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死にたいと思ってるあなたへ「大丈夫!引きこもりからでもやり直せる!」

はじめに

最初にお伝えしてきますが、このnoteは7年間の引きこもりから脱出できた私が、同じように苦しんでいる人達の為に「死ぬまでに命を懸けて書こう」と思っていた内の一冊です。

冒頭からはっきり言うと、私にとって7年間の引きこもり時代は毎日が地獄でした。

引きこもりになったきっかけは、家庭の事情で私自身が精神的に不安定になった事もありますが、元々喘息持ちだった事で中学を休みがちになった事が最初でした。
喘息で頻繁に学校を休むようになった事で、部活の大会や体育祭で責任のある事を任された日に限って休む事になってしまい、当時の私は勝手に罪悪感を膨らませて学校に行きにくくなってしまったのです。

勿論それ以外の問題もたくさんありましたが、休む日が重なる内に次第に学校に行けなくなり、気づけば7年もの月日が流れていたのです。

とにかく引きこもっている間は毎日が地獄のようで、毎日毎日「一日も早く死にたい!」と思いながら、来る日も来る日も泣いていました。
この時の私は、世界中の誰よりも泣いていたんではないかと思っています。

親との関係もうまく築けず、私にとっての親は相談相手になるような存在ではありませんでした。

いろんな事が絡み合い、問題がどんどん複雑化して、自分の力ではどうにもならなくなった結果7年間も苦しみましたが、親友や本などの助けもあって20歳の時に何とか自分の力で引きこもりから抜け出す事ができました。

まだまだ未熟ではありますが、42歳の今ではある程度普通の人と遜色のない生活をしています。

私自身は医者や心理カウンセラーではないので、ここでの内容は専門的な事ではないかも知れませんが、実際に私が引きこもりから抜け出た体験を元に私の考えを述べているものなので、引きこもっている方の全てに当てはまる訳ではありません。
このnoteを読んで、今苦しんでいる一人の人を救えれば良いと私は思っています。

かなり長い内容になっていますので、万人受けする内容ではない事を了承しながら読み進めてください。


◇◇◇◇


現在、日本の引きこもり人口は約100万人いると言われています。
そして自殺者の数は1年で2万人以上。(2020年7月現在)

皆さんはこの現状を知り、どう感じているでしょうか?

現代の日本は非常に生きにくい世の中になり、衣食住が豊かになった事で『心の教育』に目を向ける機会が少なくなってしまいました。

そして心を育てる教育がされてなくても、ただ仕事をしていれば食べていける世の中になった今、子供の心をしっかり教育出来ない人達が多くの親となり、大人になっています。

世間的には分かりづらい発達障害を持ったような人達やAC(アダルトチルドレン)といった人達が親になり、機能不全家族が増えた事で、子供は心に傷を抱えたまま大人になろうとしているのです。

夢を持ちながら生きる人が少なくなり、周りの大人は嫌々仕事をしながら愚痴を言ったり、人に当たり散らして生きている人が非常に多くなりました。

表面上は平和に見えるこの日本でも、実際は社会に出てみると気遣いのできない人達ばかりで、メンタル的にも生きにくい世の中になっています。

子供達は、この厳しい社会に何もわからないまま放り出され、生き抜く力が備わってないまま、見えない力に「勝手に生きろ!」とプレッシャーをかけられながら生きていかなくてはいけなくなっています。

そして社会に出る前にその現実を知り、人生そのものが嫌になってしまうのが、引きこもりや不登校といったものです。

誰のせいという訳ではないですが、HSPや鬱になるような人が増えてしまい社会の流れがそうなってしまった今、生きにくい世の中に対して愚痴を言ってても何も始まりません。
厳しい事をすれば「人のせいにするのではなく、自分の心を強くして、自立する力を身に付けるしか、明るく幸せに生きてい行ける道はない」という事なのです。

