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東京最後の朝はまったりなのに五時
25日の朝は、それはもういい感じに目が覚め、
お姉さんのベッド(夫さんは下のソファで寝てくれました)で
いっしょに眠り、
私は読書をはじめ、おねえさんが朝風呂に行ったあと、
今日お姉さんのお気に入りのお店に行くということで、
そこで買った数々の素敵なお洋服を着て見せてくれました。
そして唐突に私に溶けたシマウマワンピースをくれたり、、、
(ありがたや、、、、めっちゃかわいいので着るの楽しみです!)
着る服の下に一緒に悩んだり。
(微妙な気候ですから)
(というよりも、レイヤードスタイルの方がお洋服の可愛さが際立つという服なのです)
ついに決まった服と、
朝風呂へ行かれるお姉さんを見送り、
それからは昨日渡された『絶対読むべき本』として西原さんの『ぼくんち』を読みはじめ、「う、、、」となったり、「、、、へ」となったりしながら、三巻飲み干しました。
なんて世界。
なんてありったけ。
なんて抉れ方で満ちているのか。
なんて言葉にしていいのか分からないながら、
こういちくんの幸せや、
おねえちゃんや、
一太、二太くんのその後の僅か差す光をできるだけ曇らせないでと願いました。
誰も行き過ぎているわけではないし、
どこかで自分の止め方を分かっているのに、
どうしてもうまく回っていけない。
それがもどかしくさえない。
そういう町の中の、
どこか御伽噺のように感じさえするのに、生々しいトロ箱のにおい。
おいしくない、でも生きていく中華屋さん。
お母さん。
色んな女、男、歳をとってたり、まだ青かったり、幼かったり。
そういう人たちがある意味平等過ぎる世界がそこにはあったのかもしれないなぁ、と、今さら思っています。
すごい漫画でした。
わたしも買おう。9月以降に。
あと、谷川さんの『ハダカだから』の、
絵と文章の両方から感性を揉まれる(それも少し痛いくらいで)感じが、
さすがというのか、
それでもすでに彼の言葉の置き方は肌に馴染んでいるなぁ、と思いながら読みました。いい詩画集でした。
絵もめちゃくちゃ弾力を感じる、肌、というより、体の肉を、張りを、または歪みや、老いを感じる絵なのです。
朝からすごいものばかり読んじゃったよ!
のあとは、
昨日帰りに買ってきていたパンと、お姉さんのプロテインとグリーンティーを頂き、最近では一番食べた朝ごはんでした。
その後もう少しゆっくりして、
私は人生初のヘアアイロンなるものをかけて頂き、
お姉さんに
「総ちゃん、殆どアイロンいらないくらい真っ直ぐなのに、
どうしても曲がってるところは逆に全然直らなない!」
と笑われました。
私の髪、私に似て強情なのです。
私は昨日買ったばかりの猫のワンピースを着て、
おねえさんが「ベルトをしよう」と自前のそれで締めてくれたり。
持ち物は、本当に最低限で良かったんだな、
と痛感しつつ、
ぱんぱんの荷物をどうにか三つ(コロコロのついた鞄、リュック、紙袋)に詰め込み、
お昼を前にいざ、今日の予定へ出発です。
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紙屋さんで私の詩集のコラージュに使えそうなものを見繕ってくださっていました。
全部可愛い!
