片岡あきら

太陽系ナレーターやってます。

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最近の記事

健康と美とエポックメイク、2023。

2023年という年は自分にとって非常にエポックメイキングだったように思う。 ここまで新しく始めたことや大きな変化だったことが多いと言える年も珍しいことだ。 【パーソナルジム】 まず第一に、体が変わった。 30代に入り、しっかりと体の健康を意識しなくてはいけないと思った僕は 1月から恵比寿のパーソナルジムに通い始め、ちょうど1年が過ぎようとしている。筋肉の動かし方を学び鍛えることは、日常生活の意識の変化に直結した。 歩き方が変わり、姿勢が変わり、所作が変わった。 これはナ

    • 4次元のパン

      5cm辺ほどの立方体パンの食べ方がわからない。手に取ってみて、口にしようとしてみて、ここから食べていいのかいつも戸惑う。 立方体ゆえにどれも同じ景色の頂点で、頂点の優先順位がわからなくなるのだ。 とりあえず任意の角をかじってみて、物足りなさにそのまま直下の角もかじる。 一辺がそのまま削り取られる。 その一辺を皮切りに、隣接する辺はもう辺ごと削り取る。 ちょっと大口すぎるかな、と思いながらも、辺を辺として処理してしまうともうそれ以降、パンの各頂点を捉えることができない。 点

      • 湯婆婆の婆が奪われ湯が流れ湯湯婆(ゆたんぽ)になるまでを見てたい

        工藤玲音さんの『虎のたましい人魚の涙』というエッセイ集の中で「湯婆婆」という文字列を見た。それは前後に説明なく「湯婆婆のつけていそうな指輪」という文節で登場した。千と千尋の神隠しのストーリーが固有的なものから一般的な概念へと普遍化したおもしろい例だなと思ったと同時に、一目間違えると「湯湯婆」に空目しそうだなと思った。 「湯婆婆」と「湯湯婆」。真ん中の文字如何で全くイメージの異なる単語2つが対になるのが面白い。(湯婆婆の厳(いかめ)しく人(妖怪?)を寄せ付けないイメージと、湯

        • 怒りは世界をより良くするための資産。

          小学生の時に、おれをいじめていた相手への憤怒の気持ちから「あいつを殺しておれも死ぬ!」という小学生とは思えない悲壮なまでの決意を鼻息荒く鬼の形相で親に吐露したことがあったんだけど、 今思えばあの経験のおかげで、コポコポと沸き上がるどうしようもないような感情が自分にも起こることがあるんだと知ることができた。 今ではそんな不条理への怒りの感情を、自分の仕事や業界をより良くするためのモチベーションに転換できるようになっている。 (そんな心の動きをおれは憤力発電所と呼んでいる。)

        健康と美とエポックメイク、2023。

          ナレーターにとってブランディングが必須になっている時代のワケ。

          昨日の早朝大きな二重の虹を見て、今週一週間分の幸せが約束されているナレーターの片岡晟です。 自分のちょろさに笑っています。 さて、今回は改めてブランディングの大切さというか、僕が思っているブランディング像について書いていきたいと思います。 昨今叫ばれているブランディングの重要さ。 そもそもなぜ今こんなにもブランディングが必要だと言われているのかというと、、、 🚧クオリティの高止まり 今、あらゆる商品のクオリティが高止まりしています。 例えば、ラーメンはどこで食べても大体

          ナレーターにとってブランディングが必須になっている時代のワケ。

          教養を持つとは、優しさを持つということ。

          【メモ】 議論ができる人、できない人の違い。 ●議論ができる人 議論テーマにおいてシンプルにお互いの発言の背景がすれ違っているパターンにおいて →これは単純に悲劇なので、発言の背景をお互い説明すると建設的な議論に戻れる。 そしてそれを説明できる人は優しい。 「発言の背景が違うな」と覚える感覚を持っている、発言の背景を説明できるのは大局観を持ってる人。教養がある人。 教養があると人に優しくなれる。 逆に教養がないと無自覚に人を傷つける可能性が増える。 議論ができる人は教養が

