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「今日の1曲」2022.04.15 - 04.21

4月15日(土)

今日の1曲 も、1990年代の初めごろに出た曲ですが、今日の曲はアメリカのハード・ロック・バンドによるヒット曲です。彼らの大ヒットしたセカンド・アルバムからのシングル・カットでした。

この曲、12弦のアコギのストロークによるイントロから始まり、それが全体の特徴にもなっているのですが、弾いているバンドのギタリストがそのギターを手にしてすぐに作ったとかいうエピソードが残っています。

爽快なロック・チューンで、この曲の前に、彼らとしては最大のヒット曲となったバラード・ナンバーがあったのですが、その曲ほどではないにしても、この曲もヒットチャート上位にランクインしています。

1991年のヒット曲を、19時ごろに。

【Hole Hearted (1991)】
エクストリームの全米No.1になった「モア・ザン・ワーズ」に続くヒット(全米4位)となった曲。ヌーノ・ベッテンコートが、注文していた12弦ギターがやっと届いたので、バスルームのトイレシートに座ってそのギターでほぼ作ってしまったのだとか。


4月16日(日) 

今日の1曲 は1990年代前半の曲で、カナダ出身の男性レゲエ・アーティストによるヒット曲です。レゲエといってもかなりヒップホップ寄りのラップを多用した曲なんですが。

この曲、このアーティストの過去の体験を元にしたものになっていて、実は彼はある容疑をかけられて収監されていたということで、つまり檻の中にいたわけです。最終的には釈放されたんですけどね。

そんな経験をベースにした曲で、タイトルもそれに関連した言葉が使われています。まあそれがヒット曲につながった訳なんで、結果オーライなんでしょうかね? そうでもないか。

1992年のヒット曲を、19時ごろに。

【Informer (1992)】
カナダのレゲエ・アーティスト、スノーの7週連続全米1位獲得のヒット曲。自身が殺人未遂容疑で収監された(後に釈放)経験を元に書かれており、Informer というのはタレコミ屋のこと。なお、この曲がヒットした時も彼は別の事件で監獄にいたそうな。


4月17日(月)

今日の1曲 も1990年代前半の曲ですが、オリジナルは1950年代のドゥワップのヒット曲でした。この曲、そんな大ヒットでもなかったのですが、その後だんだん知名度をじりじり伸ばしていったようなんですね。

1980年代には映画のサウンドトラックにも使われたりで、今日のバージョンが出た1990年代初めごろにはオールディーズの名曲として認知されるようになっていました。

今日のバージョンは、1990年前半特に人気があってヒットも連発していた、男性アカペラ・ヴォーカル・グループによるカバーです。TV番組でも使われたこともあり全米トップ10入りするヒットになりました。

1992年から翌年にかけてのヒット曲を、19時ごろに。

【In the Still of the Nite (1992-3)】
ファイブ・サテンズというグループの1956年の中ヒット曲でしたが、ドゥワップの名曲として次第に有名になりました。このボーイズIIメンのアカペラ・カバーは、ジャクソン一家を描いたTVのミニ・シリーズで使われ全米3位に上りました。


4月18日(火)

今日の1曲 は、1990年代前半の男性R&Bヴォーカル・グループによるヒット曲。いわゆるスロー・ジャムとか呼ばれるバラード・ナンバーですが、歌詞の内容としてはかなりエロくてですね。

「きみの体をなめ回したい」なんてことを歌ってますね(笑)そのせいかどうかは知りませんが、全米1位を獲得する大ヒットになり、このグループの最大のヒット曲となりました。

ちなみにこのグループ、メンバーの1人があの某ファスト・フード・チェーン店で働いている時に、マネージャーから紹介されたメンバーと結成したのだそうです。アトランタ出身とのことですが。

1993年のヒット曲です。19時ごろに。

【Freak Me (1993)】
シルクはアトランタ出身のR&Bグループ。バイト先のマクドナルドのマネージャーの紹介で結成に至ったのだとか。この曲はデビュー・アルバムからの2枚目のシングルで、2週連続全米1位(R&Bチャートでは8週)になり彼らの最大のヒット曲となっています。


4月19日(水)

今日の1曲 は、1990年代のアメリカのテレビの青春ドラマ・シリーズから生れたヒット曲です。ドラマの中で結成される架空のバンドの曲という設定で作られて、そのバンド名でリリースされました。

残念ながら、どうもドラマの方は当初から低視聴率だったらしく、早々に打切りが決ってしまったそうなんですが、曲の方はヒットしまして。なんと全米1位になったということです。それでも打切りは変わらなかったみたいですけどね。

この曲、実際にはリード・ヴォーカルの人をのぞいては当時の有名スタジオ・ミュージシャンが演奏してるようなんですね。マイケル・ランドウとかリー・スクラーとか、そんな人たちが。

1992年発売のヒット曲です。19時ごろに。

【How Do You Talk to an Angel (1992-3)】
ザ・ハイツは同名のTVシリーズで生れた架空のバンドで、この曲はそこから生れたヒット曲。曲自体は全米1位になるヒットになりましたが、番組の方は低視聴率のため曲が1位になった翌週に打ち切られたのだとか。厳しいですねえ。


4月20日(木)

今日の1曲 は1970年代の初めごろに出た、イギリスのロック・バンドによる大ヒット曲……の1990年代半ばに出たカバーです。オリジナルはいわゆるスキッフル調のシンプルな曲で、全米3位となった他、世界中でヒットしました。

バンドのデビュー曲で、今でも人気のある曲で、全世界で3000万枚以上売上げたという話です。今日のバージョンは、その曲をジャマイカ出身でアメリカに移住したレゲエ・アーティストがカバーしたものです。

オリジナルにはないラップが加えられ、新たに追加の歌詞なども歌われていますが、基本的には曲のお気楽な(?)感じは残っています。こちらも全米トップ10入りするヒットになりました。

1995年のヒット曲を、19時ごろに。

【In the Summetime (1995)】
オリジナルは1970年イギリスのロック・バンド、マンゴー・ジェリーによる全米3位となったヒット曲。レゲエ・アーティストのシャギーによるこちらのバージョンも、“Boombastic” という曲とのAB両面ヒットの形で全米3位になっています。


4月21日(金)

今日の1曲 は、1990年代に半ばに出たバージョンが有名でして、そちらの方はイギリスのポップ・デュオのメンバーだった女性シンガーのソロ・シングルだったんですが。実はオリジナルがありまして。

オリジナルの方は、1980年代に出たイギリスのニュー・ウエイブ系のデュオ・ユニットによる作品でした。彼らのデビュー・シングルだったのですが、マイナーなヒットにとどまった曲でした。

彼らはその後活動をしばらく続けたものの、ヒットを生み出すことはできずに、1980年代の終わりごろに活動を中止してしまったそうです。今日は彼らのオリジナル・バージョンで。

1986年のリリースでした。19時ごろに。

【No More “I Love You’s” (1985)】
ザ・ラヴァー・スピークスはイングランドのニュー・ウエイヴ・デュオで、この曲がデビュー曲でしたが全英58位どまりで、デュオも短命で終わりました。90年代にアニー・レノックスがカバーして世界的にヒットしたバージョンが有名ですね。

好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。