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⑭プログレッシブかトラディショナルか

2010年に息子の幼稚園お受験事情をメモしたものがでてきたのでシェアしています。今回のお話は、何度も何度もお母さんたちと話し合った「プログレッシブ」「トラディショナル」についてです。

今までの幼稚園お受験事情➡            


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12/14/2011

プログレッシブかトラディショナルか。

息子の幼稚園お受験するまで、まーったく気にしていなかったこの言葉。いえ、知らなかった、そんな言葉があるなんて。

どうやら学校には大まかにわけると「トラディショナル」と「プログレッシブ」の二つのカテゴリーに分かれる様子。知っていました???

面白いことに、息子が約一ヶ月だけ通っていたギフテッドの学校はバリバリの「トラディショナル」で、転校した、今通っている学校はバリバリの「プログレッシブ」なんですよね。

で、この二つの学校、もう、本当に正反対といっても良いくらいに違う。

では比較してみましょう。


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【トラディショナル】(Traditional:伝統の、伝統的な)

こちらの学校のスタイルは、いわゆる机に座ってお勉強をする、日本と似たような形なので想像しやすいですね。制服もあったり。

どうやら有名私立はトラディショナルな所が多いと言われています。規律を重んじるために。


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【プログレッシブ】(Progressive:革新的な、進歩的な)

こちらはトラディショナルと相反して、机に座るというよりも、実際に手を動かしながら、物事に触れながら学んでいくというスタイルだと思います。実験系が多いとでも言いますか。

個人的にはモンテッソーリなどはこちらに入ると思っていますが、どうなんでしょう?
多分、子供の「自主性」を尊重する、というのが大いなる目的かと思います。

わたしが、息子を入れたくて落ちたアッパーイーストにある学校はプログレッシブでしたね。

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息子が通っていた保育園(プリK)もどちらかというとプログレッシブ。というか、あそこはモンテッソーリでしたね。
学校へ行ったら好きなおもちゃで遊んで、それから席について絵本を読んでもらって、その後にその日のスケジュール通りにプログラムが進んでいく。そのプログラムがヨガであったり劇であったり音楽であったり。

小さな学校だったので(生徒数は12人)、カシューナッツのような形のテーブルに先生も一緒に座って、という感じで、席も決まっていませんでした。本人の好きな所に座れました(ので、時々先生の横が取り合い)。

ところが息子が入ったギフテッドの学校は、制服はあるし、席に座ってじっとしていけないといけなかったし、今まで通っていた、つまり自由し放題だったリズムからカチッとしてないといけなかったから、かなり戸惑っていました。

「ぼく、ブロックで遊びたいのに遊ばせてくれないの。お席についてじっとしていないといけないの」

と息子はよく言っていました。

まあね、学校は遊ぶところじゃないからね〜。
と、日本育ちのあたしは思うんですけれど。
日本人の子供はそれができるんだよ〜とも。

ところが転校させた学校は、まずはブロックで遊んで(笑)、それから授業が進められていく。机も最大4人までしか座れないように、島のように教室内に点々としているし。
1学年したのプリKの生徒たちは、まずは校庭にある遊具で身体を思う存分に動かしてから授業に入っているみたいですしね。よほど天候が悪くない限り、毎日のルーティン。

ね、あたしが日本で受けてきた強制的な授業システムとは全く違うんですよ。
楽しそうでいいな!

と思っているんですが〜、多くのお母さん、お父さんたち、アカデミックなことをとても心配しているですよね。

「子供は楽しそうだからいいけれど、アカデミックのことを考えるとこのままでいいんだろうか?」
「こんな調子じゃあ、いい高校へは入れないだろう」

って、その前に中学を考えることが先でしょー!

実際に息子が通っている学校のスコアはよくありません。

Gifted and Talented のアンダーソンや Nest+N はリーディングや算数が95%⬆なのに対して65%です。

なので、ある親のレビューでは「2年生から他の学校へ転校させることを考えた方がいい」と書かれていましたし。

イーストビレッジにも公立のプログレッシブの学校があるようなんですが、やはり多くの親が2年生でもっとアカデミックに力を入れている学校へ転校させているようです。

とはいえ、転校させても机に座って勉強をしてこなかったツケが出てくるようで、なかなか集中できなとか、いろいろと問題はあるようです。

実際問題として、トラディショナルな学校のほうが全体的にスコアはいいようですし、将来の奨学金などを考えているんだったら、圧倒的にトラディショナルに入れておいたほうがいいそうです。

「でもあなたの息子にはプログレッシブが合っているよね」と、そこの小学校を卒業したお母さんたちからは言われていて。
「家で勉強させることを忘れないでね」とも付け加えられ。

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面白いもので、アカデミック系な学校へ行った娘をもつお父さんは「え、アイススケートの授業があるの? いいじゃん、それ。子供なんてそれでいいんだよ、まだ5歳だろ? アカデミック、アカデミックっておかしんだよ」と言っていました。その後、奥さんとかる〜く口げんかしていましたけれどね。

幼稚園お受験できりきりして、入ったら入ったできりきりして。

本当にきりがないです。
どうしたら満足するんだろう。

親が子供をどこへ導いていきたいのか。

これが一番重要なんでしょうね。

しっかり考えないと、と痛感している最中です。


息子が通っていた小学校、確かに2年生、3年生で転校していく生徒が多かったですね。1年だけ在籍したりといろいろでした。ただ、どちらにしても4年生になったらいきなり授業内容がぐっと上がるので一概にどうだとは言えません。
ちなみに幼稚園時代26人くらいいたクラスメイトも卒業時には22人まで減っていました。

個人的には息子に合っていた、とても良い学校でした。未だに先生やクラスメイトたちと家族つき合いがあります。

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子どもに教えられたこと

2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。