まず最初に荷物を預けるところで、
昨日のお姉さんの行動を見習って番号を撮って置こうと思ったら、
「総ちゃん、それ見せて。
やっぱり。番号がうつってないよ」
とやんわり失敗を予期されて撮り直したり、、、
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と自分写真の撮り方の雑さにびっくりしました。
そしてそれを見抜くお姉さん、さすがです。
今日は、
吉祥寺のまわりの探索を楽しみ、
おしゃれ、きれい、かわいい、すごい、を繰り返しつつ、歩いていて楽しい町でした。
変わった猫カフェは行列をつくっていたし、
ベネチア硝子や、紙専門店、不思議な街を想像して、そこのグッズを売っているお店など、専門店?もたくさんあって、
どこにも入っていきたいくらいでした笑
そんな今日も元気な私とは、
ちょこちょこ離れ、
見守れる位置でお茶で休憩をこまめに挟むお姉さん。
が、入っていたカフェも可愛かったです。
カフェが本当に多い。
どこでもお茶できるな、、、と。
私の住む加古川だと大きなチェーン店の喫茶店しかないので、新鮮でした。
(いや、知らないだけでいい店は在るのかもしれませんね)
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きれいでした。
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私のはベジタリアン定食です。
東京はべジにやさしい店が多いです。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/142079310/picture_pc_54ad7239ada20241fe473e9d95120cbc.jpg?width=800)
「撮れるだけ電車を撮ってきて!!」
という長男の為に、母はめっちゃ頑張りました。
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代官山TSUTAYAさんの店舗は二階の凄いオシャレなバーというのか、
喫茶店なのか、で飲んだ柘榴のジュース。
柘榴独特の味が美味しかったです。
下北沢は、
ばななさんの小説によく出るイメージで、
なんとなくやさしい、下町のようなイメージだったのですが、
しっかり古着を扱っている店が並び、
どこを見ても古着屋、かわいいカフェ、雑貨屋さん、
の繰り返しというか。
そしてお姉さんの推しの古着屋さん(レトロだったりビンテージの服が置いてある服屋さん)で、人生初の着せ替え人形になり、
お姉さんとスタッフさんの二人に私に似合う上で、
私が持っていない服を探すぞ!!
とつきっきりで20着くらい着た気がします。
面白かったけれど、
着替えるのって、疲れるんだな、と知ったいい経験でした。
そしてびっくりするくらいの服のプレゼント、、、
大事に着ます。似合う私にもっとなっていきます。
と心に誓いました。
正直、
いつもお姉さんの愛情があまりにお返しを求めないもので、
ただ、昔可哀そうだった女の子に、今もこんなに助けをくれるのはなんでなんだろう??
とよく思います。
かっこよくて、自分を持っていて、それを通す正当なやり方を正しく導けて、人の心に寄り添えて、言葉を発せるひとが、
私といて楽しいのかな、、、と。
だけどそういうことではないのだろう、と今回三日ほぼ一緒にいられてより感じました。
ただ好きでもいてくれるんだろう、と。
そうであってもらえるように、私も私を選んでいこう、と思いました。
最後の方は、本当に足が痛くて仕方なかったでしょうに、
頑張ってくれたお姉さんに感謝ばかりです。
バスに乗る前に二人で撮った写真は相変わらず下手な写り方で申し訳なかったです。
もう少し人と写真撮る練習をしておきます。
あっという間の三日間でした。
それなのに、
バスが大阪に着き、
迎えに来てくれていたじろうさん(夫)と次男(はやく母に会いたかったらしい)を見て、三年ほど会わなかったような気がしました。
なんだろう。
私は、乙姫様に会ってきたのかもしれない、、、
そう思うほどの時空の歪みを感じた瞬間でした。
じろうさんが、
助手席に乗り込んだ私を見て、
「よかった~、ちゃんと帰って来た~」
と本気でほっとしてました。
どうやら私が東京に留まると言い出すんじゃないかと、
真面目にひやひやしていたらしいです。
いや、そんなおねえさんの迷惑になることはせんて笑
はい、
という濃くて、純粋に楽しくて、何も心配のなかった三日間でした。
まさかのエスカレーターも、エレベーターも酔わなかったという。
じろうさんが聞いたら驚きで顔が細長くなるくらいのミラクルが、
お姉さんとなら起こり、三日間本当に体調も良くて、
私の精神の本気を感じました笑
前回から今回まで十二年経ってますが、
今度はもっと早く遊びに行けるようにしたいものです。
その為にも、頑張ります!いろいろと!様々に!
(ちなみに、せっかく東京行ったのに、タワーを最後にお姉さんに言われるまで全く思い出しませんでした、、、笑)
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