私も柔軟に生きる事が不器用な為に、辛い経験をたくさんしました。
7年間の引きこもりを経験したり、毎日17時間近くの過酷な労働をしたり、多額の借金を抱えてしまったりと……

現在ももがきながらいろいろな事にチャレンジしている最中ですが、私はそんな中でも必死に生きて前向きになり、結婚も出来て夢を追いながら笑える生活を手に入れる事ができました。
だからこそ、そのメンタルと生き抜く力を手に入れた者として「今生きる事に苦しんでいる人達に向けて何かアドバイス出来ないか?」と思い、自分の経験談を交えながら私が学んだ事を伝えていきたいと思っているのです。

※このnoteは下記のような事で悩んでいる人に読んで欲しいと思っています。

・引きこもりで苦しんでいる人
・引きこもりのお子さんを抱えている親御さん
・身近に引きこもりの方がいる人
・世の中に生き辛さを感じている人(HSPや鬱になるような方)
・自分に自信がない人
・心配ばかりしてしまう人
・親とどう向き合っていけば良いか分からない人
・生きる事が難しいと思っている人

このような読者の皆さんが、このnoteを読む事によって少しでも心が楽になり、幸せに生きられるようになる為に私の命を懸けて書いていきますので、何とかして現状を変えたいと思っている方は是非熟読して欲しいと思います。

「皆さんの心が少しでも軽くなりますように……」


あきらさんとは

ではまず自己紹介も兼ねまして、私という人間がどういう人間なのか、経験してきた大きな出来事をまとめながら、簡単に紹介していきたいと思います。

・埼玉生まれ埼玉育ち
・複雑な家庭環境で育ち、中学2年生から7年間引きこもる(13歳〜)
・ギャグ漫画家になる事を夢見て、自らの力で引きこもりから脱出(20歳)
・コミュ症のまま1年間バイトして、漫画の専門学校へ行く為に学費分の100万円を貯める(21歳)
・代々木アニメーション学院で2年間、漫画の勉強をする(22〜24歳)
・卒業後に、週刊少年マガジンのギャグ漫画新人賞で奨励賞を受賞(24歳)
・その後もバイトをしながら漫画を描いていたが、挫折して漫画家の道を諦める(27歳)
・一緒に住んでいた婆ちゃんが倒れ、介護しながら仕事をする(28歳)
・就職、転職を繰り返し、約2年お付き合いした今の嫁さんと結婚(30歳)
・某レストランに就職し、3年間正社員としてまともに働く(31〜34歳)
・父親が脳梗塞で倒れ、ほぼ半身不随になる(32歳)
※父親はその後、入退院を繰り返す(現在進行形)
・婆ちゃんが亡くなる(34歳)
・独立する事を目指し、某カレー店で3年半以上の間、死に物狂いで働く
※1日平均約17時間の労働。平均睡眠時間は3時間。月25日出勤(34〜38歳)
・母親が透析治療をする事になり、入院と通院を繰り返すようになる(35歳)
・飲食の仕事が過酷すぎて体が持たず、借金も増えて製造業に転職(38〜40歳)
・仕事をしながらWeb小説を書き、SNSを始める(40歳)
・Wワークをしながら転職を繰り返し、副業で情報発信ビジネスも行う(41歳)
・現在は介護施設で調理をする仕事をメインにして、副業でコンテンツビジネス、YouTube漫画のシナリオライター、イラストアイコン作成などをしながら情報発信もしています(2020年現在42歳)

※若い頃のアルバイトを含めると15回の転職
※両親は2人共入退院を繰り返している
※子供はいませんが猫と一緒に暮らしています

そんな中でも、私は毎日笑いながら夢に向かって充実した日々を送っています。

『私の夢』

①ギャグ小説家として有名になり、アニメ化ラノベ作家になる
②SNSを通じて、笑いや自己啓発を発信し続ける
③PC1台で出来るノマドワーカーを目指し、ビジネスやライターで生計を立てつつラノベを書き続ける
④昔の自分のように、引きこもりで苦しんでいる人達や、HSPや鬱のように生きにくさを感じている人達の助けになるような発信をしていく

