見過ごされる高次脳機能障害の特徴や症状について
高次脳機能障害とは、脳に重大な損傷を負い、一見普通に見えても、以前と比較すると記憶力が低下していたり、感情のコントロールができなくなっていたり、作業の反復継続ができなくなっていたりといった症状があらわれ、脳機能が障害された状態を言います。
この高次脳機能障害には、非常に大きな特徴があります。それは高次脳機能障害になっていることに怪我をした本人も家族も気付いていないということです。
高次脳機能障害では事故前と比べても身体的な症状はほぼなないか軽度なものであることから見過ごされてしまうのです。
本人もご家族も、事故後に何か記憶力がすごく悪くなったとは認識しているのですが、日常生活には支障がないため、それが高次脳機能障害だとは気付いていないのです。
しかし、高次脳機能障害としての、言語障害、記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの症状により、日常生活や社会生活や仕事に大きな影響を及ぼすことから、適切な後遺障害等級及び補償を受けないと本人及びご家族の生活は破壊されてしまいます。
現在、当事務所で対応している高次脳機能障害のケースの半数は、最初から高次脳機能障害ということで相談に来られた訳ではないし、医師にも診断されていないものでした。
相談に来られて、CT画像やMRI画像を確認したところ、脳に異常が発見されて高次脳機能障害であることが判明したのです。
次の症状があらわれている方は要注意です。
・今まで普通に話すことができたのに普通に話せなくなった
・些細なことで怒るようになった
・事故以来、物忘れがひどくなった
・新しく出会った人の顔を覚えられない
・掃除、片づけをまったくしなくなり、部屋は散らかり放題になった
・味がついているのに、大量に醤油をかけて食べる
・まっすぐ歩けず、蛇行している
もし大きな交通事故にあわれて頭を強打したのであれば、高次脳機能障害や脳挫傷の診断がない場合でもご連絡下さい。
当事務所は、高次脳機能障害の案件をいくつも扱っており、多数の実績があります。本人とご家族の生活を守らなくてはいけません。
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