④私立学校のオープンハウスに行ってきた。
2010年の幼稚園お受験事情メモが出てきたのでシェアしています。ちょうどシングルマザーになる! と決めた時だったし、始めての学校事情ということで、かなり鬼の形相をして動いていたのを思い出します。
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もう、お馬鹿さんですみません。
つまり見学のことをオープンハウスと言うんです。
11/12/2010
今日はアッパーイーストサイドにある、某私立学校のオープンハウスに行ってきた。スクールツアーというやつ。これに参加しないと受験資格がない、というシステム。
こうやって無事にツアーに参加できたからよかったけれど、慌てて申込用紙に記入していた先月(10月)は、参加できないかもーーーー!!!! ここが本命なのにいいいいいいい!!!!!! と、一人でてんぱりまくり。
いえいえ、高校申し込みの時も「やばいいい、ほとんどの学校がオープンハウス終わっていたあああああ!」と、結局学習しておりませんでした。2020年の反省。
とにかく申請用紙の記入項目が多くて多くて「なんでやねん!」と逆切れしてて、星一徹ばりにちゃぶ台をひっくり返したい勢い。
質問の意味はわかるけれど(例えば「どうやってこの学校のことを知ったのか」など)、アメリカで学校を出ていないかし、日本でもそういう教育を受けていないから「どう表現したらいいのか」がわからない。
その上、それを英語で書かなきゃいけないから「あたしってあほちゃう?」的な気分になり。
アメリカで大学を出た友達に頼んで、小学生レベルの英語から大卒レベルの英語に変えてもらったり。
でも、今日学校に行ってみてわかりましたよ。
どうしてそんなに事細かくいろんなことを記入させられたのか。
とにかく学校が狭い。
由緒ある古くて幅の狭い建物を全部を使っていて、各学年1クラスしかない。
1クラスの生徒数は18人から22人。
今回、息子は幼稚園への入学ということで申請したのですが、募集人数はたったの19人。
くらあっと立ちくらみ。
中学、高校受験を切り抜けてきた今となっては、こんなことは別に珍しいことでもなくて、ある意味「当たり前」のことです。
兄弟がいた方が入りやすいというのも。
でもカリキュラム内容は素晴らしい!
アメリカの学校は、本当に学校や先生によってまったく授業内容が違う。同じ事を習っていても、先生の進め方によってはクラスによって習うことが最終的に違っているという、日本では考えられない事態も起きるんですよ。
その点、ここの学校だと各学年1クラスなのでそういった「最終的に習っている内容が違う」ということはあり得ない(はず)。
さらにクラスを半分に分けて行動をする、ということも多々あるようだから、がっつり濃厚に。
小さい学年の場合は、クラスに先生が2人。
事細かに生徒の様子をみているようにしている上に、頻繁に先生達が集まって会議を行っていて、生徒に合った授業の進め方を考えているようです。
郊外には牧場があって、年に3回5日間のお泊まりで、いろいろなことを学んでくる、というのが大きなポイント。
そうだよ、小さい時は自然に触れてなんぼ。
ましてやこんな大都会ニューヨークに住んでいると、なかなか自然とふれあう機会ないし(シングルマザーなので、遠出なんてそんな簡単にはできないですうううう)。
それに、この学校の「多様性」にも惹かれましたね。
前回も書いたように、有名私立学校は残念ながら白人率がとても高いから。お金をもっている人の割合でいくと、どうしてもそうなってしまう。そこにいろいろな人種を「混ぜる」ことをやってはいても、統合的にみると、なかなか「混ざっていない」場合が多い。
ところがここの学校は多様性が55%(この数字はかなり高いです)というように、生徒のみならず、先生も白人から黒人、ラテン系にアジア人にインド系と多岐にわたっていましたね。
もちろん学費は高いです。
年間300万円は下りません。
でもずばり、ファイナンシャルエイド狙い。
いや、常にそうなんだけれど。
今、息子が通っている保育園も生徒数は12人。
息子は、あまり人が多いところはダメなタイプ。
なのでこの学校のように、ちんまりした、先生が事細かに生徒に目が行き届くところじゃないと難しい。
息子は「超」がつくほど繊細、敏感、センシティブなんです(幼児時代から知っているママ友からのお墨付き)。
小学校の先生からも、中学選びの時に「小さな学校を選ぶこと」とまで言われました。
しかし……
19人……
どのくらいの応募者がいるのかしら。
針穴に糸を通すような狭き門。
来週の金曜日に子供込みでインタビューがあります。
そこで息子のパフォーマンスと、学校側がどんな生徒を求めているのか、その辺りが絞られることでしょう。
息子の生命力にかけるのみです。
ってさー、たった4歳児だよ? そんなに子供にプレッシャーかけてどうするんだよ、ニューヨークっ!
2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。