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「今日の1曲」2022.11.18 - 11.24

11月18日(土)

今日の1曲 は、1960年代初めごろのアメリカのドゥワップ・グループによるヒット曲です。この時代はまだドゥワップ系のヒット曲が結構ありますね。もう少しすると影を潜めるようになるんですが。

このグループは1950年代中ごろにブルックリンで生れたそうですが、今日の曲がメジャー・デビューのシングルで、それが全米トップ10入りするヒットになりました。R&Bチャートで1位を獲得しています。

その後も、いくつかのチャート入りした曲はありましたが、トップ10入りするようなヒット曲は今日の曲1曲だったようです。後年、有料TVチャンネルのニッケルオデオンのジングルを歌っていたとのことですが。

1961年のヒット曲を、19時ごろに。

【My True Story (1961)】
ザ・ジャイヴ・ファイヴは、ユージン・ピットという人をリーダーとしたブルックリン出身のドゥワップ・グループ。この曲がデビュー曲で、全米3位となるヒットになりました。2000年代まで活動していましたが、結局この曲が最大のヒット曲でした。


11月19日(日) 

今日の1曲 も、1960年代前半のドゥワップ系のヒット曲ですが、オリジナルがありまして。1940年代に生れたスタンダード・ナンバーなんですね。

スタンダード・ナンバーというくらいですから、この曲をカバーしている人も沢山いるわけです。その中の1曲ということですが、ドゥワップそれも結構アップテンポな歌い方ということで、かなり変化球といえると思います。

それにもかかわらず、この曲はヒットして、おそらくシングル発売されたこの曲のバージョンとしては、チャート的に最も成功しているモノになると思われます。歌っているグループにとってはこれがデビュー曲でした。

1961年の全米No.1を獲得したヒット曲でした。19時ごろに。

【Blue Moon (1961)】
リチャード・ロジャーズ/ローレンツ・ハートが1940年代に書いたスタンダード曲で、エルヴィス他数々のバージョンがありますが、マーセルズのこの高速(?)ドゥワップ・バージョンが全米1位を獲得するヒットになりました。彼らのデビュー曲でした。


11月20日(月)

今日の1曲 は、アメリカのロック・バンドによる1960年代半ば頃のヒット曲ですが、イタリア語のタイトルがついているので、カンツォーネか何かのカバーかと思いきや、オリジナルはイギリスの曲でして。

もともと1950年代にヒットした全英1位、全米でも10位になったというヒット曲でして、男性シンガーによるバラード・ポピュラー・ソングでした。

今日のバージョンは、その曲を1960年代に主に活躍したアメリカのポップ/ロック・バンドがカバーしたもので、オリジナルの雰囲気も残しつつ、ロック的アレンジをくわえたモノになっていて、こちらも全米トップ10入りするヒットになっています。

1965年のヒット曲を、19時ごろに。

【Cara Mia (1965)】
「愛しいあなた」的な意味のイタリア語のタイトルですが、オリジナルは1954年イギリスのデヴィッド・ウィットフィールドという人のヒット曲。数多くのカバーがあり、ジェイとアメリカンズのこのロック・バージョンは全米4位のヒットになっています。


11月21日(火)

今日の1曲 も、1960年代中盤に生れたヒット曲ですが、今日の曲はアメリカのR&B/ソウル系の女性シンガーによるヒット曲です。

この曲、後のディスコ・ブームで大ヒット・アルバムやシングルを生み出したプロデューサー兼ソングライターの作品なのですが、最初このシンガーが歌ったときに自分でも全く満足できる仕上りにならずに悩んだという話が残っています。

何回もテイクを取った揚句に、マネージャーに「うちの娘の方が上手く歌えるぞ」とかいわれたので頭に来て歌ったのが最終バージョンだったそうです。結果としてヒットして、数々のカバーの生れる名曲になりました。

1965年のヒット曲でした。19時ごろに

【Baby, I’m Yours (1965)】
バーバラ・ルイスはミシガン州出身のソウル/R&B系シンガー。1960年代いくつかヒット曲を出しておりこれはその1つ。全米11位まで上りました。作詞・作曲は「ハッスル」のヴァン・マッコイ。後に映画『マジソン郡の橋』のサントラに使われました。


11月22日(水)

今日の1曲 も1960年代の曲ですが、今日の曲はアメリカの男性ポップス/ロックンロール系シンガーのヒット曲です。この人はソングライターでもありますが、今日の曲は彼の書いたものではありません。

というか、もともと彼のために書かれた曲でもなくて、別の男性シンガーソングライターのために書かれたもので、その別の人がレコーディングまでしたのですが、出来がいまいち(?)で発売は中止されてしまったそうで。

ところが、その曲のトラックにあわせて今日の男性シンガーがレコーディングしたものをシングル発売したら、全米トップ10入りするヒットになってしまったというものです。何が幸いするかわかりませんね。

そんな1964年のヒット曲を、19時ごろに。

【It Hurts to Be in Love (1964)】
元々ニール・セダカを念頭に書かれ、実際レコーディングもしたのですが、出来が良くなかったため、セダカのメイン・ヴォーカルだけを抜いて(あとはそのまま)ジーン・ピットニーの歌に差替えたという曲。全米7位のヒットになりました。


11月23日(木・祝)

今日の1曲 は、1960年代半ば近くに出たイギリスの女性シンガーによるヒット曲です。このシンガーにとっては初の全米トップ10入りを果たした曲でもありました。

1960年代初めごろに、最初はグループで活動を始めた後にソロでデビューして、デビュー曲もかなりのヒットになりましたが、わずかのところで全米トップ10入りは逃していたんですね。

今日の曲はもともと別の女性歌手が歌ったバカラック・ナンバーでしたが、そちらはシングルのB面だったようで、この人がカバーしたシングルがヒットしました。

1964年のヒット曲でした、19時ごろに。

【Wishin’ and Hopin’ (1964)】
作詞・作曲はハル・デイヴィッド/バート・バカラックで、この前年にディオンヌ・ワーウィックがシングルのB面としてレコーディングした曲。こちらのダスティ・スプリングフィールドによるカバーが全米6位を記録するヒットになりました。


11月24日(金)

今日の1曲 は、1960年代半ば過ぎのアメリカの女性シンガーによるヒット曲です。ちょっと鼻にかかったような声が特徴的で、1960年代にいくつかのヒットのある人です。

メンフィスのスタジオのレセプショニストをしながら、いろんな歌手のレコーディング・セッションに参加してバックを務めていたそうで、パーシー・スレッジの「男が女を愛する時」にも参加しているのだとか。

その後、ソロ・デビューのチャンスをつかみ、デビュー曲が今日の曲で、全米トップ20入りをしてゴールド・ディスクも獲得しています。1970年代以降はカントリー・シンガーとして活動しているようです。

そんなシンガーの1966年のヒット曲を、19時ごろに。

【Born a Woman (1966)】
サンディー・ポージーは色々な歌手のバック・シンガーを務めた後にデビューし、そのデビュー曲がこちら。全米12位に上るヒットでした。この人、3枚トップ20入りしたヒット曲があるんですが、3つとも12位止りという面白い記録(?)を持ってます。

好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。