その他にもまだまだたくさんの夢が広がっていき、今もまだいろんな事にチャレンジしています。


そして現在の私がやってきた事

・飲食業や製造業でやっていたリアルの仕事では、店長や責任者クラスの仕事をこなせるようにまでなった
・仕事先ではどこにいっても頼りにされる存在になった
・リアルの仕事をやりつつ、SNSでの発信もできるようになった
・笑いと自己啓発の発信で、人を喜ばせられるようになった
・週刊少年マガジンで受賞するような漫画が描けるようになった
・Web小説で13000PVを超えるような作品を書けるようになった
・Twitterのフォロワー数が1万人を超えた(2アカウント合計)
・YouTube漫画のシナリオライター、イラストアイコン作成、ブログ運営、有料noteなどで、在宅での副収入を得られるようになった
・1年間で12kgのダイエットに成功した(2019年)

他にも30歳で結婚をした辺りから私の人生が劇的に変わっていき、引きこもっていた時は、毎日「早く死にたい!」と思っていた私が、「生きている以上、自分の人生をしっかり生きよう!」と強く思うようになりました。

そして35歳の時に人生プランを立てて「45歳にはお金と時間を手に入れてやりたい事をやれる生活を手にする!」という、10年計画の目標を掲げました。
その後も挫折や転職を繰り返しますが、35歳を過ぎてからは「死にたい」と思うほど根本的なメンタルが崩れる事はほとんどなく、紆余曲折しながらも常に前を見続けながら生きる事が出来ています。

このように7年間も引きこもった私でも、これだけの事が出来るようになりました。

30歳で結婚をしたこの時期に、日本一の商人と言われている『斎藤一人さん』の本に出会い、責任者レベルの仕事をこなしていく為に、その他の自己啓発本やビジネス書だけでも200冊以上読みました。

本を読んだ事だけが全てではないですが、このような自己啓発本が自分のメンタルを強くしくれた事だけは確かです。
このnoteもそうですが、こういった本を読む事が苦しみから抜け出す1つのきっかけになると思いますので、本書と同時にいろんな本を読む事を私はお勧めします。
それによって必ず何らかの生きるヒントを得られるはずですから。


目次

【生き方改革①】心の病に陥りやすい人の原因を知る
【生き方改革②】引きこもりになりやすい人の心理状態を知る
【生き方改革③】
親や周りの人との向き合い方を考える
【生き方改革④】引きこもりから抜け出し、
心を健康にする方法
【生き方改革⑤】個人でも生き抜く力を身に付ける

生き方改革の①と②は、心の病になってしまう原因と引きこもりの心理状態を知る事をメインに書いています。
生き方改革の③~⑤に関しては、引きこもりから抜け出す為の具体論や、自立して生きて行く方法をメンタル的な面と現実的な面からアドバイスする形になっています。


【生き方改革①】心の病に陥りやすい人の原因を知る


「なぜ自分がいつもネガティブになってしまうのか」
「なぜいつも悩んだり、イライラしたりしてしまうのか」
「なぜいつも不安で心配ばかりしてしまうのか」

このようにネガティブな思考になってしまい、心の病に陥りやすい原因というのはいくつかありますが、大きくに分けると下記の2つになると私は考えています。

①家庭環境と親や大人の影響
②自分の判断基準や思い込み


①家庭環境と親や大人の影響

当たり前の事ですが、生まれ育つ家庭環境と親は自分では選べません。
この家庭環境というものは自分が自立するまではどうにもならないので、自分の人格形成に対して一番強い影響を受けてしまいます。

私が見て来た世間では、裕福な家庭環境の人達は金銭的に余裕がある為に、比較的心が穏やかな親が多く見受けられます。
ある程度突き抜けて裕福な家庭も親が人格者の場合が多く、子供の心が健康的に育つ事も少なくありません。

