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発達障害支援コーチの資格を取得しました

2024年4月に一般社団法人コーチング心理学協会事務局
認定資格、発達障害支援コーチの資格を取得しました。

今回は発達障害支援コーチで学べる内容と資格を取った感想についての記事になります!

ちなみに耀仁はペンネームです(笑) 本名のものも一緒に取得してます

資格取った背景

「発達障害支援コーチ」の資格を取った背景として、発達障害の症状克服をより体系して学んだり、発達障害支援の現場の知識を吸収し、私に相談してくれる方や私自身の症状をより改善させるためです。

資格で学べるもの

「発達障害支援コーチ」の資格を取る上で学べることは以下の内容となります。
・発達障害コーチング概要
・発達障害の支援において知るべき特性
・コーチングをしていくための質問、接し方
・参加者同士の実践グループワークで現場での接し方を理解

発達障害コーチングとは、そもそも何か

発達障害コーチングとは生物・心理・社会モデル+経済の観点から発達障害者を支援するサポートを行うためのツール、指導法、考え方です。

〇生物的要因・・・遺伝、身体
〇心理的要因・・・意思決定、認知、行動、自尊感情、ストレス対処
〇社会的要因・・・流行、時代、人間関係、文化や風土

発達障害支援コーチグ16の原則


発達障害コーチングは現場での使われ方

・学校教育で子供と先生に対してアプローチ
・保護者に対するアプローチ
・発達障害、グレーゾーンの当事者に対する症状へのアプローチ
・学校教育のカリキュラムの学習効率のサポート
・学習機関への支援方法の提供(家族支援、特別支援学校、学習塾)
・物理的な支援サポートと音声ソフトなどの具体的なツールの支援
・コミュニケーションなどのライフスキルの支援
・心理的支援(コーチングによる問題解決思考の定着、フィードバック、瞑想方法の指導など)

発達障害当事者の個人スキルを鍛える機会の提供

主に発達障害の人は対人関係を苦手とするため社会スキルの向上を働きかけます。
①リスニングスキルの強化
・信頼関係構築のためのコミュニケーション技術
・発達障害の特性を理解するための教育
・話し手の感情やニーズに敏感になるトレーニング
②コミュニケーション戦略の開発
・発達障害者の個別のコミュニケーションニーズを把握する
・分かりやすい言葉でのフィードバックのトレーニング
・ノンバーバルコミュニケーションの重要性を理解する
③自己肯定感の向上
・発達障害者に対するポジティブなフィードバックの提供
・特性に合わせた目標設定と達成のサポート
・遠隔ワークや柔軟な労働環境の提案
④ストレス管理のサポート
・ハラスメントによるストレスへの対処法の教育
・自己ケアの重要性を理解するトレーニング
・心理的な安全性を提供するサポートチームの構築

発達障害者への支援のフロー

発達障害の人の特性を理解した上で適切なサポートを提供する流れが決められています。
①発達特性の理解(身体・心理・社会)
②個別で解決したいニーズを探り支援の優先順位を組み立てる
③できるだけ自律を尊重した支援策の検討
④各関係機関(学校や職場、支援機関など)に対して発達障害理解と協力を促進させる役割
①~④の流れで発達障害の方のサポートを行います。

発達障害コーチングでは「観察スキル」をとても重視しています。
発達障害のどの特性で、いつ、どんな風に困っているかを分析し適切な問題解決を行うため、またマイナスに働く特性をプラスの良い方向へ考えることはできないか慎重に見極める必要があるからです。

観察をするといっても以下の4つのポイントは重視し問題解決に繋げます。
感情把握・・・相手の表情から感情を把握できる
行動観察、行動分析・・・相手の行動パターンを理解できる
現状把握・・・今置かれている環境や状況において冷静に把握できる
構造の理解・・・今置かれている課題について、仕組みなどについて理解できる
タイミングの把握・・支援の介入やタイミングを適切に考えることができる

