記録映画『いもの国風土記』劇場初公開
キノコヤさんの2階でポスターをみたときから観たいと思っていた作品。『出雲の国風土記』から「ず」を抜いたタイトル。井上文香さんのイラストがとてもかわいく、オレンジ色が鋳物工場の火を思わせ、とても惹かれました。
今回下高井戸シネマ『DIGにわのすなば』黒川幸則監督特集にて一夜限りの上映ということで、観賞できてうれしかったです。
黒川監督とイラストレーターの井上さんの共同制作。
井上さんが育った川口市の鋳物工場、「不二工業」を営む一家と、そこで働く人々へのインタビューが第一部水の刻では四代に渡る歴史が当時の写真やホームムービーとともに語られる。工場のさまざまな音とともに流れるインタビューの声、とても惹き込まれました。
第二部火の刻では鋳物の制作過程が井上さんのナレーションのあと、映像とインタビューの声で映し出される。「ユイレ」での火の粉がこちら(カメラ)まで来るときの、臨場感。迫力はもちろんですが、それだけじゃなくて、工場で働く方々のふざけ合う声やいたずら書きなども映し出されたり、穏やかさや和やかさも感じる。どうしたらこんな素晴らしい作品が出来るのだろうとずっと考えていました。
ほんとうにたくさんの方に観てほしい。
第三部につづく。
アフタートークでは「いもの国風土記をつくる会」のポスターをデザインした大橋義一さんのお話も聴けました。
『にわのすなば』にも出てくる川口市領家の「不二工業」、両作品観賞出来てよかったです。
この先名作としていつまでも遺る作品。
全国でたくさん上映されてほしいです。
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