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「剣と鞘」(詩)

水は濁っているわ
それがどうした
記憶が塗り潰されるわけではないんだ
私を叫べばいい

雲は黒ずんでいる
重い重い冷たさを
孕んだ苦しみを堪えているのなら
私に叫べばいい

切り裂いて開く
どこまでも
私は鞘になりたかった剣
この名前を叫べばいい


雨の海で書いた詩  4分の3

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