          教養を持つとは、優しさを持つということ。

          「ダメ元」には価値がない。実力不足を正しく恥じよう。

          どうも初めまして、ナレーターの片岡晟です。   日本はもちろん世界各国に日本語ナレーションを輸出していまして 「日本語ナレーションで世界を獲る」をテーマにナレーターをやってます。   他にもナレーターのコンサルティングやコーチング、 日本中のナレーターのコミュニティ、ナレーターブランディング会議の運営もしております。   今日は「『ダメ元』には価値がない。実力不足を正しく恥じよう」 というお話をしようと思います。     主張的セルフハンディキャッピング   ナレーターをやっ

          「ダメ元」には価値がない。実力不足を正しく恥じよう。

          シアトルのAmazon本社から日本語ナレーションの発注がきた話

          ※この記事は、2020年3月27日に僕がナレーターブランディング会議に投稿した内容を 多少編集して声起こししたものです。 皆さんこんにちは。ナレーターの片岡晟です。 日本はもちろん世界各国に日本語ナレーションを輸出していまして 「日本語ナレーションで世界を獲る」をテーマにナレーターをやってます。 他にもナレーターのコンサルティングやコーチング、 日本中のナレーターのコミュニティ、ナレーターブランディング会議の運営もしております。 今回は「シアトルのAmazon本社から日本語ナレーションの発注が来た話」 をしようと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ アメリカのAmazonから日本語ナレーションの依頼!? ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ある日、深夜2時前に僕のInstagramにアメリカのナレーターさんからDMでボイスメッセージが来ました。 内容としては「Amazon本社が日本人ナレーターを探してるからボイスサンプル送って!」ということでした。 この人はシアトルに住んでるナレーターさんで、キャスティングもやっていたりするので、 同じシアトルが地盤というのもあってか、Amazonからの仕事の話を結構してきてくれます。 この日は夜遅くまでいろいろ勉強してたりしてまだ起きてたので、 メッセージが来て3分くらいでデモ(海外ナレーション業界ではボイスサンプルをvoice demoと言ったりします。他にもいろいろあるから探してみてね!)を送ったのですが、 そこから速攻で仕事が決まりました。 Demoを送った後に来たボイスメッセージの中でも 「すぐ返信くれるナレーターと仕事するのはマジで最高!!!!!」 と言っていて、打てば響く反応は例外なく喜ばれますね。 特に今回の人は毎回ファーストタッチは文面での連絡ではなく、 ボイスメッセージが突然飛んでくる効率オバケ。 指で文章打ってる時間より口で喋っちゃった方がまあそりゃ早いし可処分時間も増えますわな! (リスニング弱い日本人泣かせ!) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 外資大手からの日本語ナレーションは本国から発注が飛んでくる ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ GAFAのような企業からでもInstagramから仕事がきたりします。 (Facebookからは傘下だし来ても不思議じゃないか!) 今回はAmazon Music Japanでの広告ナレーションでしたが、 キャスティングボードはシアトルの本社が握ってたりするんですね。 そういえばこの前は、日本の製薬会社大手からのナレーション依頼がハンガリーのエージェントから来たりするし、 また別の日本の製薬会社大手のアメリカ法人から直接、日本語ナレーションの依頼が来たり 北海道の慈善活動団体の紹介のナレーションがロンドンのナレーション事務所から打診されたり、、、 今まで数多くの世界的大企業に日本語ナレーションを提供してきましたが、 外資系の場合は大体本国の本社から発注が来てます。 マジで海外から来るナレーションの仕事は経路が謎すぎて面白くて最高です。 海外のナレーションキャスティングの風を感じてもらえれば嬉しいでーす。 というわけで、 海外からのナレーション発注は経路が謎すぎてマジで楽しい というお話でした。 僕が運営しているナレーターブランディング会議や、ナレーターにおこなっているコンサルでは 今回のような話をしたりしています。 興味のある方はこちらからどうぞ。 片岡晟 ナレーター(Twitter) https://twitter.com/akiranarrator 片岡晟 ナレーター(Instagram) https://instagram.com/akiranarrator ナレーターブランディング会議 Facebookグループ https://www.facebook.com/groups/2623741667861725/?ref=share 片岡ナレーターブランディングコンサル https://kataokavoice.thebase.in/ それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。 お相手はナレーター片岡晟でした。

