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どこより立つも、今に(詩)

明日が より曖昧に
味わいうすれていくとしても
今日 この今が
しびれるほど 舌に残るほうがいい

昨日より向こうが ずっと おぼろげて
線は点に 点も清々しく 失われても
今の今こそが
眩しい中でも 黒をくっきりと ここに幾層にも現れていてほしい

時は 切り刻まれるものじゃない
時は くり返すものでもない

あなたの 明日にも 手を振って
私の昨日に 手紙を書こう
今に
今を
探さないでいて

私の立った この一点
これは点の中は 隠しようもない無限
別れに支度は 必要ないの

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