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akiyochan
2020年6月6日 18:25
「猫を棄てる」は、素直に冷静に丁寧に書いた作品だと思う。村上春樹は今まで、家族のこと、身内のことは、ほとんど書いてこなかった。特に、父親とは、作品にも書いてあるように長い間の確執があったようで、やっと、今回の作品で、素直に冷静に丁寧に父を見つめることで、村上春樹は父への理解と、少々の懺悔を表わしたのかもしれない。 父親と母親が国語教師であり、幼少期、日常的に日本文学漬けの家庭環境の中で育った