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4月に読んだ本②

こんにちは、じゅくしんです。

4月に読んだ本の感想を書いていきます。


Think CIVILITY 「礼儀正しさ」こそ最強の生存戦略である

礼節の重要性について書かれている。無礼なことが道徳的に良くないというだけでなく、職場において大きな金銭的損失を生むことがあり、礼節をもって人と接することで、相手もそれに合わせて礼節を持って接してくれるので、職場内に好循環が生まれ、職場環境も良くなるという。まあ言われてみればそうだよねという内容ではあるのだけど、個人的に面白いなと感じたのが、「偏見は成長を妨げる」と書かれていた部分。

調査によれば、女性に対してはマイナスの意見を言いたがらない人が多いのだそう。男女問わず。というのも「女性は弱い存在で、男性よりもいたわる必要がある」と教わって育つ人が多いから。女性だけではないが、こういった善意の嘘によって、自分に対する正当な評価をフィードバックされないということが起きやすいのだそう。それの積み重ねが成長を妨げてしまう。こういった無意識の偏見を抑制するのには、相手と自分のアイデンティティに共通するものがないか探すことが有効、と書かれていたのが印象的だった。無意識の偏見についてはもっと詳しく調べたいな、と思う。

メンタル脳

スマホ脳などで知られる精神科医のアンデシュ・ハンセンによる最新作。これまで何冊かこの著者の本を読んできたこともあり、かなり内容は重複しているように感じた。なので「スマホ脳」と「ストレス脳」をすでに読んでいる場合はあえて購入しなくても…な気がする。私たちが感情があったり、不安があったり、鬱になるのは、要は「生き延びるための人間の仕組み」なのだということが説明されている。この人間の仕組みを理解したうえで、メンタルをどのように安定させるか?の解の一つに運動の重要性があり、それは全ての著書で共通して書かれているこのだったので、より自分の生活の中で運動を取り入れたいと感じる。

嫌いなら呼ぶなよ

4篇の短編集が収録されているが、どれもコロナ渦の時期を舞台にしていた。整形する女性、ユーチューバーの追っかけ、不倫夫、といった人物が主人公で、なんというかすごく今時な作風だなと思う。相変わらず文章がスラスラと読みやすいし、綿矢りさ特有の独特な比喩表現も絶好調なんだけど、不思議と作品内容自体にはそこまで惹かれなかった。そして、この作品は紙の本とオーディブルを併用して読んでいたんだけど、最後の「老は害で若も輩」については、オーディブルで読んでも意味が分からない(笑)
メールのやり取りのみで構成されている作品なのだけど、朗読で聴いていると内容がよく分からないまま、なんだか突然罵声で終わったので、慌てて文章で読み直した。これ実話なんですかね?


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