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よろっでコミュニティ食堂をやる意味とは

こんばんは。
久しぶりにちょっと真面目なお話をしてみます。
予め言っておきますが長くて硬い文章になります。笑
※約2,700文字

鹿児島県にある「錦江町ゲストハウスよろっで」で
2024年2月から毎週日曜日に開催しているコミュニティ食堂。
やっていることは所謂「子ども食堂」なのですが
改めてどういった経緯でこの企画を開催することにしたのか
何を目的にこのような企画をやっているのかなどをお話しさせていただきます。

興味のある方はぜひ目を通していただきそしてもし共感していただければ
コミュニティ食堂へのご参加、ご協力、コラボイベントなどのお話をいただければ幸いです。


順番に並んで自分たちで配膳する子どもたち

ー経緯ー

錦江町総合振興計画が掲げているスローガン
=「子や孫へ、希望あふれる未来を創りつなぐまち」

私が5年前に移住してきた鹿児島県肝属郡錦江町。
この錦江町のスローガンの主役である「子どもたち自身」が
中学生の学習発表会や錦江町キャリア教育事業(中学3年生が対象となっているイノベーションチャレンジ)の場で
『子どもたちの居場所が少ない』ことを町に対して提言していました。
その提言を聞いて、行政や民間企業主導では
立場、人手、時間的に難しいかもしれないが
地域おこし協力隊が地元町民と共に立ち上げ、これまで夏休みや春休みに単発的にでも子ども食堂を開催したこともあるゲストハウスよろっでだからこそできることがあるのではないか
『子どもたちの居場所をつくっていくべきではないか』と考えました。

私は教員免許を持っており、教職経験もあります。
3年前から大根占小学校の運営協議会に所属しており
4年前から錦江町と連携して
子どもたち主体の公園利活用事業を実施してきた実績もあります。
今回も行政と地域の方々と連携しながら実施できるのではないかと考え
企画を検討し、実行しております。

イノベーションチャレンジの提言の場での1枚

ー目的ー

①子どもたちのために子どもたちの家や学校以外の新たな居場所をつくる。
②コミュニティ食堂を通して、子ども同士の交流はもちろん、子どもたちと地域の方、保護者の方、高齢者など様々な人たちが交流できる機会をつくる。また、コミュニティ食堂だけではなく意図的に他のイベントとも同時開催することにより、年齢、性別、住んでいる地域などの壁を超えた新たなつながりが生まれる機会を創出する。
(例)将棋教室、よろっで農園(花の木農場と連携しているノウフク連携交流イベント)など
③「貧困対策のための低価格での食事提供」が目的ではなく
「子どもの居場所づくり」が目的。
④地域の中で新たな繋がりや新たな居場所が生まれることで
子どもにとっても保護者にとっても安心感が生まれる。
⑤子育て世代の方のサポート。
⑥単なる飲食店、宿泊施設としてではない
「よろっで」の新たな役割をつくる。
ゲストハウスよろっでは「錦江町の施設」である。
飲食店、宿泊施設としての機能だけでなく
『子どもの居場所』という新たな機能を持たせて
錦江町にとってのよろっでの価値を高める。

花の木農場と連携しているノウフク連携交流イベントで一緒に畑づくり

ー活動内容ー

ゲストハウスよろっでで毎週日曜日に開催する子ども食堂。
チケット制(※)を導入し、中学生以下は無料でご飯を食べることができる。
ご飯を食べた後は宿題をしたり、よろっでの中で遊んだり、公園で遊んだりといった子どもたちの新たな居場所をつくる。
※チケット制
通常のよろっでのお客さんや地域の方が子どもたちがご飯を食べられるチケットを予め1枚250円で購入し、よろっでのボードに貼っておく。子どもたちはそのチケットを利用することで無料でご飯を食べられる。そのチケットを使って食べた子どもはチケットにお礼の言葉を書いて寄付してくださった方への感謝を伝える。

運営スタッフ体制
=山中+よろっでスタッフ1名+高校生、大学生ボランティア

1回あたり10名〜30名程度参加
他のイベントと同時開催する場合は20〜30名程度
コミュニティ食堂のみの場合は10名程度

寄付していただいたたくさんのチケット

ーこれまでとこれからー

2024年2月の始めた当初は開催しても参加者が5人以下の日もありました。子どもを無理にたくさん集める必要はありませんが
開催するならたくさんの人たちを巻き込んだ方が面白いと思い
SNSでの情報発信だけではなく教育委員会と大根占小学校長に相談して
許可をいただき、
小学校の校門で校長先生と一緒に子どもたちに直接チラシを配布したり
下校中の子どもたちとよろっでの前で交流した時にイベントの話をしたり
ソフトボールの練習の見学に行き保護者の方に自分と活動の紹介をしたり
実際に自分自身が足を運んで
子どもたちや保護者の方とお話しさせていただきました。

さらに花の木農場との農作業を通した交流イベント(2020年9月から毎月開催していて今月で24回目の開催)や、よろっでで開催している小学生向けの将棋教室などと意図的に同時開催することにより
一部の子どもたちだけではなく、錦江町内外の子ども、大人、高齢者
障がいがある方、移住者、旅人など
「様々な人たちとの交流が生まれる場」となってきました。

これまでは「大人が子どもの居場所をつくる」形でしたが
今後は「子どもたち自身が子どもたちの居場所をつくっていく」
持続可能な仕組みをつくっていきたいと思っています。
そのため2024年4月からは中学生、高校生、大学生のボランティアを募集し、地域の大人だけではなく高校2年生の女の子や鹿児島市内の大学生もボランティアスタッフとして参加していただき
一緒に料理を作ったり、勉強を教えたり、一緒に遊んだりしています。
それに伴い子どもたちは11時に来て大人がつくったご飯を食べるではなく
料理をしたい子たちは9時に来て
中高生や大人たちと一緒に料理をするようになりました。

「子どもたちが楽しめる」場をつくるだけではなく
「子どもたちの成長につながる」場をつくっていきたいと思っています。

ここまで約2500文字。
ちゃんと読んでくださった方がいるかは分かりませんが
もしいたら読んでいただきありがとうございます!!

チケットでの寄付、食材の寄付、ボランティアなど
よろっでコミュニティ食堂にご協力いただいている皆様
あたたかく見守ってくださる保護者の皆様
本当にいつもありがとうございます!!

引き続きよろしくお願いいたします!!!!

錦江町地域おこし協力隊OB
(株)燈 代表取締役
ゲストハウスよろっで 代表
山中 陽(やまなか あきら)

錦江町ゲストハウスよろっで

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