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さみしくても 重たくても 生きていく のっしのっしと 足を力強く持ち上げて 生きても 生…
可愛い子供の爪をひろう 細い細い月の形 白はくもってやわらかい 降ってくる満足の月光りを う…
あばれ馬だね さようなら 根こそぎ 刻んで そろえたの この口紅は もう傷んでいて 私の唇…
ワタシが泣く理由を あなたが あおぎ視る テントを張った崖の上で 星空ごと流れていった 手が…
あなたは 迷うことがない あなたは あなたこそが導きだと 自覚している 迷いの中にあったと…
さがすほどのものではなかった ひとつずつ 顔をたしかめて その頬を 撫でたり ひっかいてい…
宇宙のなれの果て かみさまのつめさきは 色をもつほど 時を重ね 愛をしってしまうところまできている なにものでもない 眼でもないすべての点で すべての感覚をのみこみ続ける かみさまの本質は はじまりを望み 終わりを夢にみはじめてしまう ありきたりのなれの果て まじりあった視点の奥で 成り立つ足場を揺らしたい
どうぞ 水の母へ 月の姉へ 風の兄へ 土の父へ そしてまわりを包み込む 空へ 感謝を この今に…
はじまるよ、と声がする 遠くて 明るい 青を透かして どこか 端は消えてしまう はじまるよ…
終わった瞬間が はじまった瞬間ならば 永遠にくたばった いくつもの思い出は 粉々になって 砂…
いつも 私は 予感に苛まれている いいことも 恐ろしいことも 平等にやってくるというけれど …
たましいが 体を放り出して 沈んでいくような 感覚だった ほんのひと息 吸い込んだ空気に …
死にたいを煮詰めて すこぶる明るく 気を高ぶらせるくらい 上向きの声をあげる 新しい道を 不…
私には 希望より 絶望のほうがなじむ 肌は呼吸で その匂いを知っている 私は視界の暗さで 訪れを知る やぁ いらっしゃい 今日はいつまでいられるの 旧友をもてなす気持ちで 席をつめる それに馴染まないのは 絶望のほうで 細い指をためらわせ 静かすぎる空間を生む 居たいのなら 居たいだけ どうぞ いつかはその 染まらない顔に 主が 走ることもありますか