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シマウマと日本語

[加筆修正しました]
こんにちは。お久しぶりです。松川です。あまり詳細を書くと身バレしそうなのでちょっとドキドキですが、今回は少しシマウマ(ギフテッド、ASD、HSP)タイプの人と言語について書いてみたいと思います。なお、私は医療従事者ではありません。あくまでも私の所感です。

日本語難しすぎる…。

日本生まれ、日本育ち、母語日本語。なのに「日本語難しすぎね?」と「どのタイミングで会話を変更なり、会話に入っていいのかわからない?」と思っている方いませんか?私がそうです。一見すると、すごくコミュニケーション能力が高いと言われるのですが、一方で他人と会話した後、ずっと「あの時こう言えばよかった」とか「あれは言わんほうが良かった」とか「あの間の意味はなんだったんだろう」とか「相手はうんざりしていたのでは?」…と考え出すときりなし。結局もっと黙っときゃよかった…。てか、もう遅いし…。はぁ。つまり、私は自分のことはハイパーコミュ症だと思っています。というか、勝手にお脳がずっと考えちゃうんですよ。(今まさに、そんな感じ。なので、ちょっと文章でも書いて、頭をすっきりさせたい。そんな気分です。

シマウマに日本語は相性が悪すぎる。

ご存知の方も多いかもしれませんが、日本語は「ハイコンテクスト言語(文化)」と言われています。一方で、例えばですがドイツ語、英語は「ローコンテクスト言語(文化)」と言われています。

端的に言えば「空気読め」とか「言語以外の情報に依存することが多い」のが日本語。一方で、「言っていることをそのまま理解することが多い・強い」のがドイツ語、英語。つまり、この言語の特性を理解していないと…。よくある例として、外国人の日本語学習者で最初の方が、困ってしまうというのが「近いうちに、遊び来てね」の意味がわからない。

これ、日本育ちの人なら、なんとなく意味わかりますよねたぶん。「またね」ぐらいの意味であると。(つまり、本当に遊びに行っちゃダメ。ということ。もちろん、本当に遊びに行っていい場合もあるけど、非常にレアケースだということ。また、シマウマである私達は子供の頃に、こういったことで、相当痛い目にあったということも…。言葉を真に受けるなと言われつつ育ちませんでした?

また、外国人で日本語が上手だけど、妙に気が強く見えるのは、こういったことの違いを理解して話していないせいだとも言われていますし、逆に日本人が、英語のスコアがやたら高いのに、実際話すと意味不明?な感じになるのもこれが原因なのでは?と思っています。つまり、言語のタイプをよく理解していないということ。

母語がローコンテクストタイプの言語の方だと、本当に「いつ遊びに行ってもいい?」となるそうで(実際、外国人の友人との会話だとなりますね)。日本語を学ぶ上での注意点あるあるなので、最近は「日本人の【近いうちに、遊びに来てね】」は本当に遊びに行っちゃダメだし、日本人の「それね、ちょっと難しいよね」というのは「無理」ぐらいの意味合いであることは有名だとは思います。

<例:アリスの日本語は初級を想定>
アリス「着物を着たいです。そして、着物で学校に行きたいです」
アキラ「うーん。それは、ちょっと難しいですね」

ある日の松川の実体験より抜粋

この時、アリスは着物を着ることができると思いますか?
いわゆる非シマウマタイプの日本人なら「まぁ、無理だよね」と理解できますが、アリスは「どういう状況なら大丈夫?ちょっとということは、例えばだけど、お金払えばOKということ?授業がない日ならOK?アキラだと着せることできないということ?難しいポイントは何?アキラのおばあちゃんならできそう?」と、なることもあります。んなアホな?と思いますよね。これ、私の実体験なんですよ。

ここでの会話に「ん?」と思いませんでした??そう、アリスちょっとシマウマっぽい?と思いません?母語がローコンテクストタイプの言語の方、全員がシマウマタイプとは言いませんが(さすがに暴論すぎる)、ただ、シマウマである私達は、ローコンテクスト言語(文化)のほうが、少しは、会話しやすいよなー。と思いませんか?

そう、シマウマである私達は「ローコンテクスト言語」なタイプなんじゃないかなーと思うのです。よく言われている「空気が読めない」とか「言葉を真に受けすぎる」とか。なので、こういった特性をうまく活かせる言語使ったほうが生活しやすいのでは?と思うのです。なのに、日本語というめっちゃ相性悪い言語で会話しなければならないという…。何か意思疎通したくても、最初からハンデ戦です。

【注意】ここであえて書いておきますが、米国における、だいぶハイソサエティなタイプの方々には、英語であっても「In-direct」な話し方をおすすめします。つまり、英語だから、母語話者じゃないからということで、ストレートに言い過ぎるのはおすすめしません。彼ら結構「本音と建前」が違います。ただ、言語が持つ特性として「ローコンテクスト」であることに着目をしたということです。

日本語は相槌の言語。(ねー。わかるー。

日本語は、言語の特性上、相槌をしながら、相手と言葉や会話を共有しながら進める言語です。故に、日本だと、LINEのようなものが人気なんだろうなと思うのですが、一方で、シマウマである私には最も使いこなせないのがLINE。必要なことをさっとまとめてチャットやメールで送ることはできても、LINEの、あの妙に文章を細切れにつつ、スタンプで表情を織り交ぜながら会話するのがどうしても苦手。(というか、もはや苦痛。適切なスタンプどれっすか?状態。相手をそんなに拘束して何が楽しいのか意味不明…。