それに対して一般的な家庭の親は、見栄っ張りや嫉妬心の強い人が多く、子供が捻くれた性格になる傾向があります。
仕事が忙しい親や酒好きの親の場合は、子供とのコミュニケーション不足が生まれやすいので、お金だけを家庭に入れて子供の心を見ない親がどんどん増えています。

そしてそのような親でも、子供にとって親の存在というのは絶対的な権力者なので、このように性格が捻くれた親の場合だと「絶対に逆らえない」というストレスが、子供の心に大きな悪影響を与えてしまいます。

子供にとって全てを受け入れなくてはいけないというこの『家庭』という環境は、良い意味でも悪い意味でも『親の意識を無理矢理擦り込まれる時期』になります。
親は教育の為に子供にとって良かれと思う事を教えていきますが、子供は子供で自己主張をしても、親の基準でマナーやモラルに反した事は受け入れらないので、納得出来ないまま自分の主張を押さえつけられたと感じながら生きる事になります。

この状況を客観的に見た場合、やはりまずは『親側』が根本的な考え方を変える必要があると私は思っています。

1つの解決策としては、親は『相手が子供でも親身になって話を聞き、子供が納得出来るような説明を、時間をかけてでもやってあげる』という事こそが、子供にとっての本当の教育だと知る事です。
その為には、親自身も自分の気持ちを伝えるスキルを磨かなくてはいけないですし、子供に対して自分の所有物のように接するのではなくて、1人の人間として向き合う姿勢を持たなくてはいけません。

親というのは家では一番の権力者なので、必然的に横暴になりがちです。
だからこそ、子供に対しての謙虚な姿勢を持ち、日々の生活に追われるだけでなく、忙しい中でも自己啓発などの心の勉強をしていく必要があるのです。

そして私が親に対して特に感じるのが
「伝えるスキル」「感じ取る能力の低さ」「学ばない姿勢」です。

世間でもこの「伝えるスキル」や「感じ取る能力」が低い環境の中では、今だに「言った、言わない」の論争が行われています。
物事は「言ったから伝わる」というものでもないですし「言わなくてもわかる」という事を、相手に期待しすぎても駄目なのです。

「言った事は相手に伝わらない」という事が大前提の上で「伝わりやすいように話す」という姿勢が凄く大事なのです。
よく有りがちなのが、自分の『伝えるスキル』が低すぎて相手に伝わらないのに、伝わらなかった事に対して『相手の責任』にしてしまう事。
こういう事が当たり前の考え方の親は、いろんな事を人のせいにする思考に依存してしまっているんです。
勿論、子供に対してもそうです。

そして『感じ取る能力の低い親』は、子供の気持ちを感じ取る事にも鈍感ですが、子供の教育に対しても『自分の考え方が時代遅れだ』という事に気付いていない親が多いのも確かです。

親そのものの考え方が時代遅れなのではなく『時代が変化しているのに、その変化に順応していこうとしない』という部分の考え方が時代遅れなのです。

『人としての在り方』のような道徳的な部分は、年齢を重ねている親の方が人生経験が豊富なので説得力のある意見を持っていますし、人間の本質的な部分は時代が変わっても変わらないものがほとんどなんですが、社会との兼ね合いが必要になる学校や会社など、世間と擦り合わせながら生きていく部分は、時代の変化に連れて自分の考え方を柔軟に変化させていかなくてはいけません。

特にここ数年は時代の変化が早く、社会的にはITやSNSなどを当たり前のように取り入れた考え方が主流になっています。

今の親世代にはついていけない考え方かも知れませんが、昔以上にテクノロジーが発達した世界では、その選択肢が無数にある事を知っておかないと、上手く社会に順応出来なくなってしまうのです。

一言で言うと、生きるという事に対しての『親の学ばない姿勢』が、子供が生きる為の選択肢を狭めてしまい、子供を生きにくくしてしまっていると私は思っています。

世の中がテクノロジーを使う事に当たり前になっているのに、親が勉強不足の為に子供まで何もわからない状態になるという事は、言い換えれば「親が食べた事のある物しか子供は食べられない」という感覚に近いです。
世間にはたくさんの美味しい食べ物があるのに、親が和食しか知らない事で子供は和食の味しか知らずに育ってしまうのです。

