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「過ぎ去っていく」(詩)

黒い雨雲が立ち
恐れをやわらげる あたたかな雨を降らせる

許しておあげ
預かっておあげ
心に余るもの
心を塞ぐものではないよ

風は吹き
その触れるすべての色を調和に導いていく

抱いておあげ
さすっておあげ
心にしか触れられないものだと
出会って理解するのだから

やがて 降るものも吹くものも 通り過ぎたとき
貴方の足裏を叩く 小さな振動

芽吹くものを 受け入れる
育つことを 見つめていなさい
そうしたら 必ず
摘む手を伸ばすか 貴方の耳は疑わずその脈動を知るでしょう

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