「母性」観た。
監督:廣木隆一
出演:戸田恵梨香、永野芽郁、三浦誠己、高畑淳子、大地真央 ほか
上映時間:115分 公式サイト
湊かなえの小説を映画化。
ある死をきっかけに、母と娘それぞれの視点で「母性とは何か」を模索してゆく物語。
オープニングの死が気になる。
悲しい・・・。
母への思いの強さ、娘への思いの低さを延々と聞かされていた告解室の神父さん、しんどかったやろな。
予告編ほどドロドロの愛憎劇ではなく、母と娘の交わりそうで交錯しない微妙な関係が、抑えたトーンで静かに描き出され、2人の女優、戸田恵梨香と永野芽郁の迫真に見入る。
ルミ子(戸田恵梨香)は実母(大地真央)の愛情を受けて育ったが、笑顔がほとんどなく、”母のために”日々を生きる。その姿は、どこか寂しそう。
ある日を境に母への思いは断ち切られてしまう。
清佳(永野芽郁)に言葉をぶつけられるまで、ルミ子の時間は止まっていたのだろうな。
これからは笑い合える仲になりますように。
夫(三浦誠己)もちゃんと向き合ってほしい・・・。
ラストにもう1回、ルミ子と清佳の会話があってもよかった気がする。
閉幕が早すぎる印象。
母に喜んでもらいたいという気持ちは持っていなくちゃいけないと思うけれど、それに捉われすぎてしまうと呪縛になってしまいがち。
一筋縄にいかない「母性とは何か」にアプローチ。
親子関係の複雑さへ目を向けさせる人間ドラマだった。
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