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11月に読んだ本たち その2

こんにちは、じゅくしんです。

11月の後半に読んだ本たちの感想をつらつらと書いていきます。

境界知能と生きる: IQ84の私が見つけた疲れない生き方

境界知能の当事者である著者が、境界知能の特徴や生きづらさや解決方法について書かれている。健常者と障がい者の間のグレーゾーンというのは、理解や支援が得られにくく、ギリギリ日常生活が送れる分、ただやる気がない人、努力が足りない人、変り者、怠け者と思われてしまうというのが生きづらさに繋がってしまうことが分かる。

また、境界知能の特徴として、相手の会話のスピードに理解がついていかないことが挙げられるそう。なので著者は大学の講義なども、再生速度を落として視聴する。私は自分のIQを測ったことはないけれど、決して高い方ではないので、学校の授業とかで相手の話のスピードについていけない感覚はよく分かる。健常者と障がい者という区分けではなくて、知能のレベルはもっと人それぞれ違うものであり、簡単に区分けできるものではないのだなと感じる。

「子供を殺してください」という親たち 6巻

この漫画を読んでいて思うのが、メンタルヘルス系の問題などが子供に起きた時に、両親の対応として問題を見て見ぬふりをするか、問題を隠そうとする傾向があるのかな、と。なぜかというと子供に問題があるということは、その両親の育て方に問題があり、両親に責任があるという結論になってしまうから。

もちろん実際漫画内でも両親が原因だったという結末は多いのですが。そうなると、なにか子供に問題が起きた時に、親に対する責任を求める傾向が強くなりすぎてしまい、家庭内で解決させようとしてドツボにハマったり、悪化したりとろくなことにならないという結果になりがち。それは問題をもっと早い段階で開示して、外部から適切な支援が受けることが必要なのだろう。

クジマ歌えば家ほろろ(4)

ロシア語と日本語を話す人型の鳥?ペンギン?なキャラクターのクジマというキャラクター(表紙右側)との日常生活を描いたコメディ漫画。全体を通して優しい雰囲気とシュールな笑いで読んでいて癒される。主人公の兄(絶妙にツンデレでかわいい)が浪人中なのだが、今回受験ということで、結果が気になるところ。本作には関係ないが、少年漫画を読んでいると主人公よりも主人公の親世代のほうが年齢が近いのだなーとふと我に返るときがある。

ダンジョン飯 1巻

RPGの世界が舞台となっており、ダンジョンに登場するモンスターを調理して食べるというのがあるようでなかった作品。作品内に登場するモンスターは当たり前だけど実在はしない。けれど細かい生態が描かれており、それを調理するというのがなんかちょっと生物学というか図鑑を読んでいるような感覚になった。

「40歳の壁」をスルッと越える人生戦略

平均寿命がだいたい80代くらいと考えた時、40代というのは死ぬまでの折り返し地点であり、また仕事の面でも若手からベテランになってくる年齢である。そこで本書の問いかけである「残りの人生も今の積み重ねでいい? 満足している?」という問いは、つい本をめくるページとじて考えてしまった。

私も今年で35歳になって、40歳の壁というのを実感しているけども、本書には、「40歳の壁はできるだけ早く若いうちにブチ当たったほうが良い」ということが書かれており、今一度自分の生き方や働き方の戦略を考えねばな…と感じた。また、「FIRE」と呼ばれる経済的自立と早期リタイアを行うライフスタイルについては、どちらかというと、現在の仕事が辛いとかつまらないと感じていることを早期に解決すべきではないかというのは、当たり前ながらハッとした部分ではあった。

大奥 (1)~(3)

よしながふみ作品は好きだけど、時代物がどうも苦手で読んでいなかった本作。キンドルアンリミテッドに追加されたのでさっそく読んでみた。男女の立場が逆転した世界の大奥が舞台ということで、ハーレム物の少女漫画のような設定にも、BL的な方向にも行けるはずだが、3巻まで読んでみて感じたのが、テーマとしてジェンダーとかフェミニズムを描こうとしているのかなということ。

NHKでドラマ化されたらしいが、それも納得の読み応え。ただ、3巻以降は読み放題対象外なので、さっさと購入するか、読み放題になるまで待つか悩んでいる。うーん。

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