45歳自主定年起業
はじめまして水上旭と申します。
21年の会社員時代を経て独立して2023年7月11日から自身の法人=ボードルーム株式会社を法人として創業しました。
お会いする方に、起業のきっかけやその周辺のご質問をいただきます。
この点の考え方や経験をご興味ある方の参考になればと思い書かせていただきます。自身の身の回りで起こったことや会社で行っている取り組みなど中心に書いていきます。
起業という軸の話はSNSやNOTEなどではこんなにあるの?
というくらい溢れています。
20代で会社を起ち上げから売却を3回転してるとか、
創業〇年で上場とかスター選手がゴロゴロいます。
そのためにSNSやNOTEが存在しているのかもしれないとすら思います。
それらを俯瞰したときに「普通のおじさん起業枠」が空いてることに気が付きました。単純に需要があまりないからだと思いますが、どなたかの背中を押す、あるいはその場で踏みとどまるきっかけになれば幸いです。
45歳定年説
2021年、サントリーホールディングスの新浪剛史社長の発言から「45歳定年説」という言葉が生まれました。多くは「45歳での退職が必要」と捉え、大きな議論となりました。私は「新浪社長みたいなプロ経営者」のようにできる人はどんどんやればいいのではないだろうかと考えてました。
単に45歳での解雇を推奨するものではなく、日本の雇用制度を真剣に考え直すきっかけとしての提案だと理解しています。たとえこの説が解雇を意味していたとしても、それは各企業の方針や個人の契約によるところが大きい。従って、もし自分の価値観に合う雇用形態を求めるのであれば、それを提供する会社を探すことが最善の策と考えます。時代は変わり、従業員の一生涯の安定をイメージさせられる会社は減少の一途を辿っています。この流れの中で、45歳定年のような新しい働き方が一つの選択肢として現れるのは自然なことかもしれません。みたいに捉えてました。
ニュースがでたころは他人事でありました。
なんでもそうですが実際にやることと知っていることとは全然別物であることを再認識しました。
今となってはまさに当事者という状態になりましたので、
私と似たような境遇の方へサンプルとしてご提供できればと考えてます。
山崎元氏の提唱するセカンド・キャリア論の表で言うとタイプ2の道を選択したことになりました。
なぜ起業を考えたか?
人類が困っている社会課題を解決するため、あるいは昨今のミッション、ビジョン、バリューにあるようなそんなに高尚なものを持っている訳ではないです。詳しくはHPへ記載してますし、またここだけは別に書くこともあるかもしれないですが、自分で商売をしたいと考えていました。その中で少しでも社会に貢献できることを自分が設計した中でやってみたかった。仕掛けた活動を通じて、周りに良い影響をもたらす連鎖を広げることを目指しています。会社員時代にも同じ思想で活動していましたが、やっぱり自分でやってみたくなった。というような簡単なところです。
「なぜ起業を考えたか?」から続いて良く聞かれる項目を以下にピックアップしましたのでそちらも紹介していきます。
なぜいまか?
目の前の仕事に熱中してしまう傾向があり、20代30代とあっという間に40代となってました。若いうちなら失敗しても巻き返す時間があるが40超えたらリスク満載だよみたいことを言われましたが、そこを考えても進まないでしょ、やることにしました。そうか自分はリスクを取っているのだなぁと思いました。
以下データを調べてみましたが、何等か開業する人の平均年齢は40代が一番厚い層とのことでした。経験を積み上げた人が挑戦するのにちょうどよいのかもしれません。
時代観としてAIなどの技術が天才たちのお陰で発達して、一般人に開放されたが今、激動の時代が始まっていることをおもしろく感じていてやるなら今でしょとも考えています。
なにをするのか?
