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伝統にかけられた想い CVRあず

2020,03,21 あず

今日は矢島の古民家通称"ケミンカ"で手毬作り体験会が開催されました。

そもそもてまりについて今まで興味を持たず、どんなものかも想像でしかありませんでした。私が今回体験した手まり作りは1から完成までの作業をしたわけではなかったのですが、ひとつの手まりを作るのに1日かかりました。

かなり手先が不器用なので、完成できるか不安な部分もありましたが、講師の方も優しく丁寧に何度も教えてくださったので、とても楽しく作ることが出来ました。

伝統

作業中、講師の方からあるお話を聞きました。

私は今まで伝統というものが、歴史があり、受け継がれていくものという意味を持っていることは知っていました。よくわからない絵や壺、お皿などを見てきてなぜこれが受け継がれるくらいの価値を持っているのかわからないこともありました。

ですが、今日そのお話を聞いたことで、私の伝統に対する考え方が変わりました。
聞いたお話を書いてみようと思います。

代々受け継いできた手まりの用途は様々あります。そのなかでも、誰かに送るために買う人も多いそうです。特に結婚式の飾りの依頼もくると言っていて、私は初めて聞いたのでイメージが湧きませんでしたが、1本1本糸を丁寧に重ねていって作られたてまりが飾ってあったら華やかだろうなぁと感じました。

先生は以前に結婚式に飾るてまりの依頼を受け、家紋を模様にして作ったそうです。相手には家紋ということを告げずに、当日飾りました。すると、依頼した方は家紋に気づき、涙を流してすごく喜んだそうです。
家紋はその家にとって大事なもので、普段は目にしなくとも、心の中にあり、家族そのものだと言っていました。なので、先生は菊や桜といった模様ではなく、家紋を選び、結婚という晴れの行事に作ったそうです。
今でも、依頼した方の涙を思い出すと、自分も泣いてしまう、と話していました。

私はこの話を聞いて、伝統が受け継がれていく意味を理解しました。
家紋は言葉にはしずらいけど、大事なもので、そういう人間同士の繋がりを作ったり心が温まるような感動するエピソードがあって、だからこそ手まりのような文化で表現し、それを受け継ぐ意味があるのだなと感じました。

世の中には伝統と呼ばれるものがたくさんあり、エピソードもたくさんあると思います。今までただ綺麗だと思っていたり、歴史があるんだなぁと漠然に感じていたことのもっと深い部分まで知りたいと思いました。

ネット世界の現代だからこそ、伝統について考える時間も大切だと感じました🌱

綺麗事だけではない

そして、夜はまりこと銭湯の露天風呂でたくさん話しました。一緒にお風呂に入るとたくさん語ることができて嬉しいです。お互いの悩みや考えを、綺麗事や上部ではなくもっと人間味のある部分で伝え合うことが出来て、相手のことについてもっと真剣に考え話し合い解決しようと頭を回す時間を過ごし、とても充実した2時間でした。
このときの感情を表現するための言葉が見つかりません。

ですが、普通に大学に通って授業を受けたりバイトをする時間に比べ、数千倍意味のある会話ができたと思います。このような会話が出来るのも、1ヶ月インターンをしてきてお互いに悩んだおかげだと思います。

これからも、一定の安定した平凡な生活ではなく、自分の成長に繋がるような刺激を受けにいくような生活を続けたいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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