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イヌノフグリの咲く季節

今日はいい天気だったので久しぶりに外へ出た。
(テレワークなのでめったに出ない)
地面を見るとイヌノフグリがぽつぽつ咲いていた。
そうかー、もうイヌノフグリの季節なんだ。

一年のなかで、今時分がいちばん好きだ。
厳しい寒さは過ぎ、でもめっちゃ春、というわけでもない、春の訪れ。
イヌノフグリが現れると、春がやってきたあかしだから、この花も好き。

(犬の〇〇〇〇なんて可哀想な名前を付けられているが、たしかにちょっと似ているw)

むかし、寺社の観光ガイドの方々と仕事をしていたことがあった。うち一人のおじさんと「一年でどの月が一番好きか」の話になった。私が

「三月の初めが一番好きです。イヌノフグリが咲き始める頃の」

と答えるとおじさんは言った。

「それは君が若いからやね」

当時30歳、もう若くは無かったが、おじさん(60代)から見ると十分若い私であった。彼によると、一年の始まり、春夏秋冬の春が好き、というのは気持ちが若い証拠なんだそうだ。

春夏秋冬は四神でいうところの、青龍、朱雀、白虎、玄武。色はどんな色でも好きだけど、確かに青は殊に好きだなあ。

おじさんはなんと答えたか……「秋が好き」だったかな? 忘れてしまった、ごめんなさい。しかし私からみて、おじさんは見た目も気持ちもじゅうぶん若かった。

ちなみに、たくさんの寺社を案内してきた彼によるお勧めベストは、長谷寺(奈良)とのこと。

「回廊が長くてロマンがある」

のだそうだ。私も行ったことあるが、確かに長かった(笑)。
でも、景色がすごく良かったな。

イヌノフグリを見ていると、ガガーリンの

地球は青かった

を思い出す。

イヌノフグリの青と、宇宙はつながっているように思えてくるのです。

空色のイヌノフグリのそれぞれに銀河系あり星の流るる   明良


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