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人と組織

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2021年10月の記事一覧

人と組織.17 - 経営者の合理的判断こそが会社を弱体化させる

人と組織.17 - 経営者の合理的判断こそが会社を弱体化させる

経営上の意思決定は、全てトレードオフ。

そこには様々な矛盾がある。

例えば、短期的利益と長期的利益のどちらを優先するか。

大方の経営者が、口では長期的視点や全体最適等といった発言はするものの、現実の判断や意思決定は短期利益の追求そのものである。

勿論、上場企業であれば、株価や投資収益性等を市場から問われるということも否定はしないが、本質的に短期的視点しか持ち得ていないのである。

例えば、

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人と組織.16 - 先送りは続けられない! 本当の改革は、世代交代から始まる!

衆議院議員の総選挙を控えて「成長」よりも「分配」に言及した議論が圧倒的に多いが、国民も市場も政治に求めているのは、「人口が減っても、この国が成長できるように」ということではないだろうか。

そのためには、「これまで先送りしてきた課題」にケリをつけなければならない。

今から、10年以上前の英国のエコノミストの日本に対する忠告、
「豊かな日本には、選択肢がある。蓄えた富をこのまま享受するだけか、改革

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人と組織.15 - 成熟化社会における成長とは!

人と組織.15 - 成熟化社会における成長とは!

衆議院解散で総選挙が決定したことにより、「成長と分配」という言葉が多用されているが、総選挙が近づくと、与野党ともに我々、有権者の歓心をかう道具を使いたがる。

矢野財務次官が、文芸春秋11月号に寄稿した「このままでは、国家財政は破綻する」という記事が永田町で騒ぎになっている。

その大意は、「与野党ともに財政バラマキに興じているが、日本人の多くは、それを歓迎するほど愚かではない。放置すると、このま

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人と組織.14 改革とは何か!

人と組織.14 改革とは何か!

今や政治でも経済でも企業組織でも「改革」という2文字が、登場しない時はない。

何故ならば, 日本という国も企業も改革なくして、これからの先の成長等望むべくもないからである。

然しながら、我々、日本人は、本当に現状を変えることを望んでいるのだろうか、という点になると私は、非常に疑問が残る。

つい最近の自民党の総裁選を見ても、国を動かす為政者の人たちでも「現状維持の安定志向だなあ」ということが、

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