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「今日の1曲」 2020.12.12 - 12.18

12月12日(土)
デビュー曲って大事ですよね。デビューでこけて、そのあとで挽回する人もいますが、最初からヒットした方がいいとはみんな思うことではあります。

今日の1曲 は1970年代から80年代に活躍したアメリカの男性フォーク・ロック・バンドの曲です。この曲は当初彼らのデビュー曲として予定されていたのですが、結局別の曲に差替えられてしまいました。

この曲は2枚目のシングルとして発売され、それなりにヒットしたのですが、やはり1枚目のインパクトがあればこそ、という気もしてきます。これはこれで良い曲なんですけどね。

1972年のヒット曲です。19時ごろに。

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【I Need You (1972)】
アメリカのデビューアルバムからの2枚目のシングル。「名前のない馬」に続いてのヒットとなりましたが、当初はこの曲が1枚目となる予定だったそうです。話合いの末、新たに曲を書いてそれを出すことにして、それが「名前のない馬」だったのだとか。


12月13日(日)
今日の1曲 は1960年代アメリカの女性4人のR&B/ソウル・グループの全米4位まで上ったヒット曲……のカバーです。歌っているのは、1980年代を中心に活躍したあのグループなんです

彼らはよく60年代のポップスをアカペラでカバーして歌ったりしてまして、先日山下達郎バージョンを紹介した So Much in Love なんかも日本にきて歌ってましたが。

今日の曲もそんなわけで、アカペラでのドゥワップ・カバーです。ドイツかどこかでのコンサートからの動画のようですが。1991年ごろの映像です。

オリジナルは1961年のヒット曲。19時ごろに。

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【Mama Said (1991)】
オリジナルは、ザ・シレルズの1961年のナンバーで、全米4位に上るヒットとなりました。色々なアーティストがカバーしていますが、今日はヒューイ・ルイス&ザ・ニューズのアカペラ・バージョンでどうぞ。ドイツ、ケルンでのライブからの映像。


12月14日(月)
今日の1曲 は、アメリカのあのフォーク・ロックシンガーソングライターがヒット曲です。彼がそれまでのデュオを解散して初めて出したアルバムからの最初のシングルだった曲です。

当時(1970年代初期)のアメリカの曲には珍しかったジャマイカンなテーストのある曲で、世界的にもヒットしました。日本でもよく流れていましたが、この曲、ギターによるイントロがあるのですが……

このイントロのフレーズを日本のある歌謡曲がこれまたそのイントロに〇クっているとかいないとか、そんな話がありまして。そんなことでも有名な曲です。まあ日本の側ではさらにフレーズをモチーフ展開したりもしているのですが(笑)

1972年のヒット曲でした。19時ごろに。

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【Mother and Child Reunion (1972)】
ポール・サイモンのS&G解散後初のソロアルバム『ポール・サイモン』からの1枚目のシングル。彼のレゲエ好きが反映された曲。イントロのギターのフレーズが、そのままちあきなおみの『喝采』のイントロになっているということでも有名?


12月15日(火)
今日の1曲 はあのモータウンでデビューしたファミリー・グループの曲なのですが、彼らは1970年代半ばにモータウンと袂を分かつことになるのですね。それで名前の権利をモータウンに主張されて、名前も変えざるをえなくなります。

あと、メンバーの1人はソロでモータウンに残ることになり、メンバーチェンジしたりとか、そんなことがあって、レコードレーベルを移籍して、色々苦労していたころの曲です。

この曲はソウルチャートでは上位に上ったものの、総合チャートではあまり振るわなかったのですが、この曲が出た少し後から、このグループはまた復活を果たしていくことになります。

1978年のヒット曲。19時ごろに。

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【Blame It on the Boogie (1978)】
ジャクソン5がモータウンを離れジャクソンズと名前を変えてソニー/エピックに移籍した後のナンバー。チャートでは54位にとどまりましたが今聞くと悪くないですよね。曲の作者はミック・ジャクソンという人ですが兄弟たちとは無関係(笑)


12月16日(水)
今日の1曲 は、1970年代の全米1位になったディスコ・ヒット・ナンバーです。フロリダ出身のあのバンドによる曲なんですが。この曲のイントロにちょっと不思議な音色のフレーズが聞こえるんですね。

なんだか、高音で早くてピロピロしたフレーズなんですけどね。実は、このフレーズ、ギターで弾いたフレーズを後からスピードアップしたものなんだそうです。

正確にいうと、当時はコンピュータで処理するとかできなかったので、まずバンドでレコーディングしたものをテープスピードを落としてかけて、そこにギターをレコーディングし、で、最後に元のスピードに戻す、という工程を踏んでるそうです。

そんな1975年のヒット曲を、19時ごろに。

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【Get Down Tonight (1975)】
K.C. &ザ・サンシャイン・バンドのヒット曲。全米チャート、ソウルチャートで1位を獲得しました。イントロに高速・高音のフレーズが出てきますが、実はレコーディングしたテープを低速でかけてそこにギターをオーバーダブしたものだそうです。


12月17日(木)
今日の1曲 は、主に1960年代中盤から70年代中盤まで活躍したアメリカのポップ・ロック・バンドのヒット曲です。私が中学生のころにラジオに流れていたのを思い出します。

彼らが活躍していた年代に符合するように、1960年代から70年代のアメリカン・ポップ・ロックの移り変わりの橋渡しをしたようなサウンドのバンドではないかと思うんですが。

特に今日の曲は、今につながるアメリカン・パワー・ポップの先駆けを思わせる曲だなあとかなんとか、50ン年ぶりに聞いて感じたりしておりました。

1971年のヒット曲です。19時ごろに。

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【Two Divided by Love (1971)】
ザ・グラス・ルーツは1960年代から1970年代中盤にかけて活躍したポップ・ロック・グループでした。この曲は1971年のヒット曲ですが、少し後に出てくるラズベリーズとかその辺のパワー・ポップ系の曲の先駆けのような印象がありますね。


12月18日(金)
今日の1曲 は1950年代、ニューヨークのドゥワップ・グループによるナンバー。この曲は、メンバーの1人によって書かれた、遠く離れた恋人を想う歌なのですが、実は昔の恋人がテキサスに行ってしまった時に書いたそうです。

で、この作者はグループが解散して別のグループに移った時に、この曲の続きを書くんですね、遠くから恋人の元に帰ってきたよ、って曲なんですが。この曲はヒットして、よくカバーされています。

そして、さらにその続きを歌った曲もいくつかあって、その後の2人の関係やら、結婚やらといった風に続くそうです。その始まりは今日の曲ということなんですね。

1957年の曲です。19時ごろに。

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【A Thousand Miles Away (1957)】
ニューヨークのクイーンズ出身のザ・ハートビーツのドゥワップ・バラードのヒットナンバー。作者は後にシェップ&ザ・ライムライツを率いることになるジェイムズ・シェパードで、昔の恋人がテキサスに行ってしまった時に書いた曲だそうです。 


好きな音楽を紹介したり、演奏したり、音楽をテーマにした笑えるショートフィクションを書いています。ジャムセッションが好きなので、そのネタが多いです。