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一般社団法人戦災復興支援センターのこと

僕は、どんな事情があったとしても「人が人の命を奪うこと」はあってはならないと思っています。
ましてや政治的な意思決定において、暴力や武力を用いて侵攻することを選ぶことがあってはならないとも思っています。

実際の世界は、歴史を振り返ってみても僕みたいな甘い考えは吹けば飛んでいくので、戦争が繰り返されて多くの命が(特に弱い立場にある人の命が)奪われています。

ウクライナ侵攻が始まった2月24日から4月21日の今日にいたる57日間、こんな憤りの中にいました。

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もういい加減そういうのやめない?
馬鹿みたいじゃない?
わかるよ、色んな理由があるってことはさ。
色んな理由があって武力を選ぶ、という選択肢がある、ということはわかる。
でも、それを選ぶのはやっぱり最低だよ。
非常につまらないことだ。

「誰かがどうにかする」っていう気持ちだってわかる。
でもさ、この2年で起きたことを思い出してみてよ?
誰もどうにもしてくれなかったじゃない?
誰かがどうにかしようとしたところで疫病だって流行を食い止められなかったじゃない。
「誰かがどうにかするだろう」って思っている間に新しい戦争が始まっちゃったよ。
戦争で殺されるために生まれてきたわけじゃないでしょ、僕らって。
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僕の仕事は「チームをつくる仕事」です。
それも、支配的・封建的に「チームをつくらせる」のではなくて、支援的・促進的に「チームがつくれるようになる」というアプローチを選んでいます。
チームがつくれるようになると、人間関係と成果の調和とバランスが取れるようになります。
関係性と成果のバランスがとれている状態が「平和」です。

だから、今の自分の仕事の行き着く先は、「戦争がなくなる世界」です。

現実はどうかといえば、今日もウクライナに限らず世界中で戦争と紛争が続いています。
ヨーロッパにいる友達が、国や信仰や文化や慣習を超えて困っている人たちに手を差し伸べています。
今すぐに戦争を止めることは、個人の小さな力では到底できません。
でも、ひとりの力でひとりの困っている人に手を差し伸べることはできます。
「たったひとりしか」と捉えるか、「たったひとりでも」と捉えるか。
僕は、「たったひとりでも」の考え方です。

たったひとりでも、困っている人をひとり助けることができれば、それはこの世界においてとても意味があることだと思います。
特に、「助けられた人」にとっては大きな意味があります。

僕の友達がウクライナ国境で困っている人を助けています。
人道支援団体に属するわけでもなく、個人の力とネットワークの力で日々増えていく「困っている人」に手を差し伸べています。
僕はそんな友達の力になりたいと強く思っています。

手から手へ、「市民」として戦禍に巻き込まれた人たちに気持ちを届けたい。
遠く離れた日本にだって、あなたたちのことを大事に思っているいる人達がこれだけいるんだよ、ということを伝えたい。

「たったいま、実際に困っている人たち」から目をそらすことはしたくないです。

だから、今の自分にできることをやろうと思って、この取組をはじめました。
WDRAC(ワドラック)と呼んでいます。

たくさんの人達の協力で、たった1ヶ月で法人の設立と寄付サイトの構築ができました。
力を貸してくれた仲間に心から敬意を表し感謝します。

プレスリリースはこちらです。

「自分に何ができるだろう?」と思っている方もいらっしゃると思います。
身の回りの方に「こんなことが始まったみたいだよ」と伝えることも「支援」のかたちのひとつです。
「何をしていいかわからない」ということであれば、まずは「今すぐシェア」をクリックすることも立派な「支援」です。

もし、この活動そのものに自分も参加したいということであれば、このFacebookグループに参加してください。
すでに461人の仲間がいます。

どうか世界中から戦争によって傷つく人がいなくなりますように。
どうか現地で支援活動にあたる人たちが励まされ活動を続けていく勇気を保てますように。
どうか未来に僕たちの活動を知った子供たちが戦争のない世界をつくりはじめてくれますように。


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