それだけならまだしも、子供は『情報』としてジャンクフードや中華料理がある事を知っています。
状況によっては友達の家に行った時に食べさせてもらい、その美味しさを知っていたりします。
親が食べた事がないというだけで子供にその感覚を押し付けると、味や情報を知っている子供は、心の中で複雑な葛藤を抱えてしまいます。

学校でも「この世に電卓があるのに、何で算数なんか覚える必要があるの?」なんて疑問を抱いている子供もたくさんいるかも知れません。

大人の常識は勝手に作られたものが多く、仕組みや当たり前になっている事に関しては、矛盾が多いものがかなりたくさんあります。

このような矛盾の中で日々の生活を送り、子供はたくさんの疑問を持ちながら生きているので、それを親や大人だという『権力』だけで子供に強制させてしまうと、子供は学ばない大人を見透かし、信用出来ない存在として位置づけるようになってしまうのです。

これによって子供の方からもコミュニケーションを取る事が億劫になり、親(大人)と子供の距離はどんどん離れていってしまうでしょう。

要するに、家庭環境と親(大人)の影響によって、子供は自分でも知らない内に選択肢を狭められ、心の中に膨大なストレスと葛藤を抱え込んでしまうようになるという事です。

ただこういう親の場合、親もAC(アダルトチルドレン)やADHD(多動性症候群)のように、HSPに似た敏感で繊細な気質の持ち主の場合がほとんどなので、一歩間違えれば、親の方が鬱になるような気質を兼ね備えている場合が少なくありません。

だから親御さん自身も「自分でもその気質があるかも知れない」と意識しながら生きていく事が非常に大事だと私は思っています。

「伝えるスキル」「感じ取る能力の低さ」「学ばない姿勢」

この3つも同時に、お子さんの為に意識してほしいと思います。


②自分の判断基準や思い込み

引きこもってしまう一番の理由は、
本人が『引きこもる事しか選択肢がない』
と勝手に思い込んでしまう事です。

自殺をしてしまうような人もそうですが「もう自分ではどうにも出来ない」と思ってしまうと、改善する選択肢を見い出せずに、誤った決断を下してしまうのです。
家族の中に味方がいないと思ってしまうのも、理由の一つでしょう。

学校や社会と上手くやっていく為の折り合いがつけれず、自分自身も何がやりたいのか分からないまま、生きる事の意味を見つけられなくなってしまうのです。
これもやはり、育った家庭環境と親の考え方が大きく影響しています。

幼い頃から心の優しい子や元々自信のない子は、絶対的な存在である親の意見を、自分の気持ち以上に大事なものとして受け入れてしまいます。

そしてやがては自分の気持ちが分からなくなり、無気力になったあげくに自暴自棄になってしまい、次第に引きこもりになってしまうのです。

いじめやDVなど、他の外的要因から引きこもりになってしまう人も多いですが、結局は相談する相手がいない上に環境を変える事が出来ないという状況から「自分には選択肢がない」と思い込んでしまうのです。

一度こうなってしまうと、人の事を全く信用しなくなってしまいますし、ましてや親の言う事は全然耳に入らなくなってしまいます。

逆に引きこもりになると、ネガティブな事が耳に入ってきやすくなりますし、周りの人に対しても恨みが強くなり、自分で自分を苦しめてしまうという負のスパイラルに陥ってしまいます。

そうすると益々思い込みが強くなり、自暴自棄になってしまって死ぬ事しか考えられなくなってしまうのです。
結局は、狭い考え方の中で自分だけの判断基準を作ってしまい、勝手に選択肢がないと思い込んでしまうという事です。

世間を見渡して世界を知れば、自分よりたくさんの困難を乗り越えた人達が、その方法を世に発信していたりするのに、その事を知らないと自分で勝手に選択肢を狭めてしまい、自分で自分を苦しめてしまいます。

