中米をたらい回し
友人の住んでいるグアテマラに行った時のお話です。
行きはロサンゼルスから首都のグアテマラシティまで、直行便でした。
4時間半くらいのフライトです。
帰りは直行便でかつリーズナブルなものがなく、いったん南のコスタリカに飛び、そこから乗り継ぎでロサンゼルスに帰るということになりました。
グアテマラシティを午前6時30分発のフライトでした。
国際便なので、2時間前に空港に到着したほうが良いだろうということで、友人に空港から車で5分くらいのところにAir B&Bのような宿舎を取ってくれ、しかも4時起きで空港まで車で送ってもらいました。
車を降りてお別れし、航空会社のカウンターに向かうと、日本ではあり得ないことが…。
カウンターの女性スタッフに、「今日は、コスタリカからエルサルバドルでいったん降りてもらい、そこからロサンゼルスに向かってもらいます」といきなり言われました。
つまり、1回経由地がいきなり増え、しかもそれが出発地よりも目的地が遠いところ、ということなのです。
「なぜ? 何かアクシデントでもあったのか?」と尋ねても、特に回答はなく、搭乗手続きを淡々としていました。
ここでクレームを付けたところで早く帰れるわけでもなく、仕方なくそれに従うしかありませんでした。
日本に帰国してから友人にこの件を伝えると、「アビアンカではよくあること」「これがラテンなんですよ」と、さも当たり前のように言っていました。
午前8時30分にコスタリカに到着しました。
12時過ぎのフライトまで、否応なく待たされることに。
コスタリカは観光立国だからでしょうか、物価もそれなりなようで、空港内の食事もとても高かったです。
その当時、今ほどの円安ではなかったのですが、ラーメンが1,000円くらいしたのでびっくりしました。
次のフライトでエルサルバドルに。
午後1時30分くらいに到着しました。
今度は2時間弱ほど待たされることに。
コスタリカよりは経済発展していないのでしょうか,空港内のお店を見ると,比較的安い感じました。
そして,夕方の6時30分頃にようやくロサンゼルスに着きました。
(時差が2時間があります)
空港のターンテーブルで荷物を待っていると,今日一日同じ目に遭ったグアテマラ人のおじさんが立っていました。
「今日は疲れましたね?」と声をかけると,苦笑いしてました。
顔に疲労の色がありありという感じでした。
旅はアクシデントが付きもの。
それを楽しめるくらいでないと,旅は面白くありません。
人生も同じ。
アクシデントをそのまま受け入れ,のんびりとそれに身を任せるくらいのゆとりを持ちたいものです。