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5年ほど働いてきた会社を辞める話
風が吹いて飛ばされそうな 軽いタマシイで
他人と同じような幸せを 信じていたのに
『スピッツ/楓』
5年間、働いてきた会社を辞めることにした。
清潔さの欠片もない倉庫業で、出荷指示書を元に記載されている品物・数を倉庫内の棚から探してくる仕事。正直、誰にでもできる仕事だ。
会社を辞めるに至ったきっかけはいくつかある。
その中でも一番の原因は倉庫長の横暴さ。
先日12日の台風時、
「車で迎えに行かせるから出社しろ」
怒りを通り越して呆れが勝った。
それで死んだらどうするの? 責任取れるの?
会社には軽度の知的障害者を持っている方がいて、その人の言動を真似て馬鹿にする。パートの人と浮気をしている。威圧的な態度を取る。
会社全体でもそうだ。
夏場なのに壊れた冷蔵庫を直さない。
労災を使わせない。有給の残日数を教えない。
毎日2,3時間の残業は当たり前。
自分が同僚から暴力を振るわれたときだって、会社はそいつを注意するだけで何の罰も与えなかったじゃないか。見て見ぬふりしたじゃないか。
そして昨日、自分の中で全部が終わった出来事。
「退職の話をしたいのでお時間もらえますか?」
「そんな時間ねーよ!」
「何も言わずに辞めるわけにもいかないので」
「人いないし忙しいの分かってんのかよ!」
あ、終わった。こいつも会社も駄目だ。
塞き止めていたものが瓦解した瞬間だった。
この会社は命と人権を保証してくれないんだな、と。『働く』は、人が動くって書くんだよ。でも会社が自分を人として扱わないのなら、それはもう『働く』じゃなくて『奴隷』だ。自分は生きるために仕事をしてるんであって、仕事をするために生きてるんじゃないんだよ。人間なんだよ。
明日、本格的に退職の話し合いをしてくる。
こんな会社さっさと辞めて、自分は生きるぞ。
生きるぞ。
改めまして、秋助です。主にnoteでは小説、脚本、ツイノベ、短歌、エッセイを記事にしています。同人音声やフリーゲームのシナリオ、オリジナル小説や脚本の執筆依頼はこちらでお願いします→https://profile.coconala.com/users/1646652