          シアトルのAmazon本社から日本語ナレーションの発注がきた話

          シアトルのAmazon本社から日本語ナレーションの発注がきた話

          報告や発信は自慢じゃない。人に勇気や希望を与えるためのものだ。

          皆さんこんにちは。ナレーターの片岡晟です。 日本はもちろん世界各国に日本語ナレーションを輸出しまくっている 世界を股にかけるナレーターをやってます。 他にもナレーターのコンサルティングやコーチング、 日本中のナレーターのコミュニティ、ナレーターブランディング会議の運営もしております。 今回は「報告や発信は自慢じゃない。人に勇気や希望を与えるためのものだ」 というテーマでお話ししようと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ やっぱりまっすぐなエピソードは強い ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 僕はナレーターさんに向けてコンサルティングやコーチングをしたりもしているのですが 一人こういう方がいました。 その方は20代から声の仕事に憧れて、いろんなところで勉強したのはいいものの なかなか目が出ず、半ば諦めていたところに 僕のように事務所に所属せずに声の仕事ができるという世界を知って およそ30年ぶりに、声の仕事、ナレーションの仕事を目指し始めたということでした。 その方は機械も得意じゃないし、営業をするのも苦手だし、宅録も悪戦苦闘しながら実践してました。 でも、僕が主催したナレーターの作戦会議に来てもらったり、 ナレーターブランディング会議に参加してもらってベテランの先輩方に質問を投げかけたりして 一歩ずつではありますが着実にナレーターとは何ぞやというエッセンスを吸収していかれました。 その中で、日本全国に自分というナレーターを営業しまくるということをその人は決めました。 僕のコンサルを受けてもらってる中でも、 今日はこれだけ営業しました、こういう問い合わせのメールが来ました、 今全然反応来なくてくじけそうです、っていうことからなんでも素直に言ってもらってて ツイッターやブランディング会議の中でも僕や参加している皆さんの投稿に 「すごいですね!」とか「参考になりますありがとうございます!」 というコメントを逐一残してくれてて、 いろんな人から「前向きな人」「応援したい人」というイメージを持たれてたと思います。 そんな中、 最近7月末になって、日本全国に営業したのがついに実って 和歌山県の制作会社から温泉のTVCMのナレーションの仕事が決まったんです。 これすごくないですか? 30年ぶりにプロのナレーターを目指し始めて 奮起して3ヶ月ほどでデビューして しかも初めての仕事がTVCMって。 これもうすでにお気付きの人もいるかもしれませんが 長井優子さんというナレーターの方で、 その詳細なエピソードはnoteで書かれてるんでリンクを貼っておきます。 是非読んでみてください。 50才でナレーターになった私 https://note.com/nickey_1102/n/nd200eff10f64 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 報告や発信は自慢じゃなくて人に勇気や希望を与えること ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ちょうど納品のタイミングがコンサルの日の前後だったんで、 コンサルで改めてその報告をもらった時に、すごいなーと思ったのと同時に これはいろんな人に勇気を与えるなーと思ったんです。 シンボリック、象徴的というか ちょっと前の長井さんのように、声の仕事、ナレーターをもう諦めかけてて、 でも人生に一度でいいからナレーションの仕事がしてみたい。 こういう人って日本にもめちゃくちゃいっぱいいると思うんです。 そういう人たちの希望の光になれると思ったんです。 そこで僕は長井さんに提案しました。 「このエピソード、絶対ツイッターやブランディング会議とかで発信したほうがいいですよ」と。 でも長井さんは謙虚な人なので、こういう、自分を発信することにめちゃくちゃ苦手意識を持ってたんです。 しかし発信が苦手な人って長井さんが特別珍しいってわけではなくて、 発信や報告をすることでみんなから自慢じゃないかと思われるのが怖いって人、結構いると思うんです。 そこでちょっと言い方を変えて 「長井さんのエピソードを発信すれば、長井さんのようにナレーションの仕事のことで悩んでいる人、 仕事が来なくて悩んでいる人、 もう今から始めても遅いと諦めていた人に勇気を与えることになるんです。 報告は自慢じゃないんです。人に勇気や希望を与える行為なんです」 と伝えました。 その上で 「そしたら長井さんに勇気を与えられた人は長井さんのファンになるし、応援してもらえるし ナレーターの中で長井さんの大きな居場所ができますよ」 とも伝えました。 長井さんは「なるほど」と。 「人に勇気を与える行為。