だからこそ前途したように、親も見聞を広め、視野を広げて子供の選択肢を増やしてあげないと、子供自身だけでは解決できない問題に直面してしまうのです。

考え方を広げる為には、子供の頃から本を読んだり旅行に行ったりしてたくさんの人に触れ合い、いろんな考え方やいろんな情報がある事を知っておく事だと思います。

親の愛情は勿論ですが、根本的な知識が不足していると簡単に解決できる問題も解決できなかったりするので、いろんな方法論を持っておく事がかなり重要なのです。

子供が勝手に思い込まないように考え方を広げてあげて、この世にはいろんな生き方がある事を伝えていくのが大人の役目だと私は思います。


生き方改革①のまとめ

①家庭環境と親や大人の影響
・家庭環境と親や大人の影響が強い事を自覚する。
・親は子供を一人の人間として向き合い、親身になって心の声に耳を傾ける。
・親の「伝えるスキル」「感じ取る能力の低さ」「学ばない姿勢」というのが、子供に悪影響を及ぼしている。
・親や周りの人間が「自分にも問題があり、子供にかなりの悪影響を与えている」と自覚していない。
・子供は親の考え方の狭さによって、生きる為に必要な選択肢を狭められている。

②自分の判断基準や思い込み
・自分の判断基準や思い込みで自分を苦しめている。
・勝手に「もう選択肢がない」と思い込んでしまう。
・親の意見を自分の気持ち以上に大事なものだと思ってしまう。
・親の愛情と根本的な知識が不足している。


【生き方改革②】引きこもりになりやすい人の心理状態を知る

ここでは、引きこもりになる人の心理について知る為に、心が不安定になりやすい人の特徴について考えてみましょう。

心が不安定な人の特徴
・自分に自信がない
・他人の目が気になる
・自分の力ではどうにもならない事に意識が行き過ぎる
・過去に傷つき過ぎた経験がある(トラウマ)
・普段から誰かに注意される環境で生活している
・自分の人生が人任せである
・不安な気持ちを人に伝える能力がない
・どうでもいい事と大事にしなきゃいけない事をはき違えている
・何かに依存している
・「こうじゃないと駄目」というこだわりを持ち過ぎている
・罪悪感を強く感じてしまう
・すぐに体が不調になる
・よく嘘をつく
・愚痴や悪口が多く、嫉妬や妬みも強い
・身近に嫌いな人がいる

このように数え上げたらキリがないのですが、大まかに捉えると
『自分に自信がないので、周りの悪影響を過剰に受けやすい人』という感じです。

そして『過去のトラウマから変なこだわりを持ち過ぎてしまうようになり、臆病で自己主張できなくなった人』というのがそのほとんどです。

分類的には、HSP、ADHD、鬱といったような形になるのかも知れませんが、ここではあまり細かく分類は致しません。

このようになってしまう原因は【生き方改革①】で説明しましたが、では「このような人達が普段からどんな心理状態でいるのか?」という事について紐解いてみましょう。


基本的に自信がない人というのは、自己主張する事が下手です。

自分の意見を言えば否定されてきた人間ですから、心理的に「何も言わないようにしよう」と思うのが自然だと思います。

目立つ事を恐れるようになり、モブキャラのように周りに埋もれる事の方が心地良いと感じてしまうようになるのです。

波風を立てずにその場を凌ぐにはそれも必要ですが、これを続けていると知らない内に自分で自分の気持ちがわからなくなり
「何の為に生きているのか」という事すらわからなくなってしまいます。

そうすると生きる事に価値を見出せなくなり、無気力になってしまうのです。

その他にも「口が悪い」という意味で自己主張が下手なパターンがあります。
このタイプは自分の言い方が悪い事に気づかないので、普通の事を言っているつもりなのに怒られたり喧嘩になってしまう人達です。

そして、このように自己主張が下手な人達が一度変な怒られ方をすると、その事で心に傷が残ってしまい、偏見を持ったひねくれた性格になってしまいます。

これは食べ物の好き嫌いに少し似ているのですが、美味しいとか不味いとかの前に、「一度嘔吐してしまった」とか「嫌な思い出があるから」というように、悪い印象が先行して食べられないという感じになってしまうんです。

実際は時間が経つと結構食べられるようになったりもしますが、嫌な印象が強い為に口にする事自体ができないんです。

そういう人に対して、たまにこんな事を言いませんか?

