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「わたしの絶望は」(詩)

わたしの絶望は 安っぽくてもよく光る
にじむような その先端はやわらかで
赤も 青も 深くて黒く 落ちる色でも
目を引くように よく光る
あわれさや 儚さを 装うように
ことさらに ゆっくりと
ためこんで 放つように
内側から 染み出して
一気に穴を広げるように
わたしの絶望は 気安く光る

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