それは私も一番やりたいことです」 それから長井さんの目の色がキラキラ輝き出して、 その時は音声通話だったんで目の色は見えなかったんですけど、 少なくとも声のトーンがパッと明るくなりました。 ━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 報告は「撮って出し」が最強 ━━━━━━━━━━━━━━━ 「2、3日以内にやりますー」 ということだったんで、もう一歩踏み込んだほうがいいなと思って 「いや、長井さん、もっと早いほうがいいです。ていうか今日発信しましょう」 と提案しました。 まあちょっと鬼かなーとも思ったんですが、 でも報告って絶対撮って出しが一番効果あるんです。 撮って出しっていうのは、映像業界用語なんですが、 撮影したものをほぼそのまま編集せずに放送するっていうことです。 結婚式とかでもよくみられる手法で 「え、さっき撮られてたものなのに、もうこんなすごい映像になってるの!?」 みたいな感動ってありますよね。 報告も同じで、 そのエピソードが起こってすぐ発信したほうが、 当事者のライブ感だったり、体温、熱量が生きたまま相手に伝えられるので、 感動がより保存された状態で伝わりやすいんですよね。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 「応援したくなる人」というブランディング ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 長井さんはその日中にツイッターとナレーターブランディング会議で報告の発信をされて、 そこで何が起こったか。 もともとブランディング会議で知り合ってたナレーターの方達からはもちろん、 ツイッターで知らなかった人たちからもいいねがたくさんついて、 今100以上のいいねが長井さんのツイートにつくってことが起きたんです。 今まで無名だった人がですよ。 それだけ長井さんが祝福されてるってことだし、 長井さんのエピソードに励まされた人がいるってことだし、 応援シロ、つまり応援したいと思える要素があったってことですよね。 でも、ただ長井さんが初めて仕事しましたーっていう発信をしたから こんなにたくさんの人におめでとうと言ってもらえたのかというとそうではなくて、 前述のように長井さんはツイッターやブランディング会議の中で いろんな人に「すごいですね!」とか「わからないことも多いですが私も頑張ります」というように コメントを残していた。つまり発信していたんです。 それでみんなから「一から頑張っている人」「応援したいと思える人」という認識が生まれて つまりブランディングが生まれて 結果が出た時に応援ポイントの融解点を迎え、おめでとうが爆発した。 ポジティブなコメントを残すという発信で 長井さんに応援ポイントがたまっていたからこそ生まれた現象だなとおもいます。 ━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 応援シロこそが最大の財産 ━━━━━━━━━━━━━━━ でここで大事なのが「結果を出してそこで終わる」のと 「結果を出して報告をする」というものとの違いです。 ナレーターとして結果を出したーやったー という状態で完結すれば、報酬のお金をもらってそれで終わりですが、 ナレーターとしてこういう結果を出しました! という発信をすれば、その人に応援シロが生まれて、 それに励まされた人や刺激を受けた人がその人のことを 「目指すタイミングが遅くてもちゃんと結果を出せることを証明した人」とか ナレーターとしてある立ち位置で注目されて 〇〇といえば長井さん、みたいな感じで覚えてもらえる。応援してもらえる。 もしそこで誰かに、ナレーターを紹介してくださいーと声がかかったとして その人が長井さんを覚えていれば、候補として長井さんを紹介する可能性が出てくるわけです。 人に勇気や希望を与えられると同時に、 またそれが自分にいいこととして返ってくるかもしれない。 そして結果の先に発信を置くことで、自分の応援シロを財産として還元できる。 もう発信って最高ですね。発信だいすき。 というわけで、 報告や発信をするということは自慢が本質ではない。 人に勇気や希望を与えるのが本質だ、というお話でした。 僕が運営しているナレーターブランディング会議や、ナレーターにおこなっているコンサルでは こんなことを話したりしています。 興味のある方はこちらからどうぞ。 片岡晟 ナレーター(Twitter) https://twitter.com/akiranarrator 片岡晟 ナレーター(Instagram) https://instagram.com/akiranarrator ナレーターブランディング会議 Facebookグループ https://www.facebook.com/groups/2623741667861725/?ref=share 片岡ナレーターブランディングコンサル https://kataokavoice.thebase.in/ それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。 お相手はナレーター片岡晟でした。

