「海も、帰りたい」(詩)
どうしたらいいのか、と
どうしたいのか、が手を取れたら
わたしたち見栄をはっているの?
それとも同情を漁っている?
明るすぎる声が ちょうど上擦り
私はうんざりする
そしてうつむいて落ちる
ちっとも調子の合わない両手
白いだけの純粋は もう
あきてしまったのに
たしかめたいのは
わたしの在り方
それはここでだけ 引き上げられるか
わたしだけの力じゃ足りない
わたしだけが 足踏みをしてちゃ
醒めない夕べに立ち上がる
真っ暗な夜に宛てを探して
いつか呼び名を思い出す
私にもともとあずけられていた朝に
海もどうせ帰りたいんだ
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