1期目は自分でやれることだけです。
B2B業務において、企業のコンテンツ戦略の策定、製作、PR施策の実施から運用に至るまでのクライアントワークを手掛け、加えてビジネスの立ち上げから運用に至るまでの事業企画も担当していました。
サッカーをやっている訳ではないのですが、以前インタビューか何かで中田英寿氏が以下のように発言したらしくそれを見て感動しました。
ここで重要なのは彼は希代のサッカー選手であるのでその深みを少しでも想像する必要がありそうです。
ただ「できること」を毎日行うという意味ではなく、
毎日「やれること」を積み上げて「できること」を増やしていくことが大切なんだと思います。「やれること」を選定する際も並々ならない思考で戦略的に行っているのでしょう。
私はそんなに多くのことをできる訳ではないですが、前職はハースト婦人画報社というメディア会社に13年いまして、営業職として、BTOB向け業務として企業のコンテンツ戦略、製作、PR施策して運用までクライアントワークをしてました。また事業企画としてビジネス立ち上げから運用までも経験しているのでその部分から派生した仕事が今は多いです。日々「やれること」を積み重ねて進化していきたいと考えてます。
2期目以降では大きくないですが組織を作り自社の製品を作るべく準備しています。前職からもお仕事を頂いてますし、関係者の利益相反にならない点は気を付けてます。
自分のキャリアを整理するときには以下にシンプル化することに気を付けています。
やれること:培ってきたもの=能力、経験とそれを叶える人的繋がり
やりたいこと:希望=自分の采配で事業を展開して製品を作り社会貢献
やるべきこと:求められていること=知り合いから相談された回数
これらを複合して事業ドメインを設計しました。
1期目のバランスで言うと「やれることと」、「やるべきこと」にフォーカスしてます。2期目の準備としては「やりたいこと」のようそも導入して事業拡張をしていきたいです。
3本の「や」に関してそれぞれ考えがあるのでまたどこかでご説明できればと考えています。
お金って大丈夫?
結論として開業は楽勝、資金繰りはいくらあっても足りないです。
この質問をしてきた方の本当に知りたいことの本質はなんだろうか。
1、起業を考えているので知りたい。
2、わたしのビジネスのことを心配してくれている
3、わたしの家計を心配してくれている
のどれかのリスク範囲を確認したいのかと思います。
2、3は会社の業績に影響される部分が多いので先に簡潔にご説明します。2、頑張ります。としか言えないです。
3、家計は資本金300万とは別に半年休んでもOKなくらいは準備しています。安心を優先する場合これを大きくすればするほどよいのではないでしょうか。
1、に関しては開業したら「資金繰り地獄」へのパスポートが即日発行されます。どうやら決算毎に自動更新されるようです。月次でいくらキャッシュフローがマイナスになるか、銀行残高から逆算して何ヶ月会社を存続させることができるのか。残酷なほどに、資金が底を尽くタイミング=倒産までの月数が簡単に計算できてしまいます。このバーンレートとの戦いは会社の大小関わらず発生するのかと思います。
会社を辞めて、創業したことなどをお話した際に、先輩起業家から満面の笑みで「おめでとう!」「頑張れ、応援する!」という言葉も沢山いただきました。ほぼ100%リアクションがポジティブでした。
なんでこんなに祝福してくれるのだろか?
という印象が強く残っています。
この反応の意味が少しだけ分かった気がします。
こちら側の世界へようこそという意味も含まれていたのでしょう。
現金が毎日燃える気持ちを味わう者同士が飲める美酒があるのでしょう。
開業してもうすぐ半年ですが、この先「あの満面の笑み」に含まれることはもっと沢山でてくることになるかと思います。
「先輩方に先に教えてくださいよ~」という姿勢で次回以降会う場合は
徹底的に質問しようと思います。
開業に関して、初期費用ですが、自分の場合は開業関連では約70万円が必要となり、さらに出資金として300万円の計370万円どちらも自己資金で準備しました。
開業関連の詳細は自分はまだ事務所を借りれてないのと、自分1名の法人なので316,868 円でした。意外と安くないですか?これに事業の準備などで40万近くかかってしまい70万円となりましたが、削る方法はいくらでもあるかと思います。従って学生さんでもバイトで貯めて挑戦できるチャンスのある金額感です。
開業関連設立の手続きにかかった経費の総額:316,868 円
内訳電子公告申し込み:4,378 円
印鑑購入代:18,900 円
専門家代行手数料:51,940 円
定款印紙代:40,000 円
定款認証手数料:50,000 円
登録免許税:150,000 円
印鑑証明書の発行手数料:1,650 円
開業資金は人によりけりかと思いますが、何かを一定期間我慢すれば貯められる範囲と言えます。開業後のほうが次から次へと費用が発生しますのでそれはフェーズや事業毎に変わるのでニーズがあればまた書きたいです。
さらに、今後の計画に必要な資金調達のために、
日本政策金融公庫への融資の申請を準備しています。
家族は?