          報告や発信は自慢じゃない。人に勇気や希望を与えるためのものだ。

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          ナレーターがナレーション市場のレッドオーシャンで勝ち抜く方法

          皆さんこんにちは。ナレーターの片岡晟です。 日本はもちろん世界各国に日本語ナレーションを輸出しまくっている 世界を股にかけるナレーターをやってます。 他にもナレーターのコンサルティングや、 日本中のナレーターのコミュニティ、ナレーターブランディング会議の運営もしております。 今回は「レッドオーシャンの中で勝ち抜く方法」というテーマでお話ししようと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━ ★「飽和状態」の正体とは? ━━━━━━━━━━━━━━━ まあどんな業界でもそうなんですが、レッドオーシャン、つまり自分の競合他社が多数いる市場の中で どういう風に勝ち抜いていけばいいのか、というのは永遠の課題なんですね。 ナレーターの世界ももれなく同じで 僕の肌感覚だとナレーターは男性に比べて女性の数が圧倒的に多くて 女性ナレーターっていうのはナレーションのマーケットでポジションの奪い合いが起こりがちなんです。 この状況を見てよく これからナレーターを目指そうとしている女性に 「女性の声業界は飽和してるからやめときなー」 なんてアドバイスをしている人がたまにいるのですが、 これは当たっているのと外れているとが半々で、 確かに女性ナレーターというくくりで見てみるとその数は日本全国で見てみてもめちゃくちゃいるので 飽和状態にあるというのはそうなのかもしれません。 でもちょっと考えてみてください。 その考えでいくと、日本中のコンビニや歯医者、整骨院や美容室はどうなってしまうでしょうか。 ━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 競合の数は意外と問題じゃない ━━━━━━━━━━━━━━━ 店舗ベースで見ていくと、 コンビニだけでも全国で5万店以上、歯医者さんでも6万店以上、 接骨院や不動産屋さんはなんと10何万店以上、 美容室に至っては去年の11月時点で25万店舗を上回ってます。 人単位で見てみても 美容師は53万人以上いると言われています。 数で言ったらナレーターの数よりももっと飽和状態にあるのが今挙げたような業種の人々です。 でも数が多いからと言って本当にそれらは飽和状態にあるのでしょうか? 皆さんの周りのコンビニや美容院を想像して欲しいのですが、 そんなにどったんばったん店を閉めたりはしてないと思うんです。 もちろんそこに市場淘汰はあるしお店が閉まることもあるとは思いますが でも、トータル、数はそんなに減ってる感じではないですよね。 さっきあげた中で一番数が多かった25万店舗の美容院も、 別に減っててこの数字じゃなくて、 増え続けて去年過去最高の店舗数を更新したということらしいんです。 ということは、基本的には一つ一つの店舗が売り上げが立っていて 飯を食えているということですよね。 じゃあなんでこんな飽和状態にあると言われてもしょうがない数の中で きちんと売れててみんな生活できているのか。 それが、地域性だったり、ファンが付いているかどうかだと思います。 ━━━━━━━━━━━━━━━ ★「飽和状態」の解像度は結構粗い ━━━━━━━━━━━━━━━ 地域性というのでいうと、 日本中にこれだけの店舗があるって言われても その情報は解像度をもっと上げてから見る必要があって 都道府県ベースでみても密度とかありますよね。 例えば全国に25万店舗美容院があって これを単純に47都道府県で割ると、だいたい1つの県に5千店舗。 でもこれ日本一人口が多い東京で5千店舗っていうのと 日本一人口が少ない鳥取で5千店舗っていうのとじゃちょっとバランス悪いですよね。 