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知る人(詩)

わたしが幸せになることで
あなたを失ったことが
失われることはない

わたしが両手で捧げる
冷たい水が
あなたの喉を落ちていくこと
すがるように
ただ握った手が
また再び形をもつことはない

どこかでその可能性を見ていた

そんな馬鹿げたことが
こんなにもはっきりと分かったところで

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