自分には妻と小さい子供2人いますのでここが最初の難関かと思います。
収入は下がるが、複数年での仕事をもらえる見込みがあるなど説明していたらあっさりOKがでましたのであまり参考にならないかもですね。
多くの方も最初にぶつかる壁かと思うのでどのように安心を勝ち取るのかという点は重要かと思います。いかに安心を作れるかが大切かと思います。
実際は安全地帯ではないのが明白なので自分のわがままを許してくれただけなのかもしれないですが。
最低ライン:仕事が上手くいかなかった場合 家族の生活は保たれるのか? 撤退ライン:最悪の場合家族はどうなるか?妻や子供に迷惑をかけるのか?の関連する資料をパワポで100枚程度準備して、特に最低ラインの施策を厚めに準備をして、気合を入れて説明して、ダメだった場合要因を聞いて資料に反映して繰り返せば大体通るのではないでしょうか?
キャリアやスキルの考え方は?
40代は多くの場合、キャリアの中盤のため退職の決断に対して理由や背景を知りたいと思う人が多いようです。色んな聞き方をされますが、
・セクハラ?パワハラ?なにかトラブルが起きたか?
・キャリアを捨てるのは怖くないか?
つまるところ知りたいのはこの点なのかと思います。
トラブルはなしです。前職との関係は円満にさせて頂いてます。
と自分で言っているだけなので信憑性もないかと思います。
自分が未熟なので小さいトラブルは沢山あったかと思います。
退職までに1年近く引継ぎ期間を設けていて、そのあともお仕事を委託頂ける関係性なのでそれが全てかと思います。
キャリアに関してはあまり参考にならないかと思いますが、自分はキャリアは無敵だとは思ってないです。
在籍時は暖簾の力にレバレッジを効かせて自分しかできない仕事を開拓していくことを大切に考えていましたが、会社の看板という暖簾を借りながら展開されるものなので、それを全てなくしたときに何ができるのか?ということが大切だと思ってましたので固執してません。
役職に関しては、いわゆる部長職でしたが何かトラブルがあればいつでもどんな処遇でも受ける覚悟でしたのでそれがいつなくなっても良いくらいに考えてました。矛盾してますが、昇格は少しでも早く高い役職が欲したかったです。権限を頂けることはありがたいので、遠慮は一切なくどんなものでもお請けしたいという気持をずっと抱きながら新卒時代から仕事をしてきました。
権限欲>地位欲
という感じです。
どちらも同じやろ、と突っ込みが聞こえてきそうですが、自分の中では違います。「権限があり仕事をコントロールできる状態」であることが最重要に捉えてました。
会社のポジションは目に見えてないですが、変動相場制だと思ってます。
見えない板がありそこに毎日のポジションが書かれてます。
いませんか? 平社員でも意見を通せる人。
毎日変動するものなのでそればかり考えていると、
仕事自体がつまらなくなってしまうと思います。会社である以上は組織の配置や計画があります。自分は何を期待されて何をお返ししてその対価を報酬としてもらうということを考えると組織に在籍している以上はもらえる仕事は全部こなす。くらいのスタンスでした。
業務にフォーカスして考えた方が集中しやすいですし楽しいかと思います。
ということでこの度自分の会社を作り
仕事をコントロールできる権限が最大化される環境を作りましたのでその楽しさと自己責任の重みを感じながら営業活動を続けていきたいと思ってます。
最後に
NOTE運用方針としては、
・1本あたり長くならないよう
・ビジネス上での学び
・10本程度までは頻度高めに展開
それ以降は半年に1回更新程度、生存確認的にゆるい内容で展開できればと思います。経営者として駆け出しなので経営論などは現在は語る資格はないかと思ってます。資格が発行され次第書くこともあるかもしれません。
自分自身の考えが今後変わることもあるかと思いますが、
その時々の思考の整理と戒めにも使わせていただきます。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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