フォローしませんか?
シェア
涙が それは本当に 真っ直ぐに落ちる 何もさえぎらせない直線 哀しみを残酷に切り離す 涙は …
春 春は瞬く間だ あっさりと手をはなす 君みたいだ 明日が晴れでも 月夜の晴れでも どしゃぶ…
あなたをください わたしはもうあなたです うそです 私は上手な鏡です あなたをください 少し…
心はどこにあって どうしてふるえ そしてそれはわたしたちをいっぱいにし おおくのばあい なみ…
対岸の汚れを 指に掬う ところどころ 支え合った虫食い 徒党をくいとめた とうめいのあい…
たしかさに 言い知れぬ恐ろしさ ためらわなさに 言い含めた恥じらいを たえられることの 言…
どこに行きたいと どこへ帰りたいと 思わないでもない だけどどこへ 誰とどこへ 流れほどの清らかも持てず あなた さえも あなた 流れどころか溜まった水気にすら 心はうつろうのに どうすれば行けるのか 行きたいのか 行くはずと信じたかったのか あなた あなたさえ このまま行きたいと そのまま行くことを 流れを待つほどに穏やかに
たとえば 兄に殴られたとき 母に「私の母」という名を返上したとき 四階建てマンションの屋上…
黒い わたしの髪よ 真っ暗ではないことを 詰ったこともあった 先の方に進むにつれて片結びを…
きょう 私の半分は雨だった 私の半分は海だった それなのに私は 満足そうな表情
アナタがやわらかであれるように ワタシは居て ワタクシが柔らかで居られるように アナタは要…
私に沈み込んだ海 静かに荒れている くらい空を広げて 互いの顔色を写し合う 何か生きものは…
水は濁っているわ それがどうした 記憶が塗り潰されるわけではないんだ 私を叫べばいい 雲は…
言い訳はしない 私はいきたかった あの場所の 音の響きで あなたを呼ぶ 額装はいらない 厚紙のふるえを とじこめないで 波が私を呼ぶ つれていきたいのだろう つよく本心を晒せば けれど 言い訳はきこえないものだ 私はしずかに 波が打ち寄せるところにいる 雨の海で書いた詩 4分の2