「人生半分損してる」

嫌な物を食べないのは別にいいのですが、これを生き方で例えると、勝手に植え付けられたトラウマのせいで傷つき、無言のプレッシャーの中で「あなただけ半分の選択肢で生きていきなさい」って言われているのと一緒だという事です。

そのトラウマを周りから植え付けられる度に、自分の選択肢はどんどん減っていき、やがては「自分には選択肢がない」という心理になってしまって、引きこもりや自殺という選択をする事しかできなくなってしまうのです。

周りの人間は別にトラウマを植え付けようという意思はないのですが、理不尽に怒ったり馬鹿にしたりする事で、受け手は恥ずかしいという想いをしたり「何が地雷を踏んだのかわからない」という事から、次第に自分の意見を言う事が怖くなってしまうのです。

「身近で引きこもってる人が何を考えているのかわからない」と思っている人は、あなた自身はちゃんと伝えているつもりでもあなた自身の気持ちも相手に伝わっていないと思っていた方がいいと思います。

引きこもってる人は、あなたが理不尽でヒステリックだから、怖くてあなたに何も話さないのかも知れません。

そして感受性が強ければ強い人ほど、一つのトラウマから派生して、いろんなネガティブな事を考えてしまいます。

「それとこれとは違う」というようなものでも一緒くたに捉えてしまい、自分で勝手に行動できる選択肢を減らしてしまうのです。

これが自分の内側に向いている内は、引きこもりという形だけで済みますが、これが外側に向いてしまうと人を傷つけるような犯罪を犯すようになってしまいます。

・人のせいにする人
・愚痴や悪口を言う人
・嘘をつく人

⇧このような人は、人を傷つける事を何とも思わないように育ってしまったので、身近にこのようなタイプの親がいると、子供は余計に悪影響を受けて引きこもりや犯罪に手を染める傾向が強くなります。

元々がネガティブな気質を持っている引きこもりの人は、負のエネルギーに引っ張られやすいので、良い影響よりも悪影響の方が強く受けやすいのです。

だからこそ親自身も、ポジティブな自己啓発のような事は意識的に取り入れていく必要がありますし、ネガティブな気質の人に関わる時も、自分もネガティブな影響を受けていないか考えて、自分の振る舞いが周りに対して悪影響を及ぼしていないか、しっかり考えながら行動する事が大事になってきます。

一つ間違えて欲しくないのは、元々ネガティブな人が「自分が悪影響を及ぼすかも知れない」という考え方を強く持ってしまって、逆に引っ込み思案になってしまわないようにする事です。

要するに引きこもりになる人の心理は
『周りから理不尽な扱いを受け、トラウマが新たなトラウマを呼んでしまい、自分で勝手に生きる選択肢を狭めてしまっている』
という事です。

だから外部から関わる人としては、理不尽に相手を怒らない事や、相手が納得するように説明してあげる事を大事にし、相手に自信をつけさせてあげるような振る舞いで接してあげる事が大事なのです。

そして、引きこもりになってしまいやすい人は、トラウマとトラウマを結びつけないようにする事と、自己主張する為のバリエーションを増やしていく事を意識して生きるという事です。

一つの原因で怒られた事をずっと根に持っていて「前にもこれで怒られたから、これをやったらこっちも怒られるんじゃないか?やっぱりやめよう……」という方向に進むのではなく「それとこれとは話が別」という気持ちを常に持ち、「前回怒られたのは自己主張の仕方が間違っていたからだ」と改めて、言い方や言うタイミングなどを工夫したり、自己主張する事自体を諦めるのではなく『自己主張する方法を変える』という事を強く意識して欲しいのです。

