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⑧チャータースクールという選択

息子が幼稚園お受験を体験したのが2010年から2011年の冬。その頃のメモが出てきたので、その時の思い出をシェアしています。
今回はチャータースクールについて。今ではすっかり当たり前となったチャータースクールですが、この頃よりちょっと前に評判ニューヨークなり始めのか、ただ単に知らなかったのか。そのお話です。

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09/20/2011

息子の幼稚園お受験に関して考えたことは

1:公立
2:公立

3と4がなくて5に公立

と、公立一本。

もちろんギフテッドの学校(クラスではなくて、学校)に入ってもらうのが1番。それでもダメならゾーンのない公立の学校。

たまたま近所にゾーンに関係のない学校(Unzone)の学校があって、評判もいいので、最悪そこに入れればいいや、と、かなり呑気でもありました。

だったんですがー、このゾーン関係ない学校に入れるのも蓋を開けてみたら大変でした。これはまた別の機会に書きますね。

と、今思えばやっぱり呑気だったんだろうな、他のお母さんたちと比べて。そんな呑気なあたしに

「ダメダメ! どこにも入れなかった時のことを考えてチャータースクールも申請しておきなさいよ」

と、当時働いていた職場で2人の娘さんをチャータースクールに入れているインドネシア人のNに言われた。

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チャータースクール。
それは大まかにざっくり言ってみれば、カリキュラムは私立並みに良くて、でも料金は公立と同じで一切お金がかからない(基本はね)という、非常に素晴らしい学校。

そしてハーレムには Success Academy という、チャータースクール中のチャータースクールがある。
確かオバマ大統領(当時)もアメリカ中の中でもお手本にしたいチャータースクールだと表彰したんじゃなかったのかしらん? 

ハーレムに住んでいる教育熱心なお母さんたちは、子供がかの学校へ行くことにすごく誇りを持っていらっさる。

基本チャータースクールに入るのは抽選。それも締め切りが4月1日という遅い時期。私立の結果がわかった後でも十分間に合う。なので、私立に入れたくとも入れなかった人たちも申請するだろうから、その数、凄いことになっていたような。

それに2011-12はアッパーイーストサイドにも新たに校舎ができたので、その数は過去最高だったに違いない。

はっきり言って応募人数は覚えていないけれど、5000人とか、多分もっと申請していて、受かった生徒数は200とか300とか?

げっ、こんなに応募しているのに受かったのこれだけ??? としか覚えていない。
倍率で言ったらハンターの幼稚園並みか、それ以上ではなかろうか。

息子もどこへも行くところがなかったら入れようかと思っていたけれど、結果は箸にも棒にも引っ掛からずで終了。

ただ、このチャータースクールに入れていたお母さん(子供はうちと同じで黒人とミックス)が言うには「カリキュラムはいいんどけれど、DIVERSITY(多様性)に欠けていたんだよね……」とのこと。

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なので1年で辞めさせて地元の公立へ編入させたそうだ。

チャータースクールの場所柄、その性質上、どうしても黒人やラテン系(ヒスパニック系)が占める割合が多くなってしまう。

地元の公立は嫌だ(色んな意味で)、でも良い教育を子供に与えたいと思っている親たちの割合が高くなるので必然的にそうなってしまうんだろう。

お金持ち白人たちは始めっからチャータースクールは眼中にないし。

あたしは個人的に地元の学校に行かせる気はさらさらなかったしや例え評判がよくてもハーレム内の移動はなあ……と思っていた(ので、申し込んだ場所はアッパーイーストサイド)。

やっぱりいろんな場所に触れて欲しいしら色んな人と交流して欲しい。せっかく世界で1番人種が豊富な場所に生まれたんだから。

でも、もちろん評判は良いし(その代わり宿題がたんまり出る)、チャータースクールのほうが教育熱心なお母さんたちも多くて、もし自分(親)の気持ちが合えばよい選択なんじゃないのかな、と思ったりしている今日この頃です。


この頃、2010年と比べて、かなり増えましたね、チャータースクール。
いっとき乱立して、それは何故か? みたいな裏話をまた聞いたりして。やれやれです。
うちも中学、高校の時に気に入ったところに行けなかったらチャーターでもいいか、という風に考えていたけれど、肝心の息子が頑なに否定をしていて……とほほ。
ということで、チャータースクールにはとんと縁がなかったけれど、毎年いろんなチャータースクールから案内のカードは届きます。そして、この当時ほどダイバーシティーがないのか、というとそうでもなくて、チャータースクールはちゃんとした選択権に入り、かなり評判もいいです。

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子どもに教えられたこと

2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。