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⑦良い学校の定義ってなんだろう?

2010年に息子の幼稚園探しに狂っていた頃のメモが出てきたのでシェアをしています。ニューヨークにおける「良い学校の定義」を自分なりに考えたことをシェアします。

前回のお話はハンターカレッジお受験のお話から1年経っています。

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09/06/2011

息子が2歳、3歳と年を重ねるにつれて、学校はどこに入れるべきか?

ということが、年々頭を悩ませるようになってきた。

同じような年の子供を持っているお母さんたちとの話題も、学校関係の話で大盛り上がり。

数年前の希望としては、息子が幼稚園に入る前に環境がよくないハーレムを抜け出して、普通なレベルの公立学校のある地区へ引っ越し。

そんな予定だったのに、未だにハーレム在住(気がつけば2020年の今も住んでいる)。

ハーレムを抜け出せないんだったら、私立で奨学金をもらえばいいのだの、ギフテッドのテストを受けて学区以外の学校へ行けばいいのだのと、いろいろと教えてもらったり。

でも

あそこの学校は「いいよ」
あそこの学校は「よくないよ」

と、よく訊くけれど、何をもって「いい」「悪い」と定義しているんだろう?

その判断の物差しとして使っていたのが学校関係のウェブサイトで、自分がどこの学区に住んでいて、どこの学校へ入れるのかを探すために使っていたのが insideschools

あとは私立も検索できる Great Schools
このサイトだと全米の学校も探せるし。でもメンバー(無料)とはいえならないといけないのが面倒くさい。

そして忘れちゃいけないのが、ニューヨークの公立学校情報サイト。DOE (New York City Department of Education)
(高校生になった今も、お世話になっていまーす)

このDOEで Gifted and Talented Test の申し込みやスケジュールを確認して。他にもニューヨークの公立学校に関して常に情報がアップデイトされていますが……とにかく情報数が多くて追いつけません。

これらのサイトを読みつつ(眺めつつ)、あたしよりも学校関連に熱心でよく知っているオカン友達とディスカッションをして。

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でもさ、肝心なのは、子供がその学校に「合う」か「合わない」か、なんだよ。そのために「合う」学校を探す訳なんだけれど、これがまたね……難しいのです。

例えばギフテッドの学校で有名なアンダーソンのレビューを読んでいても「すごくいい!」という人もいれば「2学年も先の勉強をして子供たちはプレッシャーに耐えられなかった」とか。
確か reading の平均スコアが 99.7%で math のスコアが 99.4% とか高いのよね〜。

その他には白人が多くでダイバーシティがないとか、言うほど成績よくないとか、まあ、いろいろと噂が飛び交っていました。

ハンターに受かっていながらなじめず、日系の私立学校に編入した子供もいるし。

ああ、難しい。
まじ、難しい。

「日本の学校みたいなところがいいよね」と、よく日本人のお母さんたちは言うけれど、いやいやいやいや、やっぱり学校によって本当に違うから、これから選ぶ人はじっくり研究したほうがいいんじゃないでしょうか?

あと、親が学校に対して何を求めているのか。
その辺りもしっかり考えておいたほうがいいですよね。

あたしは昔、ハーレムにある中高一貫の学校で1年間ボランティアをやって、その後にギフテッドの高校でもちらりとボランティアをやったけれど、同じ年齢なのに、ぜーんぜん生徒が違うんですよ!

生徒の勉強に対する真摯さが違う、ともでも言うのかしらん。

ハーレムの学校でも、学年トップ10に入る生徒がいるクラスでボランティアをやっているときは、その集中力の違いというのか、勉強好きな態度がでていたけれど、そうじゃないクラスにいくと、テストの時だってうるさいし(答え教えてとも言われたし)、中学生に関しては、席に座らせるだけで授業が終わったこともあったし。

ギフテッドの学校の場合は、本当に静かで、おお、これぞまさに日本と同じ〜 と思えるくらいに静かに授業を聞いていて、先生の言うことも普通にやっていて、授業がスムースだったもんねえ。

そしてトイレの清潔さよ。

学校選びのポイントの一つとして、トイレの清潔さは必須でしょうか。

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だってね、トイレットペーパーが設置されていなかったり(よくある)、あってもペーパーが床に転がっていたり(よくある)、ましてやトイレの鍵が壊れている(よくある)というのは、さすがにイヤですよね? なんなら鏡が汚れているとか、水が上手く出ないとか、いや、マジであるから! そしてハンドペーパーもちゃんとあって欲しいですよね。

これからスクールツアー(オープンハウス:学校見学)がたくさんあるだろうから、気になる学校のスケジュールを調べて、行けるんだったらどんどん行くべきだと思う。

公立でもツアーに参加しないと申請用紙がもらえないところも増えてきているし。って、これはマンハッタンだけなのかな?

なんていいつつ、ほとんどオープンハウスに参加しなかった、あたしです。というか、えー、オープンハウスに参加しないと申請用紙がもらえないのーっ!? きゃーっ!!!!!
てな感じで、ばたばた、ばたばたして最終日に参加していました。間に合った。

しかし幼稚園選びにこんなにエネルギーを使うとは思わなかったよ。そしてここでこけたら先がないような、目に見えないプレッシャーに取り憑かれていて本当に辛かった。本来であれば、まだまだ未来はあるはずなのにね。

本当に、くるくる、くるくる振り回された1年でした。

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子どもに教えられたこと

2006年生まれのアメリカ人とのハーフの男の子のいるシングルマザーです。日々限界突破でNY生活中。息子の反抗期が終わって新しいことを息子と考えています。