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「鈴」(詩)

必ず、と貴方は言った
雨は降る、とか
月は満ちる、とか
妖しく、うつくしく、流れていく何もかもが
物語り的で
絵にするのに相性のいい
そういうものを語る口調で

必ず 最後まで

私は生きることに決められた
そこから 立って歩けばいいと、甘やかされ
貴方のためだという 枝まで贈られて

さいしょの いっぽは 骨の白
やわらかで 脆い
足の爪先で砕けた
感覚を全て聞いて 覚えている

貴方は言った
たった一言
はるかかなたで待つような
やさしすぎて 惨い
約束という鈴を
私の髪に飾り付けた

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