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Daft Punk "Around the World"

★記事タイトルで見にきてくださった方、ドラッグ描写があるんで興味ない方は戻るボタンを押しちゃってください。すんません!

90年代オーストラリアのレイブ・スケートシーンが舞台の連載小説・ " '95 till Infinity " や、俺のオーストラリア時代の話・ " 世界の最果てで " 等によく登場する言葉、"カムダウン"

なんのこっちゃという人も多いと思うので一言でいうと、"ケミカル食った後のきつい状態"です。

カムダウンに関しては、書けと言われればホントいくらでも書けるけど、あまり長くなってもしょうがないんで簡単に説明すると、肉体的には、だるい、きつい。精神的には、とにかく落ち着かない

(肉体・精神面の両方でカムダウンのつらさはネタによる。)

肉体面でいうと、LSDはそんなだけど、ヘロイン含有量がとんでもなく高かったGreen ElephantってEを1週間の間に10数個食った'97~'98年の年末年始に経験したカムダウンは映画とかで見るヘロインの禁断症状みたいに、風邪っぴきみたいに熱っぽく猛烈にだるい。インフルエンザほどではないけど、筋肉、骨がキシキシいう。なのに、うずうずしてじっとしていられないとにかく不快感がすごかった

これがEに入ってたヘロインのせいだったっていうのは乗り切った後に、あっ!って気づいたんだけど、"ヘロっぽいE食っただけでこんなんだったら、本物だったら耐えれんわ…"本気でぞっとした。

精神面でいうと、心臓の裏側を冷たい羽毛でさわさわさわとなでられているようななんだか気持ち悪い感じが続く。落ち着かない。何に関してもとにかくネガティブに感じる軽いうつ状態。重いのだと、ガチの鬱。やばいのだと、それに加え被害妄想。(シャブなんかは結構このクラスまでいきますね…)

↓はカムダウンを辞書でひいたのだけど、"そんな簡単にいうてくれるなよ"って感じですよね…


で、この曲はそんなカムダウンの時によく聴いてた曲。

< Daft Punk "Around the World" >

Daft Punk といえば、大手企業のCMに使われてたキラキラチューンの " One More Time " の方を思い浮かべる人の方が多いと思うけど、やっぱ自分にとってはこの曲ですね。

俺が1番遊んでた'96~'98年当時の西オーストラリア・パースのクラバーは、クラブから家に戻り、夜中~朝までダンスミュージックをメインに延々PVを流してた " Rage " ってTV番組を見ながらガンジャでも吸ってカムダウンをやり過ごす(森巣博 的に言えば、"打たれ越す")のが1つのスタイルでした。

*調べてびっくりしましたが、Rageまだ現役でやってんだ?すごい…


で、そのRageでよくかかってたこの曲のPVを、頭ぐるぐるの状態で人がぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐるぐる周るのをただぼけーっと見る…

今になって考えると、これって一種のセラピーだったのかなって思います。

そうやって(自分の勝手な思い込みですが)オーストラリアのクラバー、ジャンキーたちを発狂から救ってくれたこの曲に感謝。

Daft Punk、ありがとう!



カムダウン、薬物中毒のつらさをホントに知りたい人へ。映画みたいにスタイリッシュなことなんて何もないし、映画で見るより全然つらいから。

(ブンガク的に世界で1番好きな本です。)

noteも含めた"アウトプット"に生きる本や音楽、DVD等に使います。海外移住時に銀行とケンカして使える日本の口座がないんで、次回帰国時に口座開設 or 使ってない口座を復活するまで貯めに貯めてAmazonで買わせてもらいます。