発達障害支援を行う上でコーチと発達障害当事者の両者に求められるスキル

発達障害支援においてプログラムが最大限に効果を発揮するには、コーチもコーチングを受ける当事者も適切なマインドや考え方を身につけておく必要があります。

・OODAループ
観察(Observe)
状況判断(Orient)
意思決定(Decide)
実行(Act)」の4つをループさせて「計画の立案」をして他者の承認を待つことなく、その場の状況の観察・把握、方向づけから仮説構築に入るため、実行までのプロセスが短する考え方です。事前に問題回避ができるようになり主体的に考えることができます。

PDCAサイクル
計画(Plan)」
「実行(Do)」
「測定・評価(Check)」
「対策・改善(Action)」
の仮説・検証型プロセスを循環させ、マネジメントの品質を高めようとする考え方です。

・発達障害特性のリフレーミング
特性のポジティブな面を伸ばすことにアプローチし、ネガティブな側面もリフレーミング(再構成)してポジティブに活かせるものを探す考え方

リフレーミングは以下の書籍が参考になります。

発達障害コーチングではリフレーミングが非常に重要視されておりポジティブ行動支援として常に意識、対応することが求められます。
長所を大きく伸ばし、短所の中でも長所に見えるとこを探し伸ばしていこうというスタンスです。

ポジティブ行動支援現場では問題解決より対処療法的

資格取得後の感想・まとめ

発達障害コーチングの講座を受けて同じ講座受講者と交流してみて、参加者の方は発達障害の児童の支援をする人がとても多かったです。
主催者の方が回が違ってもその傾向と仰られていたので、大人の発達障害支援でコーチングをする方は少ないのかもしれないと感じました。
放課後支援がメインで大人の発達障害支援はまだまだ体制が整っていないことを感じます。
市役所の障害課で働く方も受講されていましたが、特性の問題解決よりも対処療法でしか対応や相談するので手がいっぱいとのことでした。

私も情報発信や当事者会を運営する上で、発達障害当事者の方の意見を聞くことは多いですが、大人の発達障害者は職場のミスや人間関係を今すぐ何とかしなければいけなかったり、2次障害で社会復帰からスタートする必要がある人が多いためコーチングを受けるより就労支援や人間関係の社会スキルをすぐに向上させるテクニックを身に付けたりカウンセリングを受けることが重要事項だとは思います。

そのためコーチングを受ける余裕もないというのが実情ですが、メタ認知が苦手な人や世間との考えのズレが大きい人はコーチングを受けることは大切だとは思います。

発達障害当事者としての率直な感想を言うのであれば、2次障害が出る人は2次障害の治療が優先だし、リフレーミングでプラスに変換できるもの限られているのでそこまで効果的なのかと思う人はかなり多いだろうし、私自身も現実的に難しいことだと思っています。
何より遅刻癖、物忘れ、コミュニケーションができない等の特性はどうリフレーミングしようと就業に悪影響でしかないでしょう。
そのため発達障害コーチングは無駄かもしれないと印象を持つ人が多いかもしれないと考えています。

しかし、特性を理解して課題を整理し、特性でプラスに変換できるものを変換して伸ばしていく考え方や方法は間違ってはいません。
発達障害の支援団体と協力する流れを作り体系化してサポートするコーチが世の中に多い方が発達障害の人たちも助かるでしょう。

机上の空論に感じるかもしれませんが
正直な話、支援者に高学歴や優秀な人が現場に少ないことも支援が充実していない原因の理由として大きいんだと思います。だけど支援者の人のサポート力を底上げする役割や子供たちの支援を充実させるには良い資格だと思います。

ここまで読んで私も取得しようと思う人は是非調べてみてください。値段は安くはありませんが、支援者としての知識を身に付けたり整理するには良い資格だと思います。

私も本資格の学びを通して、発達障害当事者支援の活動や情報提供の質をより高めていく予定でいますので、普段私のX(Twitter)アカウントを見て頂いている方は見守って頂ければ幸いです。

ここまでお読み頂きありがとうございました!

カウンセリングサービス始めましたのでご興味ある人は
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よろしくお願いします


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