「もしもに揺れる」(詩)
あなたがもしも生きていたら
私は幸せだったかしら
悲しみは他にあてられ
譲れる場所があったかしら
たとえば花は生に咲くもので
死へ寄り添うものだとは思わなかった?
虫を見ても
雲を見ても
すぐに消えてしまう雪の影にも
あなたのことを思いだしたりはしなかったでしょう
あなたがうつくしいそのままを見て
すぐそばにある他の生きる光に目は向かわなかったはず
それが幸せかどうかなんて
誰がどこからどの角度で見極めてくれる
あなたが生きていたなら
私はそりゃあ幸せだ
だってあなたが