トラウマによって臆病になる事はしょうがない事なのですが、まずは
『そのトラウマによって自分の行動できる選択肢が減ってしまっている』という自覚を持つ事が凄く大事です。

自分がネガティブになって生きにくくなってしまった原因は、周りのせいにしたい気持ちもわかるのですが、結局は自分が変わらないと何も変わらないというのも事実です。
この理不尽さを感じながらも問題を解決する為には「自分の行動で変えていく」という事しか手段はないのです。

トラウマという心の傷はそう簡単に癒えるものではありません。
でもトラウマのせいにしていたら、何も解決しないのです。

だからまずは『そのトラウマによって自分の行動できる選択肢が減ってしまっている』という自覚を持ち、それがわかった上で『トラウマとトラウマを結び付けないようにし、できるだけトラウマのせいにしないで行動する』という事が、問題解決の糸口です。

自分で行動範囲を狭めて選択肢を減らしてしまう事が、心が病んでいく一番の原因です。

実際には解決策は無限にありますし、今現在のあなたが知らないだけかも知れません。
だから他にも選択肢がある事を知り、やれる事からやっていく事がとても重要です。

勿論、気持ちがまだ前向きにならなかったら、今は無理に自分を変える必要はありません。
そんなあなたには、まだまだ時間が必要ですから。

私ですら前向きになれるまで7年かかりました。
1年や2年、心の休養を取る事は全然長い時間ではありません。

自分の心が前向きになり「自分を変えて行こう!」という気になるまでは、とにかくしっかりと休養しましょう。
そんなあたなには、今は引きこもり続ける事の方がずっと大事ですから。


生き方改革②のまとめ

引きこもりになりやすい人の心理状態
・自己主張が下手で自分に自信がない。
・何の為に生きているのかわからなくなってしまう。
・自分には選択肢がないと思い込んでしまっている。
・周りから負の影響を過剰に受けやすく、それがトラウマを呼び起こしている。

・負の感情からネガティブな考え同士を結びつけてしまい、負のスパイラルに陥ってしまう。
・自己主張するスキルが低い為に人の反感を買う事が多く、次第に自己主張する事ができなくなってしまっている。

感情が負のスパイラルに陥らない為には
・トラウマとトラウマををなるべく結びつけないようにし、選択肢がないと思い込まないようにする。
・自己主張するスキルを磨き、自分のせいにも相手のせいにもしないで「やり方を変える」という方法で自己表現していく。
・気持ちが前向きになるまでは回復を焦らない。


ここから先の【生き方改革③~⑤】は、引きこもりから抜け出すまでの具体論になっています。

【生き方改革③】親や周りの人との向き合い方を考えるでは、子供が引きこもりになっている事を想定して『子供側』と『親御さん側』に分けて、具体論を投げかけています。

【生き方改革④】引きこもりから抜け出し、心を健康にする方法では、あなたが置かれている状況に対して私の改善案が当てはまりやすいように、心の状態を4つのステージに分けて説明しています。
今の自分がどのステージにいるのか各ステージに当てはめてみて、できる事から実践していってほしいと思います。

【生き方改革⑤】個人でも生き抜く力を身に付けるでは、メンタル面と仕事面に分けて、自立するまでの方法を具体的に説明しています。
メンタル面では『習慣化した方が良い事』を。
仕事面では『1⃣仕事との向き合い方』と『2⃣個人でも働きやすい仕事』をアドバイスしています。

基本的にこのnoteには、私の経験を元に書いていますので「あきらさんの場合は、これで今の状態にまでなれた」という前提で読んでください。

そして最後の『まとめ』に、私が伝えたい事の全てを書いていますので、何か一つでもあなたの心に刺さり、人生を変えらえるものになると嬉しいと思っています。


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