RICOH Caplio GX の思い出。
長いことカメラや写真が好きな人なら、リコー・Caplio GX というデジカメに懐かしさを覚える方もいるかと思います。
2004年5月発売との事ですから、時期的には、フィルム一眼レフカメラもそろそろ表舞台から降り、その座をデジタル一眼レフに譲る頃で、リコーのGRのファンの間でも、デジタル版GRを熱望する声も出ていた様に思います。
そんな頃に発売されたカメラなんですが、単焦点レンズを搭載したスナップシューターGRとはちょっと違う様な、でも何となくメーカー側もGRを意識して作ってるのでは?と思わせるカメラでした。今は、GRに専念しているリコーですけど、結構色んなカメラを作ってましたよね。
僕も、発売して割とすぐに購入したくちで、データを見返すと、仕事が忙しかった時代の割には結構あれこれ撮っていました。CCDセンサーの色合いも、今となっては懐かしさを感じたりもします。先月に、自宅のPCの入れ替えがあった際に見つけた画像だったりするのですが、もう、20年近く昔の事になるんですねぇ・・・
折角発掘したデータなので、この note に貼っておきたいと思います。
僕にとっての秋葉原は、思春期の頃のラジカセ・オーディオ趣味とロックミュージックばかりが頭にあった頃から、社会人になり、MACや自作PC関連の買い物と、90年代後半に花咲いた18禁PCゲームや、その頃のオタクカルチャーの震源地という感じなので、まさにこの写真に写っている頃が、自分にとっての“アキバ”でした。
iPodはとiTunesは、音楽好きな自分にとって衝撃的でした。この製品が出てから、音楽はCDを買っても全てデータ化して、PCと繋いだスピーカーで鳴らすか、iPodでイヤホンで聴くかという感じで、効率優先の趣味になりました。
しかし、ここ7年くらいで再びアナログに回帰していて、小さいシステムながらもアナログレコードとオーディオアンプにスピーカーという、昔ながらの環境で音を楽しむ様になっています。
アナログレコードを聴くという事と、フィルム写真を楽しむという事はどこか似ていると思います。
この頃は、メインは機械式のフィルムカメラに、 Caplio GX をサブで使うというスタイルだったようです。35mm 一眼レフは、ペンタックスSPに、コンパクトカメラをリコーGR1s。それと、中判フィルムカメラはマミヤC220を使っていました。この10年くらい後にライカにかぶれるんですが、それに比べてなんとも清々しいシステムです。
この頃の仕事からの帰宅は深夜帯で、なかなか好きに散歩カメラもできない日々だった事を思い出します。苦し紛れにナイトスナップ的な事もやっているんですが・・・
ご覧の通り、リコー・Caplio GXで撮った写真は、作品という感じの写真ではなくて、その日目に映ったものを記録しているだけといった感じなんですが、無くしたと思っていたこの頃の写真のデータを見た時に、色々な事が思い出されました。良い思い出よりも辛かった事とかの方が多いんですが(笑)
しかし、それでも、写真を撮った時は何とも思わない様な写真がこうして残っていると、やっぱりカメラや写真が好きで良かったなぁ・・・なんて思います。
未だに作品らしい写真を撮ったりしていない僕ですが、構えず、あまりあれこれ考えないで、見たものをそのまま写すのが自分にとって一番良い写真なのかもしれません。
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