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「今日の1曲」2024.10.19 - 10.25

10月19日(土)

今日の1曲も1960年代中盤過ぎ、アメリカのソウル/R&B系男性シンガーによるヒット曲です。シカゴの出身の人で、高校時代の仲間にはサム・クックやカーティス・メイフィールドがいたなんて話もあります。

1960年代に入ってすぐにデビューし最初はジャズのアルバムなどを出してましたが、今日の曲が入ったソウル系のアルバムがヒットして、スターになりました。

今日の曲もそのアルバムからのシングルで、R&Bチャートでは1位になるなど、彼がブレイクする大きな要因となった曲です。渋く落ち着いたバリトンの声が特徴的な人でした。

1966年のヒット曲を、19時ごろに。

【Love Is a Hurtin’ Thing (1966)】
ルー・ロールズの7枚目のアルバムからのシングルで、彼の2枚あるR&Bチャートの1位を獲得したうちの1枚目のシングルで、彼のキャリアのブレイクスルーにもなった曲でした。全米総合チャートでも13位まで上るヒットになっています。


10月20日(日) 

今日の1曲は1960年代後半の映画から生れたヒット曲で、その映画にも出演していたイギリスの女性シンガーによるヒット曲です。

この映画に主演しているのはアメリカ人の俳優ですが、イギリスで制作された映画で、この俳優は教師役で、白人と黒人の問題が扱われる、学園ものの映画でした。

今日の曲は、映画と同名の曲で、歌ったシンガーは映画に初出演だったそうです。曲は全米1位を獲得し、年間チャートでも1位となる大ヒットになりました。

1967年のヒット曲を、19時ごろに。

【To Sir with Love (1967)】
シドニー・ポワティエ主演の同名の映画(邦題『いつも心に太陽を』)の主題歌で、全米1位を5週間連続で記録し、年間チャートでも1位になっています。ルルはザ・マインドベンダーズをバックに歌っており、両者とも映画にも出演しています。


10月21日(月)

今日の1曲は1960年代後半のアメリカの男女混声のヴォーカル・グループによるヒット曲……のカバー・バージョンです。

この曲、アメリカではそのグループのバージョンが大ヒットして、グラミーも複数部門で獲得しているのですが、イギリスでは今日のバージョンがヒットしています。

歌っているのはアメリカの男性シンガー/アレンジャーの率いるコーラス・グループで、このバージョンは上記とはまた別の部門でグラミーを獲得しているということです。

1967年のヒット曲を、19時ごろに。

【Up Up and Away (1967)】
フィフス・ディメンションのグラミー6部門受賞のヒット曲ですが、イギリスでは彼らのバージョンはヒットせず、このジョニー・マン・シンガーズのカバーがヒット(全英6位)しました。さらに当時あったグラミーの「コーラス部門」も受賞したとか。


10月22日(火)

今日の1曲は1960年代後半のアメリカのいわゆるバブルガム・ポップ系のバンドによるヒット曲……のカバー・バージョンです。

子供の遊び歌みたいな(というかそういう遊びを元にした)曲で、アメリカだけでなくヨーロッパでもヒットし、各国語の歌詞がついてカバーされるようになります。

今日のバージョンもそんな一つで、フランス語の歌詞つけられて、ここでも何度か登場したフレンチ・ポップスの男性シンガーが歌っており、オリジナルのヒットからあまり間をおかずにフランスでヒットしています。

1968年のヒット曲でした、19時ごろに。

【Jacques a dit (1968)】
オリジナルは、1967年末に発売された1910フルーツガム・カンパニーの全米4位にまで上ったヒット曲。フレンチ・ポップスのスター歌手クロード・フランソワによるこのフランス語カバーは翌年の4月に発売され、全仏チャートで1位を獲得しています。


10月23日(水)

今日の1曲は1960年代後半のアメリカのソウル/R&B系の男女デュオによるヒット曲の1つです。彼らの2枚目のアルバムから。

このデュオは、すでにスターだった男性シンガーとデュオを組ませるために、レーベルが女性シンガーと契約する形でスタートしました。短い期間で7曲のトップ40入りするヒットを生んでいます。

今日の曲は、そのうちの4つめのシングルに当たります。この女性シンガーは、しかしその後脳腫瘍のため何度も手術を繰り返した後に死亡してしまい、このデュオは3枚のアルバムを遺しただけになりました。

1968年のヒット曲を、19時ごろに。

【Ain’t Nothing Like the Real Thing (1968)】
マーヴィン・ゲイとタミ・テレルのデュオによる2枚目のアルバムからのファースト・シングル。全米8位、R&Bチャートでは1位を獲得するヒットになりました。ダニー&マリー・オズモンドなど数多くのカバーもあります。


10月24日(木)

今日の1曲は1960年代後半のアメリカのソウル/R&B系女性シンガーによる数あるヒット曲の1つです。彼女の12枚目のアルバムからのシングルでした。

このアルバムは、R&Bチャートで1位、総合チャートで2位、ジャズ・チャートで3位を獲得するという面白い(?)記録を残してますが、4曲のトップ20入りするシングル(うち3曲はトップ10入り)も生んでいます。

今日の曲もそんなトップ10入りしたシングルの1つで、作詞作曲も彼女と当時の彼女の夫によるものでした。R&Bチャートでは3週1位を獲得しています。

1968年のヒット曲でした。19時ごろに。

【(Sweet Sweet Baby) Since You’ve Been Gone (1968)】
アレサ・フランクリンのヒット曲で、曲はアレサと当時の夫テッド・ホワイトとの共作(ちなみにB面は妹のキャロルの曲)。全米5位、R&Bチャートでは1位を獲得するヒットでした。ギターでボビー・ウーマックが参加。


10月15日(金)

今日の1曲は1960年代後半のアメリカのソウル/R&B系トランペッターとそのバンドによる、インストルメンタルのヒット曲です。

この人は、ミュージシャンでバンド・リーダーでしたが、自らメンフィスにスタジオを持って経営していたそうで、今日の曲もおそらくそこでレコーディングされたと思われます。

今日の曲は、もともとはファンク・ジャズ系のサックス・プレイヤーによって書かれた曲でしたが、今日のバージョンがチャート的には最も成功し、R&Bチャートではトップ10入りしています。

1968年のリリースでした。19時ごろに。

【Soul Serenade (1968)】
キング・カーティスというジャズのサックス奏者が1964年にレコーディングしたのがオリジナルですが、ソウル系トランペッターのウィリー・ミッチェルのバンドによるこちらのバージョンが全米23位、R&Bチャート10位というヒットになりました。

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青井明
好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。