必要なことをまとめて、チャットなりメールで送ればいいだけなのに、LINEだとそれが許されないあの感じ…。一方的に会話していると勘違いされちゃうようなあの感じ…。(私が気をつけていること。ずばり、可能な限り、LINEで発言しない。これが一番安全。
一方、ほとんどの日本人が大好きなのはLINE。少しずつ相槌を入れつつ会話ができるので、ハイコンテクスト言語である日本語が母語の方には、安心感があるのかな?と思います。

英語はターン制の言語。(今は聞く。今は話す!

基本的に英語はターン制の言語。ちょっと嫌な言い方をすれば、自分に有利に会話したければ、会話をする上で、ある程度イニシアチブを取れないと厳しい。ただし、そうはいっても、自分が話すターンのときは相手は黙っている。相手が話しているときは自分も黙っている。ターンが明確な言語なので、シマウマには比較的相性が良い言語なのでは?と思います。(もちろんん、英語には色んな種類や英語話者にもいろんなバックグランドがあるので、一概には言い切れませんが、それでも英語の場合、日本語よりも誰が話すターンなのかが明確かなと思います。これが、助かる。

ちなみに、英語で話すことを覚えたての日本人の方が、張り切って英語話すと「なんであの人あんなに、子供っぽいの?」と言われたりしますが、それは語彙とか発音の場合もあるかもしれませんが、それよりも「その時の振る舞い」なんですね。話している最中で「そうですね! (I see!)」と、日本語の感覚で、相手の意見を尊重するための相槌入れたつもりが、相手にしてみると、「私のターン!私のターン!」と映る見たく。結果として、子供見たく「私が!私が!」に映るという…。面白い事象です。

日本人大好きの ASAP はつかわないっすねー。

松川って、外資でしょ?英語どう?と聞かれますが、まぁ、普通です。そんなにうまくもなければ、信じられないほど下手でもないのでは?と思っていますが、日本人の方が英文でよく使いたがる「ASAP」。これ、私はほぼ使いません。私が、英語を使用する上で、仕事であれプライベートであれ「ASAP」を使ったことはほぼない。今後も使いたくないし、私には使っていただきたくないフレーズ No.1 それぐらい困った表現なんですよね…。まいったねぇ。(ついでに、IT系だからかもしれませんが、英語でやり取りをするときに、日本人以外で ASAP 使ってくる人、ほぼみたことない。possible の定義が違いすぎて危ないからね。

少なくとも、私は「ASAP=最も、いい加減な表現で相手に失礼だから」と考えています。基本的に、私は日付を切る方が親切だと思っていますし、それが難しい場合は言ってね。と伝えておくのです。ASAP=As soon as possible なわけで…。つまり「できるだけ早く」日本語だと「なるはや」でしょうか?こんなバックグランド依存な表現、失礼すぎて私は使いません。これって、2週間放置されても文句言っちゃダメなんすよ。それどころか、永遠に放置されても文句言っちゃダメっす。だて「possible じゃなかったんだもん。」となります。だけど、日本人は「早くしてよ!」と思っています。でも、口では言わない。わかってよ!察してよ!…。子供っぽくて、ワガママだなぁ…。

よほど「急で申し訳ないけど、今すぐはじめて、お昼までにできますか?」のほうが親切だと思っています。なぜなら、できないならできないで、その人は「拒否」ができるから。一方で、日本語の「なる早でお願い」これ、本当に失礼極まりない表現で、これ鵜呑みにして「じゃー。今日の夕方かなぁー」なんて態度で返信したら「だから、なる早っていったじゃん!なんで今すぐじゃないのよ!」となりません?はっきり言えよと思うのです。その上「拒否すらできない」。という…。

英語がんばろう!

【注意】もしも、この記事を読んだ方が「うちの子、シマウマ(ASD、HSP、ギフテッド)タイプかも!そうか英語がいいのか!バイリンガルにしよう!」とか「シマウマタイプの子供は、英語漬けにするのが幸せ!」とは思わないでください。英語圏のシマウマタイプの子供達が、英語話していることで、生きやすい、生活しやすいならば、英語圏には、ASD、HSP、ギフテッドで苦労している人が、存在しないことになってしまいます。そんなわけないですよね?

子供(人間)にとって、言語はすごく重要で、日本生まれ、日本育ち、日本語母語話者にとっては、結局日本語が重要です。そこに無理やり英語を割り込ませると、たいてい良くないことが起きます。私は可能ならば、12歳すぎるぐらいまでは、1つの言語で生活することをオススメしています(私は、現在多言語環境にいますが、これは趣味です。選択ができる大人と、選択ができない子供では環境が違いすぎます。ご注意ください。

日本語で生活しづらいならば、英語少し頑張ってみると、少し楽しいかもしれません。日本語で会話するときに「それ、子供っぽい」と言われていたことが、逆になるときもあります。この「ローコンテクストタイプ」な人に向いている言語を習得すると、少し会話しやすくなるかな?と希望を込めて。


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