ふらいんぐうぃっち、ガチプレゼン
まずは結論から書きます。ふらいんぐうぃっちは現状、人類史で一番偉大な漫画だと思っています。(俺調べ)
平たく言うなら、マジで面白いからみんな読めなんですけど、なんでそんな好きなんですか?って疑問があると思うんですよね。そこに思いつく限りすべてお答えします。
1,そもそもどんな漫画?
まず、どんな漫画なん?って読んだことない人は思うと思うんですよね。まず、ネタバレを避けながら大筋を解説します。まず、ざっくり言うなら、リアルな東北描写と魔女の話です。穏やかゴールデンカムイです。順を追って説明します。
まず、東北の野草とか、生活、文化が細かくてリアル。で、方言がちゃんと青森。私は四国に住んでるんですが、寒い地域、東側の日本って文化が遠いもので、ちょっとした憧れがあったりするんですよね。
興味あるのは特に雪国。関東とかはちょっと平均化が進んでて、味がなくてあんまり興味ないんだけど、中でも東北はかなり興味のある地域なんですよね。文化性が違いすぎて面白い意外の感想が生まれない。そんな興味抜群の東北の青森が舞台。多分住んでる人はあるある~ってなるんだろうけど、知らない人間としては全部が新鮮。
似たような田舎描写作品としてのんのんびよりがあるかと思うんですが、多分和歌山が舞台なんですが、結構自分の子供の頃みたいな感じで、新鮮さはないんですよね。ああー懐かしいなとはなるけど。新奇性があんまり感じられなかったんですが、ふらいんぐうぃっちはこの辺がビシビシ打ち込まれましたね。
で、次に魔法要素。これはちょっとあとで詳しく書きたいんですが、いいポイントが、フィクションの魔法って炎バーン!!雷ドカーン!!水ドゴォ!!みたいな派手なものだったり、バトル物が中心かなと思うんですが、マジで地味で、ちょっとした昔からの風習的な味があります。
私は民俗学が好きなんですけど、マジでこのノリ。昔から積み上げられた知識をなにかの目的を持って繰り返し行っているみたいな、地味だけど、重要みたいなテンションが最高なんですよね。
この、田舎ののどか感と、魔法の地味さ、よく知らない地域の神秘性みたいな良さがまず第1の推しポイントだと思っています。
2,魔法の幅がいい
魔法についてもう少し触れたいんですが、派手な魔法も出てきます。山消したり、テレポートしたり、ガチのやつも出ます。でも、一番良いポイントは幅が広いんですよね。マジでしょぼすぎる何に使うの?って魔法が出てくるのがいい。ゲームも、ラスボスの時に使う強い技だけだと味気なくて、ポケモンのたいあたり、ドラクエのメラみたいな弱い技があるから深みが出るんですよね。この深みが魔法の幅の広さで出ている。味が濃くて美味しい。
個人的には、魔法そのものより、周りの小物が実は好きだったりします。道具だったり、生物だったり。マジで身近に魔法が息づいてる世界なんだなぁと思いますね。平安時代の陰陽師的な、不思議は生活と地続きってのをバシバシ感じます。とてもいい。
3,各話のエンドが派手に終わらない
これが結構よくて、こち亀とかだと結構最後部長がブチ切れる、両さんがひどい目に合うなどなど、フォーマット化されてるとか、バトル物だと敵を倒すってのがオチだったり、割と派手な各話の終わりだと思うんですけど、マジで日常の続きみたいな作品だから、ふわっと話の幕が切れる。ノンストレスで楽しめる優しい話なのがとてもいい。多分一番派手なのはハマベーの話ぐらいだけど、それにしても、他の漫画だと掴みぐらいのテンション。優しさがとてもいい。お茶飲みながら何度も読みたい。
4,登場人物全員、めちゃくちゃいい
この作品、全体を通して優しい作りなのはおわかりいただけたかなと思うんですが、この要素を一番支えてるのは間違いなく登場人物なんですよね。基本、暴れる人物がいない。犬養さんがちょっと怒るってか叱ることがあるけど、常識人故。もっと怒っていいだろ!!みたいな感じだけど、そうじゃないから、世界が優しい。すごく良い。
あと、基本いろんな物事に対しておおらか。とてもいい。視点も優しいんですよね。ちょっとした野菜を取る、歩くみたいな描写にもこの丁寧さと優しさが共存している。すごい。
というわけで人類史を1ミリ前に進めるためにふらいんぐうぃっちを読みましょう。現在12巻で大体毎年初夏に出ます。まだ追いつけます。それでは。
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