あきら

京都大学経済学部卒→一橋大学大学院商学研究科にてMBA取得→都内大手企業勤務→地元福島…

あきら

京都大学経済学部卒→一橋大学大学院商学研究科にてMBA取得→都内大手企業勤務→地元福島県須賀川市にUターン移住し、guesthouse Nafshaを開業。「旅と暮らしの間」がコンセプト。ご予約方法は“お手紙”で。 https://nafsha-gh.com/

マガジン

  • 岩瀬村の林業の探究

    guesthouse Nafshaを通じて知った岩瀬村の林業について

  • FoodCamp

最近の記事

もだ燃やしとツトメ

私は昨年から消防団に所属している。地区の春の総会で誘われて入団したのでようやく1年が経とうというところだ。なので、1年間の行事もおおよそ経験した。飲み会、BBQ、検閲、飲み会、夜警、飲み会、規律訓練、飲み会、飲み会。。。。とても楽しく活動している。 消防団に入った感想は記事にした。 火を扱うこと 先週は「もだ燃やし」という活動をおこなった。 田んぼに水が入るまでの季節は乾燥していて、枯れ草が燃えると危ないので、人の管理下であらかじめ燃やしてしまおうというもの。 「もだ燃や

    • 田村市木こりツアー参加体験記_1

      私のもっぱらの興味は林業です。 興味を持った経緯は今まで書いてきた通りですが、簡単に書くと、自分がゲストハウスとして活用している物件はなんと自分の祖先が植えた木で建てられていて、自分の伯父は今でもちゃんと山を管理しているということが分かったからです。 詳しくは以下に書いています。 自分が林業を始めて、山の管理を継承できないかな、でもハードルが高いなと思いながら漫然とSNSを眺めていたところ、ある日広告が流れてきました。 「田村市林業体験ツアー」だと!? WEBメディア「た

      • 消防団に入ってみた

        ちょうど先週、「ハヤブサ消防団」というドラマが終わった。 本筋はミステリー、サスペンスという感じなのだが、その舞台装置として「田舎の消防団」が使われていた。「都会で暮らしていたヒョロヒョロな男が田舎の消防団に入団して、地元のワイルドな男達と交流する」というあたりに、直近の自分と大きくシンクロする部分があり、とても共感していた。(主演俳優の中村倫也に自分を重ねるのは気がひけるが) 消防団に対する世間のイメージと、最新の消防団の実態にギャップを感じたので記事を書きたい。 消防団

        • 焚き火をしたくて薪割りをさせてもらった

          僕の最近の興味は林業で、先日、以下の記事を書いた。 木は根っこから水分を吸い上げなくなる11月に伐採し、この辺では雪が降らなくなる2月後半ころに薪割りをする。今日は上の記事で切り倒した木を割って薪にしてきた。 私のおじは機械を使って薪割りをする。とってもシンプルな機械で、電動の万力みたいだった。一方はくさびのようになっていて、それに薪を押し付けるだけで、パカッと割れてくれる。 操作も簡単で、スイッチを押すと万力部分が動いてくれ、レバーを倒すと動くスピードが変わるというもの

        もだ燃やしとツトメ

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        • 岩瀬村の林業の探究
          4本
        • FoodCamp
          1本

        記事

          里山と林業とサステナブル

          家づくりと里山の関係 私が住居兼ゲストハウスとして営んでいるguesthouse Nafshaは、私の父が若い時に建てた築40年の一軒家をリノベーションしています。 一見するとただ普通の家なんだけど、実は父の実家の山から切り出した木材で建てられています。つまり私の曽祖父やその上の代が植えた木でできた住宅なんです。しかも、伐採した木は馬が運び、地元で製材され、地元の大工さんが建てています。このエピソードがこの物件でゲストハウスをやろうと思った決め手でした。 昨今では「フード

          里山と林業とサステナブル

          登米フィールドワーク

          2019年に福島にUターンしてきて孫の手トラベルで働きながらゲストハウスの開業準備をし、色々とビハインドしましたが昨年ようやく開業にこぎつけ、須賀川でもっと大きな絵を描きたいと思っていたところにタイミングよく知人からこんなプログラムを教えてもらいました。 転職して土日が休みになっていたので「これはチャンス!」と思い飛びつきました。10月1日から週1回弱のペースで授業を受けています。 昨日はプログラムの一環で宮城県登米(とめ)市にフィールドワークにでかけました。正直に言うと

          登米フィールドワーク

          地元が「過疎地域」に指定されたので市民懇談会に参加してきた

          姉さん事件です。 自分が住んでいる地域が「過疎地域」に指定されました。 うすうす感じていましたが、改めてお国から「あんたの地域は過疎だよ」と言われると現実を直視せざるをえません。 過疎地域指定の背景を説明しますと、昨年2021年4月1日に「過疎地域の持続的発展に関する特別措置法」(過疎法)が改正されました。その改正の中で、「平成の大合併の前の市町村区域を過疎地域とする特例」、いわゆる「一部過疎」が設定され、私の住む須賀川市、旧岩瀬村区域が晴れて一部過疎に指定されたのです。

          地元が「過疎地域」に指定されたので市民懇談会に参加してきた

          私の神山上勝訪問記その2

          前回の記事で上勝について書いたら長くなってしまったので記事を分割しました。今回は神山について。 かま屋訪問 順番は前後するが、上勝の前にまず訪問したのがかま屋だ。地産地消(彼らは地産地食と言っている)の取り組みで有名で、私の情報収集投稿にも複数の方が名前を挙げていた。 まず驚いたのが、このお店はシェ・パニースの元シェフがメニュー監修をしていること! シェ・パニースはアメリカの地産地消の聖地で、私の前職のFoodCampも影響を受けている、世界的に有名なレストランだ。シェ・

