見出し画像

よし、古民家を探してみよう〜犬山城下町に住みたい。#2〜

古民家が大好きなリフォーム屋さんのらいおんです。
犬山城下町に拠点を移そうと四苦八苦している様子をお届けする本連載第2回目。

1回目はこちらから↓

やっぱり「住むぞ!!やるぞ!!」って決めたら人間やるものですな。
僕、中学校の成績表で1とか平気で取るようなポンコツ人間でしたが、なんやかんややればできる子っぽいです。

という事で、今回は早速この大好きな町並み”犬山城下町”にて僕の心にズッサリ刺さる古いお家を探していく様子をお届けしたいと思います!

刺さるか刺さらないかの基準はもうフィーリングです。
心臓にこう・・グッとくるかどうかって感じです。

◼️自宅×事務所×旅館×寺子屋にしたい

僕、ただ単に古民家を自宅として使うだけは考えていなくて、古いお家を皆に使ってもらい、体感できる場所にしたいんです。

自宅として活用するだけでも充分なのですが、やはり”空き家を活用する文化を創る”という使命を勝手に背負っている者としては色々な意味を兼ね備えた場所にしたいのである。
そこで考えているのが

自宅×事務所×旅館×寺子屋

である。
事務所はまぁわかりますよね。
僕の営んでいるリフォーム会社のオフィスにしたいのです。
そうするとお客様と打ち合わせができるだけでなく、古民家リノベーションのモデルルームにもなるので打ち合わせが捗どりますよね!
自分の家がモデルルームだと住み心地も生の声として言えるので説得力がありますし。

そして、旅館。
これは民泊でも簡易宿所でも良いのですが、とにかく誰かに使ってもらいたい。
寝泊まりして朝昼夜を僕の手がけた古民家で過ごしてもらいたい。
そして体感してもらいたいのです。
やっぱり古民家って家ですからね。
これは三重県鳥羽市ですでに空き家を旅館にしている経験があるので、それを活かしたいと思っております。

鳥羽市の旅館

生々しいお話をすると、すでにビジネスモデルが確立されている宿泊業できちんと利益を出して、古民家の維持メンテナンス費用に充てるという大事な役割を含めています。
そして維持メンテナンス費用だけでなく、未来のためにこの利益を使いたい。

それがもう一つの掛け合わせ”寺子屋”である。
これはちょいと長くなるのでまたどこかで深堀りをしていきますが、ざっくり言うと「未来の職人さんを育む子供向けのモノづくり教室」である。

建築・建設業界の職人不足は深刻な問題である。
それなのに一向に、子供が将来なりたい職業ランキングに職人さんは入ってこない・・・。
その理由は圧倒的に職人さんの仕事を知る、触れる、体験する機会が無いからだと思っています。

ならば自分で工具を使って木を切ったり組み立てたりしてモノを作る楽しさ、そしてそれを誰かに使ってもらう喜びを学べる場を作ったらなんだか面白いんじゃないか。
そんな事を学べる場が、古い空き家を再生した場所だったらなんだか素敵なんじゃないか。
と思っているのです。
そんな想いを綴った記事はこちら。

◼️古民家を探してみる

そんな場所を作るためにさっそく民家を探していく!!
僕はリフォームを本業としていますが、主に収益用の不動産をよく手掛けているジャンルの工務店なので物件を探すのは慣れたものです。
ここで僕の探している古民家の条件をまとめてみます。

☑️とにかく古い
→もう古けりゃ古いほど良い!築100年は軽く超えていてほしい。100年を超えていてもこんだけ活用できまっせ!と皆に伝えたいという理由と単純にロマンに溢れているのでこれは譲れない。

☑️主要の柱が朽ち果てていない
→古ければ古いほど良いとはいえ、大事な柱や土台が壊滅状態(シロアリ被害や腐食によって)で今にも崩れそうな物件はほぼ建て替えになる=ほぼ新築になってしまうのでこれは除外。

☑️犬山城に近い
→”国宝犬山城のふもとの城下町”に住みたいので、譲れない条件である。どうだろう・・・徒歩10分圏内くらい?

☑️広い
→今回は自分が住むだけでなく、事務所として、そして宿泊施設も併設したいので、広さは充分にほしい。

これだけでござる。
どうしても後から変えられないものだけを満たしていればあとはなんとでもなるのでござる。
今回の場合だと、古き良さというものは後から追加で造作したりできないものなので、とにかく古くないといけないし、立地も後から変えられないですからね。

一般的に不動産を探す方法ってめちゃくちゃ大きく分けると

①ネット(大手ポータルサイト)を使ったデジタル戦法
②足を使ったアナログ戦法

めっちゃざっくり。
多くは①の大手ポータルサイトで探す方法だと思いますが、なんというか「こっ・・これはっ・・・・!!!」みたいな思わず机から立ち上がるような物件って見つかりにくい気がします。

そこで我らが空き家バンクを使ってみる。

空き家バンク制度とは・・・
日本の地方公共団体や民間企業が、地域内にある空き家の流通・活用促進を目的として、土地家屋の所有者から集めた情報をウェブサイトなどで公開し、購入・居住希望者に提供する制度。
地方公共団体が設置する空き家バンクは、国土交通省の調べによると2022年6月時点で日本の約7割の地方公共団体に導入されている。

Wikipedia

空き家バンクもまぁネットで探すものなので、①のデジタル戦法なのですけどね。
要するに国が運営している不動産サイトみたいな感じなのですが、SUUMOやHOME’Sなど大手ポータルサイトには載っていないようなちょっとクセのある物件が載っていたりするので中々面白いのである。

僕独自が聞いた理由だと、空き家の所有者さんが普通の不動産屋に相談しにいくのはハードルが高いと感じる方が少なくないらしい。
「なんだか怖いわぁ・・でも空き家なんとかしたいわぁ・・・」という空き家所有者の方が、安心して行けるのが役場であり、相談してそのまま空き家バンクに登録するみたいな理由もあるみたいですな。

◼️空き家バンクで探してみる

この空き家バンク、どの自治体にもあるわけではなく、やっているところやっていないところがあるのです。
犬山市はどうかというと・・・・

やってる!!
しかもなんか見やすい気がする。

いやほんとね、空き家バンクって各自治体が独自でやっているものだから決められたフォーマットとかないので、自治体によってめっちゃ見にくい空き家バンクサイトもあるのですよ・・・。
とりあえずやってますよ感万満載の・・・。

でもここはさすが我らが犬山市。
マップでどこに登録物件があるかがわかりやすい!
立地重要視している僕としては非常にありがたい・・・。

さて、どんなどんなもんあるかなぁーー!
結構城下町歩いていてもたくさん空き家っぽいのあるからなぁ!!
たくさん出てくると良いなぁ!!

・・・・少なっ!!!

◼️市役所に問い合わせみる

数軒か・・・おかしいな・・そんな少ないわけないんだけどな・・。
歩いてたらだってもっといっぱいあったもん・・・。

多分あれですな。
市が隠し持ってるんですな。
売主さんの都合で詳細を表示できないものもあると記載されているし・・。

僕の古民家愛を熱意込めて伝えたらなんか色々と空き家を紹介してくれるかもしれない。
と思い、市役所の担当課に問い合わせをしてみた。

しかしそこで現実を突き付けられる事となる・・・・。