僕の好きな本
今月の歯医者も概ね良好でした
でもまだ油断はできないようで
月1回、メンテナンスが必要とのことでした
俺の通っている歯医者は
札幌の中心街、大通りにあります
通院の際にはマイルーチンがありまして
行きは、地下鉄出口にある本屋に寄って
帰りは、地下鉄出口にある立ち食い蕎麦屋で
天ぷらうどん、もしくは街中華を食べるんです
動画配信サービスにしてから
本を読まなくなったのですが
それでも、本屋は大好きです
東野圭吾さんは、相変わらず多作家ですね
どれもこれもドラマ・映画化されて
凄いなぁと思うばかりです
あと、窓際のトットちゃんの続編が出ていました
42年ぶりだそうで
俺の母が好きだった本でした
表紙は、やっぱり、いわさきちひろさん
水で薄めた水絵の具を
そのままカンバスに落としたような作風は
見た人の心情が投影されてしまう催眠術のようです
手に取って買おうか迷ったのですが
読んで母親に感想を言うのは
何か違うような気がして、本を棚に戻しました
俺が好きな作家は、湊かなえさんです
読んだ後、嫌な気持ちで終わるミステリー
略してイヤミスの女王と呼ばれた作家さんです
彼女のデビュー作、告白ですが
そんなにモヤっとしましたかね
俺としましては
生意気な中学生に天誅が下され
スッキリ晴れ晴れとしました
おススメは、「贖罪」と「花の鎖」です
ということで
前フリが長くなりましたが
本日は、山ちゃんが読んで良かった本5選
ご紹介したいと思います
まず1つ目
親子関係で衝撃を受けた作品
デイブ・ペルザー Itと呼ばれた子
です
母親からの壮絶な虐待が記されている
ノンフィクションです
彼は救護された後、大人になって結婚するのですが
奥さんが横になっていた彼を見て衝撃を受けます
なんと彼は
目を開けたまま寝ていたのです
いつでも危害が加わらないように
目を開けて眠る慣習を身に着けていたのでした
防衛本能がフル回転の中
それでも、母を愛する子どもの心理
あまりに切なすぎて
幾度も読み進めることができなくなりました
2冊目は
ハワード・ダリー 僕の脳を返して
です
1940年代、精神医学の分野で行われた
悪魔の治療、ロボトミー手術の
唯一の生存者ハワードの自伝です
目の内側からアイスピッグを差し込み
前頭葉の神経組織を切断する外科療法です
元アメリカ大統領、ジョン・F・ケネディの妹も
この手術を受けた経緯があるそうです
ハワードはロボトミー手術を受けたにも関わらず
仕事を持ち、結婚し、家族を持つことができました
それは、彼が子供だったため
まだ脳が未発達だったため
障害を残しながらも成長とともに
機能がカバーされたからなんだそうです
何万件もの症例があるにも関わらず
彼以外、ただのひとりとして無事ではなかった
医学の恐ろしい黒歴史を垣間見ることができます
3冊目は
西原克成、内臓が生みだす心
です
我々は進化の過程で
大脳こそが、ひとりひとりのパーソナリティで
人間の最高中枢だと
と思い込まされてしまったのだ
実は内臓は独自の考えや記憶をもった存在で
特に小腸は、大脳の支配を受けずに
意志を発言したり
感情を表現することができるのだ
と、トンデモ事実を教えてくれる本です
ちなみに著者は、医学博士
エビデンスもしっかりしています
この本を読んだ後、俺の脳内で
すごい量のシナプスがつながったのを感じました
4冊目は
戸矢 学、ツクヨミ 秘された神
神学者の戸矢さんは
日本の神さまについて
たくさん本を出しています
日本人の思考の根底にある御霊信仰
そのまた奥底にある根源アニミズムの説明
泥臭い古代の人間の慣習も含め
歴史書を抜粋し、なるべく史実に基づいて
彼なりのミステリーで定説を論破してくれます
フワフワしてない神さま好きには
彼の著書はたまらないと思います
ちなみに、日本の礎を築いたのは
このツクヨミノミコトだったのです
我々の原点はこの神様なんだ!
と、気づくことができます
あと全国の主祭神別神社も紹介してくれるので
神社好きのバイブルと言ってもいいでしょう
最後の1冊は
野口晴哉、体癖
です
西洋医学の基本は、除去です
病んだ箇所、異物は取り去ることが前提です
東洋医学の基本は、予防です
どうして病気になるのか、を治療します
主観がはいりますが
東洋医学は即効性がないので
痛みにめっぽう効果がありません
また体の中で起きていることを
証明できないので、一大事に対応できません
反対に西洋医学は、副作用が半端ないです
服薬なら毒をもって毒を制するので
(ホメオパシーとは違う意味で)
吐き気止めの薬なのに
副作用に吐き気とあります
(笑) そんなのばっかです
どっちがいいとかではなく
どちらも効率よく選択するのがベストですね
さて日本には古くから多くの民間療法があります
自然の効能や人間の体の動きを知り尽くし
薬を煎じて飲んだり貼ったり
はたまた、外部刺激を加えて調子を整えたりします
よく年寄りが
按摩さんに揉んでもらってくる
整体に行ってくる、と言いますが
その整体と呼ばれる主義の最高峰だと
山ちゃんが思っているのが
野口整体です
これは、せきらら過ぎて悲しくなります
体の癖は心の癖、この本を読んで
自分に当てはめていったら
恥ずかしくて、外を歩けなくなります
所作ひとつひとつに
我々の心の内緒ごとが表れていて
実は、生きてるだけでバレバレなんです
これが抜群に当たってて
羞恥心が刺激されまくって
読んでる途中で本を壁に投げつけました
物に当たった俺の仕草すら
この本は、見透かしてくるのです
あーやだやだ
でも、やめられない
という哀愁の一冊
興味のある方は文庫本でてますので
そっと鞄にの奥にしまっておいてください
といった風に
今回、山ちゃんが好きな本5選
ご紹介させていただきました
正直なところ
この紹介した5冊を買って読むより
湊かなえさんの「贖罪」を読んだ方が
絶対、有意義な時間を過ごせます
なので、贖罪読んでみてください
最後の章、何もかもがつながっていく様
興奮しまくりで
脳みそがボーンて紙吹雪になります
ちなみに「贖罪」ドラマ化されてますが
ドラマじゃなく原作で
お願いします
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