車と生活
福島県双葉郡大熊町での、ここでの暮らしに限らず、車が生活必需品の地域はとっても多いだろうと思う。
買い物に行くのは車。病院に行くのも車。駅まで行くのも車…こういうのを、「不便」と呼ぶのか?
私の育った千葉県印旛郡でもそうだった。(徒歩圏内にお店はない、駅もない。近くにあるのは一時間に数本のバス。病院も徒歩圏内にはなかった気がする。)
育った町でも車が必需品だったので、今ここでの暮らしもそんなに違和感がないのだろうか。車は相棒みたいなものだ。一時間や二時間くらいひとりで運転するのは苦ではなく、いい気分転換とすら思う。
隣近所と程よく離れたこの暮らしが気に入っているし、あまりたくさん家が並ぶような場所に住むことには抵抗がある。徒歩圏内にお店があってほしいとも思わない。
どういった暮らしを好むかは人それぞれ。わたしはだいぶ今の暮らしが気に入っているみたいだ。
だから、「便利」だとしても東京で生活したいとは思わない。
私の人生の中で車が必要なかったのは、東京23区内に暮らした10年強の日々。徒歩圏内にあらゆるものがあったなぁと思う。駅も、病院も、スーパーも。ちょっと歩けばすぐに一駅先の駅にもいけるので、本当に良く歩いた。いまでも東京に行くと歩いて移動するのが好きだ。