友” 殺害どころか治療し看病して いる姿、これが真の日本軍の武士道の姿である。

 ②は皇軍将兵の情に食慾を満たす投降兵であ る。

 南京事件の最大の問題は捕虜の殺害の有無に 関する争点である。
 第十三師団の山田支隊(山田 梅二少将)麾下の歩兵第六十五聯隊が幕府山附近 で捕えた捕虜は一万四千にもおよぶ大量のものであった。

 「南京大虐殺」のまぼろし」の著者鈴木明氏も、 わざわざ仙台におもむき、山田少将ほか関係者数 名を訪ねてその真相を究明している。

 私も福島に 飛び、この捕虜事件に関係した第六十五聯隊の聯 隊砲小隊長,平林貞治氏(当時少尉)から事件の 真相を聴取した。 
 その真相なるものは、自衛隊戦史室編の「支那 事変陸軍作戦①」にある内容とほぼ同様であった。 すなわち、彼らの給食に困惑し、約半数の非戦闘 員を釈放した。

  翌日夕方ボヤが起き、その混乱にまぎれて半数 が逃亡し、ヤレヤレと思った。残りの約四千を、 彼らの履いている巻脚絆で数珠つなぎにした。巻 脚絆だからしばってもしばったことにならない が、ともかく揚子江支流の中洲へ釈放すべく連行 した。

 その時、どこかで銃声がした。それをきっ かけに、突如、捕虜の逃亡・叛乱が起き、 日本側も将校一、兵十数名の死傷者を出した。捕虜千な いし二千が銃殺、他は全員逃亡するという事件が あった。

 捕虜の逃亡・叛乱はその場で射殺という 掟は国際法の認めるところである。しかし日本軍 は、柔順な捕虜に対しては、この写真のように温 情が施されたのである。 

③は砲撃止んだ南京城内に描かれた親善風景、
④は田山部隊長と語る敵の教導總隊參謀沈博施少 佐である。

 教導総隊は雨花合、紫金山で戦ったもっとも抗日意識旺盛な、日本軍を悩ました部隊であった。その沈少佐はのちに、汪兆銘の南京 政府に起用されている。

 ⑤は南京城内の親善風景である。

 手製の日の 丸の腕章をつけた大勢の市民が、いかにもくつ ろいだ風情で、道路いっぱいにひろがり交歓し ている様子がうかがえる。            
  (河村特派員撮影】

  ここで読者にとくに知って頂きたいことは、 南京の総面積は城外の下関(シャーカン)や江東門を含めても 東京・世田谷区よりも狭い街であるということ だ(約四十平方キロ)。
 加えて当時の支那人は情 報に対しては極めて敏感で、長年の内乱の経験 から、身の危険な場所には寄りつかないばかり か、逃避はじつに敏捷(びんしょう)・敏感である。 

 東京裁判の検察側の証人によると、この狭い 城内に一万二千の死体が横たわり、累々たる死 体は山をなし、血は川をなし、膝を没するほど だったと言う。 (だがこんな情況は誰も見たもの がない。従って写真もない)。

  しかも、「大混乱の群衆や敗残兵に向かって、日本軍は、機関銃・小銃・手榴弾などを乱射した。 飢えた軍用犬も放たれ、餌として食うために中国人を襲った。二つの門に通ずる中山北路と中央路 の大通りは、死体と血におおわれて、地獄の道と 化した」と本多勝一氏の「中国の旅」(二三〇頁) は言う。
  これがいかに大デタラメか、この写真を一瞥す るだけで了解されよう。

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朝日新聞が報道した『平和甦る南京』の写真特集
             著者:田中正明  ( p、17~19 )

    ※ 深田先生から本の紹介の了解を得ています。
    ※ 次回も写真を載せます。


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