そこには都道府県ごとに適度な密度というのがあるんです。 例えば10人の村があったとして、 そこに10個の美容院があったら、絶対半分以上は潰れちゃいますよね。 一人一店舗と換算して毎月利用があったとしても維持費やらなんやらかかって大赤字です。 これは飽和状態と言っていいと思うんです。 でもですよ、10人いて1つの美容院もない村とか日本を探せば絶対あるんですよ。 僕たちナレーターも探さなきゃいけないのはこういう村で、 これこそが絶対条件(仕事を頼める人があなたしかいないという状況)で市場において勝つ方法です。 お気付きの人もいるかもしれませんが、 これブルーオーシャンなんです。 そうなんです、一見レッドオーシャンだなーと思っている市場にも、スポットで見ていくと ブルーオーシャンがあったりするんです。 このレッドオーシャンの中からブルーオーシャンを見つけられる嗅覚が育ってくると めちゃくちゃ強いナレーターになれますね。 とはいえ、同じことを考える人はたくさんいるので、 自分だけの市場が見つからず、 まあ頑張って見つけて10人の村人に3つの同業者という村で暮らさなきゃいけない ということもあると思うんです。 そこで考えるべきなのが、あなたにファンをつけるということです。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ★ 地域の密度とファンを味方につければ勝てる ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 他のお店じゃなく、あなたのお店に来てもらう理由を作るということです。 美容室を選ぶのでも、美容室が好きという理由もあるかもしれませんが、 ある美容師さんのファンで、美容師さんが他の美容室に移籍したから、行く美容室もそこに変えた なんて話はいくらでも聞きますよね。 ナレーターで言えば、めちゃくちゃナレーションがうまいというのはもちろん 即日でナレーションを納品できるとか、やり取りが誠実、宣材写真がめっちゃいい、 話してておもしろい、発信がおもしろい、SNSがおもしろい、尊敬できる ぜーんぶ仕事を発注する理由になり得ます。 そういう要素を自分の中からリストアップして 自分の武器として適切なアプローチでアピールする。 そうすることで自然とファンが生まれてくるので、 候補に同業者はたくさんいるようなレッドオーシャンだけれども、それでもあなたが選ばれる。 あなたにお金を落としたいから、あなたに仕事を発注する。 これがレッドオーシャンの中でも生き抜く、勝ち抜く方法です。 というわけで コンビニや美容室など、他の業種を参考に見てみることで たとえレッドオーシャンと言われているようなところに飛び込むのでも 戦いようによっては全然勝てちゃうよっていうお話でした。 僕が運営しているナレーターブランディング会議や、ナレーターにやっているコンサルでは こんなことを話したりしています。 興味のある方はこちらからどうぞ。 片岡晟 ナレーター(Twitter) https://twitter.com/akiranarrator 片岡晟 ナレーター(Instagram) https://instagram.com/akiranarrator ナレーターブランディング会議 Facebookグループ https://www.facebook.com/groups/2623741667861725/?ref=share 片岡ナレーターブランディングコンサル https://kataokavoice.thebase.in/ それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。 お相手はナレーター片岡晟でした。

          ナレーターがナレーション市場のレッドオーシャンで勝ち抜く方法

          ナレーターがナレーション市場のレッドオーシャンで勝ち抜く方法