「今日の1曲」2022.11.04 - 11.10
11月4日(土)
今日の1曲 も、1960年代初めごろのヒット曲で、ソウル/R&B系の男性シンガーによる曲です。ソングライターでもあった人ですが、この曲は別の人の作詞・作曲のようです。
この曲は彼の最初のメジャーなヒット曲で、その後1960年代前半にはいくつかのヒット曲を生み出していますが、次第にソングライティングの方に重点を移していったようです。
一時ヨーロッパに移り住んで曲作りに専念していたなんてこともあったようですが、そのかいあってか有名なヒット曲が生まれたりもしています。プロデューサーとして参加しているレコードもいくつもあるようですね。
そんな多才な人の1961年のヒット曲を、19時ごろに。
【A Hundred Pounds of Clay (1961)】
ジーン・マクダニエルズはカンサス・シティ出身のシンガーで、この曲は全米3位に上るヒットになりました。マクダニエルズは後年ソングライターとしても活躍し、ロバータ・フラック他の歌で有名な “Feel Like Makin’ Love” の作者です。
11月5日(日)
今日の1曲 も1960年代前半の曲ですが、今日の曲は男女のデュオによるポップス/ロックンロール系の曲です。全米トップ10入りするヒット曲になりました。
この2人は元々高校のクラスメートだったそうで、今日の曲がデビュー曲で、結局彼らの最大のヒット曲になりました。その後もいくつかのトップ20入りするヒットは出しているのですけどね。
そうこうするうちにデュオの女性の方が、彼らのマネージャーと結婚してしまうなんてこともあり、デュオは解散となってしまったようです。
そんなデュオの1961年のヒット曲を、19時ごろに。
【The Mountain’s High (1961)】
ディック・アンド・ディーディーはカリフォルニアの高校の同級生だったというヴォーカル・デュオで、1960年代前半にいくつかのヒット曲があります。この曲がデビュー曲で、全米2位に上るヒットになっています。作詞・作曲も2人の共作。
11月6日(月)
今日の1曲 は1960年代初めに出た5週連続全米No.1になったという大ヒット曲。当時活躍していたアメリカの男性デュオによる代表的ナンバーです。イギリスでもヒットして、こちらは7週連続全英1位になったのだとか。
この曲、ドラムをテープでループすることであたかもドラマーが2人いるような効果を生んでいるそうで、ドラムのビートが特徴的でバック・ビートが強調されているんですが。
今日はその曲をテレビで観衆の前で歌っているのですが、そんなバック・ビートの強い曲に合わせて、観客がどんな手拍子を打っているのかが今日の見どころでしょうか。アメリカでもこの頃はこんなもんだったんだ、と(笑)
そんな1960年の曲を、19時ごろに。
【Cathy’s Clown (1960)】
エヴェアリー・ブラザーズの1960年代に入って最初のシングル。彼らの最大のヒット曲になりました。5週連続全米1位を獲得しました。映像はテレビに出演したときのものですが、観客みんな1拍3拍で手拍子してますなあ。いっそすがすがしい(笑)
11月7日(火)
今日の1曲 は1960年代の初め頃に出た、アメリカのロカビリー/ポップス系女性シンガーによるヒット曲です。1950年代後半から活躍していましたが、この頃60年代前半あたりが彼女の絶頂期でした。
1960年代でいうと、エルヴィス、ビートルズ、レイ・チャールズに次ぐヒット・メイカーだったそうです。今日の曲も全米1位を獲得するヒットになっています。
今日の曲は、元々はイタリアのポピュラー・ソングだったようで、某音楽祭で歌われた曲に英語の歌詞を付けたものだそうです。
1960年のヒット曲を、19時ごろに。
【I Want to Be Wanted (1960)】
もともとイタリアの “Per tutta la vita” という曲で、サンレモの音楽祭の参加曲だったそうです。ブレンダ・リーのこの英語バージョンはアメリカでヒットして、彼女の2つめの全米No.1ソングになりました。しかし、古風な邦題ですねえ。
11月8日(水)
今日の1曲 は、1950年代後半から1960年代初めごろにかけて数多くのヒットを生んだアメリカの男性シンガーで俳優としても活躍した人の2つある全米No.1ソングのうちの1つです。
今日の曲は、1950年代終わりごろに発売されて、50年代から60年代に変わるちょうどその前後で全米1位を獲得したという記録を残しています。
この人は、その後は次第に俳優としての活動に比重を移していったので、これが彼の全米トップ10入りを果たした最後の曲にもなっています。俳優としては、83歳の今も活動を続けているようです。
1959年から翌年にかけてのヒット曲を、19時ごろに。
【Why (1959-60)】
全米No.1を50年代最後の週と60年代最初の週に獲得した曲。フランキー・アヴァロンは1950年代終わり頃の数年間、ヒット曲を連発しましたが、その後は俳優業に軸足を移していきます。女性シンガーとデュエットしてますが、誰なのかクレジットがないそうです。
11月9日(木)
今日の1曲 も、1950年代末に発売されて1960年代に入ってヒットした曲ですが、今日の曲は当時女優としても人気だったアメリカの女性シンガーのものです。
1950年代にデビューした彼女は、1960年代に入ってとくに女優として活躍するようになることもあって、チャート的に成功した曲はデビュー曲と今日の曲の2つだけでした。
その後は映画にテレビに舞台にと、活躍の場を広げて行き、映画の脚本や監督も手がけています。85歳の今も現役で活動をしているようです。
1959年から翌年にかけてのヒット曲を、19時ごろに。
【Sixteen Reasons (1959-60)】
コニー・スティーヴンズは人気女優(キャリー・フィッシャーの継母でもありましたね)でしたが、この曲は全米3位のヒットになりました。レーベルとの問題や詞の内容が子供っぽ過ぎるとかの理由で、ステージで歌うことはなかったそうですが。
11月10日(金)
今日の1曲は、1960年代前半のヒット曲ですが、オリジナルは1940年代に生まれた曲で、アメリカのフォーク・ミュージックの名曲の1つです。アメリカの公民権運動の中から生まれた曲で、数々のカバーのある曲なんですが。
実は今日の曲が出た前の年に、別のフォーク・グループがレコーディングして発表し、そちらも全米トップ10入りするヒットになっています。そんな曲なんですが、今日のバージョンはちょっと変わっていまして。
メキシコにルーツを持つロック・シンガーが歌ったバージョンでして、当然というかいわゆるチカーノ・ロック/ラテン・ロックのテーストで歌われています。このバージョンがチャート的にはおそらくこれまで最も成功したバージョンになっているんですね。
1963年のヒット曲でした。19時ごろに。
【If I Had a Hammer (1963)】
ピート・シーガーとリー・ヘイズが1940年代終わり頃書いた曲で、公民権運動から生まれた曲として数多くのカバーがあります。PPM のバージョンもヒットしましたが、トリニ・ロペスのこのバージョンがチャート的に最も成功しました(全米3位)。
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