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「私の実を取る」(詩)

空は虹色に光り
雨はどこまでも濡らすだろう
私の小さな種を風がくすぐる
真ん中に宿って
いつか芽を出す
青かもしれないし
緑かもしれない
彼方を雲が埋めてしまう
茜で押し流してしまおうと
強く 強く 闇は押し寄せる
ねえ
いつか この芽が 大人に育ち
そこに実ったものがあったなら
花を愛した事実をもって
その手にとりあげてくださいな
預けられない性格のため
なだらかな坂に立つのです
とどめはいつか 届くのでしょうから
惜しむと 言ってくれるのならば
花の色をうつしとった 
その目に垂れ込む
愛に実を埋めて下さい
やわらかく沈むところから
呼吸ははじまるものなのです

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