          私の神山上勝訪問記その2

          私の神山上勝訪問記その1

          先日、徳島県の神山町と上勝町を訪問してきた。 仕事を転職し、ギャップイヤーならぬギャップウィークがあったので、こんな時でないと行けないところに行きたいと思い、地方創生、地域活性化のトップランナーを自分の肌で感じたいと思ったから。 他にも、島根で一番美味しいと言われてる里山イタリアン-AJIKURA-と若者地方移住の先駆けである海士町を巡るプランも検討したけど、冬の訪問は止めておこうとなった。このプランもいずれ行ってみたい。 事前リサーチ 訪問前にfacebookで情報を募

          私の神山上勝訪問記その1

          岩瀬村の里山のはなし

          山を持ってる伯父に「商品開発をしたいからヒノキをちょっともらえないか」と相談したところ、「手元に無いから、1本切るか」となり、本日伐採。 田舎の男はだいたいスケールが大きいので、ちょっとした相談が大きな話になるのは地方あるあるです。 ■学んだこと 木は冬の間は水を吸い上げないので、伐採するのはちょうど今。伐採後、半年ほど乾燥させる。 1月5日に若木にしめ縄を張って、山の神様に米と餅をお供えする。 切ったのは間伐材なので直径20cmほど。高さは10m強。それでも樹齢は2

          岩瀬村の里山のはなし

          ミライの話

          勤め先のタクシー会社にトヨタの新型MIRAIがタクシーとして導入された。 MIRAIとは水素を燃料とする燃料電池車(Fuel Cell Vehicle、以下FCV)で、タクシーとしての導入は福島県内初だそうだ。昨年導入されるはずが諸々の事情で延期となり、日本初とならなくて残念。社長は発売と同時に買う気マンマンだったのに。 乗ってみるとめっちゃ静かで、馬力もあり、(水素を積んでるから安全対策として)頑丈だし、VIPの送迎用に向いてると思う。 なぜFCVがエコかというと、ガソ

          ミライの話

          手段と目的のはなし

          昨日は仕事のほうで“デジタルマーケティング”についての勉強会に出席しました。 ふんふん、ためになるなぁと思いながら聞きつつ、終わった後に微かな違和感があり、この違和感は何だろうなぁと考えていたら自分の中で答えが出たので書いてみます。 講座はコトラーのマーケティング論にのっとり、「根拠を持ってターゲティングせよ」、「ターゲティングしたら最適なチャネルを選択せよ」「CRMを実施し、データを集めて次の施策に反映せよ」というものでした。 また、カスタマージャーニーをテーマに、どの段

          手段と目的のはなし

          佐藤夫婦の新型コロナウィルス感染対応策

          2020年4月4日作成 【前提】 このドキュメントは地方に住む30代夫婦(子供無し)が、インターネットの情報をもとに新型コロナウィルスに感染した場合の対処方法を事前に合意しておくために作成しました。他の方にも参考になればと思い、公開します。ただし、2人とも医療関係者ではないので、信頼性を担保するものではありません。むしろ、至らない点をコメントで指摘していただけるとありがたいです。 これまでの経緯を踏まえると必要物は欲しいときに品切れている可能性が高いので徐々に買い揃えておこう

          佐藤夫婦の新型コロナウィルス感染対応策

          震災から10年目

          最近は新型コロナウィルスが世間をさわがせ、私のまわりではFukushima 50が話題になり、心がざわついている今日この頃です。震災前は東電も地域住民も原発に“絶対安全”を追求し、震災後は日本中・世界中の人が放射線リスクゼロを求め(て福島を忌避し)、新型コロナウィルスでは絶対に感染しないよう狂乱している。SNSはもちろん、テレビでも連日情報が氾濫し、何が正解かも分からない。震災の時と同じような感覚になります。大事なことは、どこにも存在しないゼロリスクを求めないこと、落ち着いて

          震災から10年目

          クラウドファンディングに挑戦して私が学んだこと

          1月22日から2月28日まで約5週間、勤めている会社の事業でクラウドファンディングに挑戦しました。目標金額400万円に対して120%の4,838,681円まで達成することができ、延べ人数で222人の方にご支援いただきました。直接的な支援のほか、SNSでシェアしてくださったり、頑張れ応援しているよと声をかけてくださったり、というのがとても嬉しい期間でした。 50%まで達成したのが終了4日前でしたので、精神的な辛さも相当でしたが、金額以上に様々な収穫があったのでやってよかったなと

          クラウドファンディングに挑戦して私が学んだこと

          福島にUターンしてきた私がFoodCampにのめりこんだ理由

          FoodCampがクラウドファンディングに挑戦するにあたり、FoodCampの魅力を語る記事をシリーズ化するはずだったのですが、他にもこんな記事やこんな記事やこんな記事を書いていたら終了間近になってしまったので、ぎゅぎゅっと1本にまとめます。 前回の投稿の通り、地元志向、アウトドア好きの私はFoodCampにハマる素地が十二分にありました。加えて、学生時代はアルバイトを通じて食の面白さ、接客サービスの楽しさを感じていました。 極めつけは自分の結婚式でして、Crazy Wed

          福島にUターンしてきた私がFoodCampにのめりこんだ理由