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「今日の1曲」2024.06.29 - 07.05

6月29日(土)

今日の1曲 も1960年代後半を中心に活躍した、アメリカのフォーク・ロック/サイケデリック系バンドのヒット曲……のカバー・バージョンです。

オリジナルはそのバンドの7枚目のシングルで、全米チャートで1位を獲得して、彼らの最大のヒット曲になりました。このバンドも1970年代に入ってすぐ解散しましたが。

今日のバージョンは、その曲を1990年代初めごろにオーストラリアの男性シンガーがカバーしたもので、本家ほどではないですが、イギリスではそこそこのヒットになりました。

1967年のヒット曲を1991年にカバーしたバージョンで。9時ごろに。

【Happy Together (1991)】
オリジナルは1967年、タートルズの3週連続全米1位を獲得した大ヒット・ナンバーでした。ジェイソン・ドノヴァンのこちらのカバーは、彼のベスト盤に収録のためにレコーディングされたもので、シングルは全英チャートで10位を記録しています。


6月30日(日) 

今日の1曲は1960年代後半のアメリカの男性ソウル/R&B系シンガーの代表的ヒット・ナンバー……の1980年代に入ってのカバーです。

オリジナルはその男性シンガーが飛行機事故で亡くなった後に発売され、総合チャートとR&Bチャートの両方で全米1位を獲得するヒットになりました。

今日のバージョンは、その曲を1980年代後半に別のアメリカの男性シンガーがカバーしたもので、こちらのチャート上位に昇るヒットになりました。なんでもオリジナルを歌ったシンガーの未亡人もお気に入りなのだとか。

1967年のヒット曲を1987年にカバーしたバージョンを、19時ごろに。

【Dock of the Bay (1987)】
オリジナルはもちろんオーティス・レディング1968年の全米No.1ヒット曲。マイケル・ボルトンのこのカバーは彼の5枚目のアルバムから。シングル化もされて全米11位を記録しています。ギター・ソロを弾いているのはジャーニーのニール・ショーン。


7月1日(月)

今日の1曲は1980年代後半にデビューして、大ヒットも放ったものの数年で解散してしまったバンドが再結成して発表した35年ぶりの新曲です。

このバンドはイギリスのソフト・ロック系というかいわゆるスキッフル系のバンドで、デビュー・アルバムとそこからのシングルがいきなり全英チャートトップ10に入って話題になりました。

その後次のアルバムをだしてすぐに解散してしまったのですが、今年に入って再結成し、新曲を発表。現在来日公演中という人たちです。

その今年出た35年ぶりの新曲を、19時ごろに。

【What’s Wrong with the World (2024)】
1980年代後半にデビューして、“Perfect” のヒットを生んだものの、2枚のアルバムを出して解散してしまったフェアグラウンド・アトラクションが、再結成して35年ぶりのニュー・シングルとなった楽曲。最近来日公演もやっていました。


7月2日(火)

今日の1曲は1960年代後半にアメリカの男性アーティスト(本職はトランペッターでバンマス)が歌ってヒットさせたバカラック・ナンバーのカバーです。

そのバージョンは全米1位を獲得するヒットになりましたが、バカラックにとっては最初の全米No.1ソングだそうです。他にも女性シンガーが歌ってこれも全米トップ10入りするヒットになりました。

今日のバージョンは、1990年代に入ってイギリスのロック・ミュージシャンがバカラックと共演して歌ったバージョンです。ちょっと意外な取り合せ。

オリジナルは1968年のヒット曲。今日のバージョンは1996年のコンサートから、19時ごろに。

【This Guy’s in Love with You (1996)】
代表的バカラック・ナンバーの1つで、ハーブ・アルパートやディオンヌ・ワーウィックのバージョンがヒットしていますが、ノエル・ギャラガーのこの歌は、ロイヤル・アルバート・ホールでバカラックをバックに出演したときのもの。


7月3日(水)

今日の1曲は1960年代後半にフランス人の率いるオーケストラによるインストルメンタル・バージョンによってヒットした楽曲、のオリジナルバージョンです。

そのインスト・バージョンは、全米1位を獲得する大ヒットになり、年間チャートでも2位になっています。今日のバージョンは、それに先駆けて、ギリシア出身の女性シンガーが歌ったものでした。

ユーロビジョン・コンテストの参加曲で入賞したそうですが、大ヒットには至りませんでしたが、インスト・バージョンの成功によってそれなりに注目はされたようです。日本でも中程度のヒットにはなりました。

オリジナルは1968年リリースの曲を、19時ごろに。

【L’amour est bleu (1967)】
ヴィッキー・レアンドロスはギリシャ生まれで、今はドイツ在住だそうですが、この曲はユーロビジョン・コンテストでルクセンブルグ代表として歌いました。フランス語で(笑)翌年のポール・モーリアのバージョンが有名ですが、こちらが本家。


7月4日(木)

今日の1曲は1960年代後半に大ヒットした映画のサントラに使われたアメリカの男性デュオによる曲……のカバー・バージョンです。

映画の大ヒットと同様にオリジナルの曲の方も大ヒットし、全米1位を獲得してミリオン・セラーになり、グラミーのレコード・オヴ・ザ・イヤーも獲得しています。

今日のバージョンは、1990年代に入って、アメリカのオルタナ系パンク/グランジ・バンドがカバーしたもので、オルタナ/モダン・ロックチャートでは上位に入っています。

オリジナルは1968年リリースのヒット曲、今日のバージョンは1992年のリリース。19時ごろに。

【Mrs. Robinson (1992-3)】
オリジナルはもちろん、映画『卒業』のサントラに使われたサイモン&ガーファンクルの全米1位を獲得したヒット曲。レモンヘッズはボストン出身のパンク/グランジ系のロック・バンドで、彼らの5枚目のアルバムにこのカバーは収録されています。


7月5日(金)

今日の1曲は1980年代前半、日本人男性シンガーソングライターによる、いわゆるシティ・ポップ系のナンバーです。

この人は元々フォーク・グループの一員としてキャリアをスタートしたようですが、その後ソロで活動し、ソングライターとしても数多くのアーティストに楽曲を提供しています。

今日の曲は、特にシングル化もされていないアルバムの中の1曲だったんですが、このところの海外でのシティ・ポップ・ブームの中で「発見」されて数多く再生されています。

1982年リリースのアルバムから、19時ごろに。

【街のドルフィン (1982)】
濱田金吾は東京生まれのシンガーソングライターで、この曲は彼の4枚目のアルバムから。シティ・ポップ人気の中で海外のTikTokのBGMで頻繁に使われ、各配信の再生数は数億回を越えるとか。元々フォーク畑の人だそうで、この曲の作詞は及川恒平。

好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。